6:09 雨戸をあける
さて 昨夜の蝶は羽を畳んで
おなじ姿勢を保ったまま
6:21 羽根を広げ 乾かしている
30分くらいで 何処かへ消えた
-☆-
ふたたび夕暮れが迫ったとき
山茶花やモントブレチアの葉に こんどは赤蜻蛉の姿があった
トンボは 三頭
彼らもまた 今日の宿は ここと決めてじっとしている
18:13 オヤスミナサイ…
6:09 雨戸をあける
さて 昨夜の蝶は羽を畳んで
おなじ姿勢を保ったまま
6:21 羽根を広げ 乾かしている
30分くらいで 何処かへ消えた
-☆-
ふたたび夕暮れが迫ったとき
山茶花やモントブレチアの葉に こんどは赤蜻蛉の姿があった
トンボは 三頭
彼らもまた 今日の宿は ここと決めてじっとしている
18:13 オヤスミナサイ…
夏の蝶高みより影おとしくる 久保田万太郎
夕暮れちかく
目の端をよぎるものがあって 庭をみると ナミアゲハだ
植えこみの上をなんども旋回し 舞い降りてはあれこれ物色
手頃な宿は なかなかみつからない
夏の蝶こぼるゝ如く風の中 原 石鼎
ようやく フレンチラベンダーが気に入って
今夜は ここで休むつもり…
カメラを向けても 近づいても じっと動かず
ホテルはここに もう 決めたんだよ…
たそがれどきにみかける蝶は やっぱり
「ねぐら」を 探していたのね
シジュウカラや雀も みんな帰っていった
……・・
燃えのこる 熱き日ざしは
黄に透かし 暮れて薫れる。
そのなかに 妙(タヘ)にしづかに
物おもふ 白馬(ハクバ)のあかり。
それやはた、 夏の日の神
夕ぐれに 騎(ノ)りやわすれし。
・・・……
北原白秋 森の奧 (抜粋)
※読みやすいように(作品にはない)字間をあけました。
-☆-
ふだんは暗がりで目立たぬみどりが、 いきいきとしはじめる。
黄金の海に、だしぬけに現れる生物たち。 つかの間、ステージにあがる草花は目を見はるほどのかがやきで
光りと揺らめく翳と 湿り気のある甕と
緑のグラデーション…
菩提樹のしづかなるとき花のちる 一水
公園の朝 路面をいろどる花の雨
天蓋のごとく菩提樹咲きにけり 茂竹
菩提樹の花は いまが盛り
黄色い五弁花が音もなく吹きこぼれ
さわやかな風を起こした
傘の下で 清々しい香りに包まれる
晴れ間を縫って 川口市立グリーンセンターへ
温室で珍しい花も見た
アリストロギア ギガンティア という。
落ちている花を写すと あざやかな縮緬のようで惹かれたが
これは花ではなく 萼らしい。 広げると20センチ以上ある
詳しくは 季節の花300さんで
-☆-
花菖蒲園には江戸系 肥後系 伊勢系あわせて約340品種の花が見頃 300株の紫陽花が周りを囲んでいる
楽しみにしていたアーティチョーク
まだちょっと早いかな
ツマグロヒョウモンもひと休み
古代ギリシャ建築の柱にデザインされた アカンサス。
ついでに ことし実がならないキンカンについて園芸相談。
リン酸やカリが不足のもよう。
ユズにはアゲハの幼虫も育っている、 羽化を楽しみに待っているところだ。
-☆-
朝から インターネットつながらず
夕刻 サポート(有料)で ようやく解決した。 NETが無いと何も出来ない、重度の依存症である。
薔薇に近づいては、 あの葉っぱ、 この葉っぱ、 羽音をさせてしばらく品定めをつづけた。 古い葉はよけて、 まだ新しいのに跳び乗った。
柔らかな葉に必死でしがみつく。 蜜蜂ではなさそうだ。
あれぇー 何するの
すごい早業!
カミソリをあてるような なめらかさで、 滑るような 紙切りの術。
みごとな技に息をのむ。 怒る気にもなれない。 ものの5秒、 予期せぬ出来事に茫然とし眺めるだけ。
鉢の縁側に休んで葉先を丸めるようなしぐさ。 びっくり! 工夫が働く… 持ち運びまで考えている。
蜂はやおら飛び去った。 が、 陽を受けて明るさを増した若葉の小片は目印になりやすく、 すぐにみつかる。
緑を両腕に抱え、 逆風にもまれながら空中をユラユラと移動した。 巣は棕櫚の木のてっぺんにある。 切り取った葉を、 巣房の壁や間仕切りなどに使うという。 緑色した小部屋とは、子育てにもよい環境だろう。
行ったり来たり 若葉のボードを何枚も手にいれた蜂に、 拍手を贈りたい。
「バラハキリバチ」のすばらしい技、 小さな虫の叡智に驚いた。
またも緑がユラユラと昇っていく。 ただよう楕円はサーフボード、 胸毛の厚い真っ黒な強面が乗っている。
こんな葉を見たことはありませんか、 どれも ハキリバチの作品です。
チュウレンバチもやってきて 薔薇の茎に卵を産む。
喜んでばかり居られない。
はやくも 6月の声をきく
足場もネットも外されて、 ようやくスッキリ、 青空が望めるようになった。 約3週間、 陽にあたれなかったヒオウギが、 足もとで虫にくわれて弱々しい。
かたや 新顔の薔薇 「バベリア」
工事中はテラスから陰に移されて 木洩れ日がよかったらしい。
4月頃の陽気にもどって 鮮やかさを増していた。
ブラックベリーも ことしは花がたくさんついた
-☆-
用水沿いにみつけた山桑の実。 苺のようだが細長い。
熟せば紫をおびて黒くなる。
甘酸っぱい初夏の味、 なつかしい。 桑苺ともいう。
桑の実を口のうつろに落す音 虚子
… ぽい もひとつ ポイ
つまんでは口に運ぶ 口のうつろとは おもしろい
空ろ 洞ろ 虚ろ
うつろな穴が 勝手に うそを言う