ドアの向こう

日々のメモ書き 

キチョウ

2012-09-25 | 夢見鳥

   萩の葉にキチョウがとまる 

 

  翔の内側に 黒い縁飾り


   近づいて 指を鳴らしたり
    触れてみても  二度と開かなかった
  
   暮れはじめる街で 蝶はもう眠ったようだ
        
   黄と黒のコントラストを忘れない
    ほの暗いなかに あざやかさを増す黄蝶


     蝶を咏める
             賈蓬莱 

          薄翅凝香粉 
          新衣染媚黄 
          風流誰得似   
           兩兩宿花房    

             -☆- 
 
       かろき翅ツバサのおしろいや  
       黄にこそにほへ新ニヒごろも
       みやびは誰か及ぶべき
       花を臥所フシドにふたり寝るとは

 

   佐藤春夫の訳詩も おもしろくて すてき
   リズミカルで 艶のあることば 


 

  ここに 枯葉色の ルリタテハがかくれているの 
 



  椿の天辺に留まった

 

 屋根の上に 赤とんぼ


    ヒヨドリの身だしなみ

         颱風が近づいています

 

 

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酔芙蓉

2012-09-21 | 自然や花など

 だいぶ 聞こし召して…
  しぼんで濃いピンクのは 昨日の花 

 

  白花が 午後から徐々に赤くなる
   粋な酔芙蓉…  季節の花300に詳しい


 上智大まえの斜面で  身を寄せる小さな花たち 

  現の証拠… 代表的な和薬の一つ、 
 服用すればたちまち腹痛や下痢がおさまるので 「現の証拠」の名 
  ブルーは 露草

 

 ツルボ(蔓穂) 別名 サンダイガサ(花序の形を貴婦人が参内するときに使われた傘をたたんだ形に見立てた名前)  山野草・高山植物(成美堂出版)より

  教会のそばで)
  長く突き出た雄シベに見覚えがある  4枚の花弁が蝶のような「ガウラ」
  和名は 白蝶草 

 街にハロウィンの南瓜がならぶ季節だ  

  玄関にも


 

   下手もよし句会はじめの子規忌かな   蛙の子

 9月19日   どきどきの句会があった。 まずは季語を覚えよう。
   

 

 

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年に一度

2012-09-13 | こころ模様

 

   画像は冷泉家絵葉書から  乞巧奠(キコウデン) 星の座 
 五色の幕に垂らす緑、 角盥(ツノダライ)に浮かべる緑は 「梶の葉」です。 梶の葉が鍛冶の刃に…
 乞功奠についてはこちら 北斎「西瓜図」でも調べた


 

秋とは名ばかりで連日猛暑。 そのうえパソコンまわりは暑いですね、 絵日記の更新もままなりません。

 ・ カタ カタン ガーっ、 身動きしないよう固定され穴の中に引きずり込まれた。 狭いトンネルにさしかかるとき一枚の絵が浮かんでくる。 消えてはなんどか現れた。  ひとが最期にいくところはこんな風か…  皆さんさようなら… 
 何だよ どうしたんだ  暗い個室で妄想を振り払った。

  MRIだって楽しもうじゃない。  ヘッドホンに集中し眼を閉じてまかせてみよう。  騒音の狭間を名曲が流れている。 切れぎれのメロディーを掬って気を紛らわせた。  落ちついてくれば不安は解消、 カタカタ がんがんと鳴る大きな音さえ  「貴方はだいじょうぶ、  このまま眠っちゃダメですよ」 と言っている。  目はつぶっても瞳を凝らせば、 星々がまたたく、 宇宙がみえる。 青い地球は…  銀漢はどこ…  
はるかな闇のなか仄かに光るものがある。 
 年に一度 カタカタガンガン カプセルに入って流星を見にゆきましょう。 

 

・ ご常連さんは突如現れた つんちゃん!って どなた? そう思われるかも知れませんね。  若くて可愛らしさののこるお隣さんです。 お悔やみに伺って、 初めてなのに、 blogや、写真 絵のことで長話をした。 

  義母が泊まりに来たとき、 つんちゃんのお母さんとわたしの母と 3人で記念写真を撮りました。 それを義母はときどき思いだして 「お隣りさんも  お元気でいらっしゃる?」 と よく訊ねていました。 
 その写真を撮ったのはわたし、 いま探しても見つからないけれど、 一枚の記録はいつまでもそれぞれの胸に残って、 焼きついています。  いまはもうみんな 彼岸へと旅立ちました。 きっと あちらで会っていますよね。
 
 娘さんのつんちゃんには挨拶ぐらいしかしてこなかったけれど、 話してみれば心がかよう。 優しくて美意識を持つ、 しっかりしたひとだ。 とうとう職場が同じだったこともわかり、 急接近したわけ。
 ふしぎな巡りあいに 心がホッとなりました。 

火曜  万葉講座  
木曜  絵画教室

 メモ) 夏と秋とのゆきあいの祭、七夕は 棚機つ女(タナバタツメ)が神のために機(ハタ)を織った。 奈良時代に漢土の 乞巧奠(キコウデン)がこの行事に習合し、星祭が行われた。 年に一度天の川を隔てて接近する彦星と機織姫。 (文春文庫 俳句歳時記より

  銀漢… 天の川

 

 

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デジブック

2012-09-08 | こころ模様

  黄昏せまる頃  にわかに美しくなるクレオメ

 

   陽気のせいで 梔子の二度咲き

  友人のグループ展に出かけ、 大いに刺激を貰った。 成長の跡がはっきり分かる。 祝福しながら 私たちも一層努力しようと反省、 文化祭が近い。    


  突然ですが

 つんちゃん様 すてきなblog 拝見できてよかったです。 ご紹介ありがとうございました。 心和む美しい映像、 カメラの腕も上級です。 ユーモアとセンスのよい写真に音楽… アルバムにこめられたお気持ちが伝わりました。 つんちゃんのこともちょっぴり解ってうれしかったです。 つかず離れず 末永くよろしくお願いいたします。

 つんちゃん・深夜便 に触発されて 古い写真で試してみました。

  期間限定 30日で消滅ですって…  

 公開はしませんでしたが まえにも作ったことがあります。 当然ながら わたしの本棚から消えていました。 
 

 

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初秋

2012-09-04 | 自然や花など

  朝晩はちょっと涼しくなりました
   切りとる空に   秋の雲だね


     いちじくのけふの実二つたべにけり    草城

  こんな小さな木に 五つもなってる 
   いつごろ  たべられるかなあ

  遊歩道のジンジャーの花
  純白のよい香り  別名 花縮砂(ハナシュクシャ)
 

  ジンジャの香夢覚めて妻在らざりき   波郷

  オレンジもあるよ

 

   きもちいい…   ざぶざぶ しちゃったよ

  どれどれ   なんだよ  冷たいよ


 

 でも慣れたら  出たくないようって

 

 

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九月

2012-09-02 | 自然や花など

  

 九月に入ってようやく本格的なお湿りがあった。 アメリカンブルーの花が生気を取り戻した。 植物が大地がうるおい、 ひとのこころに滋養を与える。 雨の匂いをひさしぶりに嗅いだ。  
   
  これまでのひでりを思えば もっと降ってもよかったのかも。  

 先日 用水に沿って 桜並木を歩いた
 見あげれば  みごとなレースができている
  

    病葉(ワクラバ)の一つの音の前後かな    阿波野青畝

 木下闇を黄色くなった葉が 回転しながら落ちてくる 

 

   日向では葛の花が 猛暑をかわす
    ふと  鳴き止む蝉

 

 影には可憐な マルバルコウソウ  
  


  細い茎が他の植物に絡みつき  ロート状の花がこぼれるように咲く  
  葉も花も 朝顔に似て  中央アメリカ原産 
  園芸栽培されていたものが 空き地で野生化しているのだ と


    よどみなく葉月の蝉の鳴きにけり   去舟 

   葉月 旧暦8月  新暦9月16日から葉月に対応する
    本日 9月2日(旧暦7月16日)は まだ文月である

 残暑はしばらく続きそう
  蝉を追って  秋の虫がそこまで来ている
 芸術の秋 読書の秋 食欲の… 
  季節の変わり目です   皆さま どうぞおだいじに
 

 

 

 

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