ドアの向こう

日々のメモ書き 

空っ風~

2014-01-26 | こころ模様

 

 あれほど温かだったのに、出かけてくれば急に風向きが変わって、 強風がごぉーごぉと唸りをあげ幹をしならせた。 すっきりした樹形はポプラの仲間だろう。 冷たい横風が煽るのでペダルが重い。

  冬は葉をすっかり落として見晴らしがよい。 澄みわたる空気、 昆虫の背のようにひかる屋根は埼玉スタジアムの銀色。

  凩が叫ぶ。  
木の葉落ちつくせば、数十里の方域にわたる林が一時に裸体(ハダカ)になって、蒼ずんだ冬の空が高くこの上に垂れ、武蔵野一面が一種の沈静に入る。 (国木田独歩 「武蔵野」)

 遠い物音があざやかになる…   

 ここまで急な坂道をなんども登り下りしてきた。 やがて下の方から太鼓の音がする。 風に舞いあげられてドンドコドン!! 大層威勢がいい。 広場に幟やテントが小さく現れた。 白地に黒く 「冬まつり」の文字が読める。
 冬まつり… か。 寒さも楽しんで駐車場は埋め尽くされ 人影がかたまりになって望める。

 それにしても なんて寒い~

  北風にあらがふことを敢へてせじ   風生

  胸中に抱く珠あり空ツ風         風生

 瞬間風速20m、 よろよろしながら家路につく。 何となく選ぶ句がどれも風生ということがたのしい、 きっと感性がよく似ているのだ。

 

    

 

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梅を探しに

2014-01-25 | 自然や花など

 玉蔵院の梅はまだで
  近くの店に紅白活けてあった   遠くからパチリ 


 

  ん?   美人な猫   
   お守りと鈴をつけて  たいせつに 
     愛されてんだよ
   

  コースを変えて   いつもの梅

 見事です   きょうは3月ころの陽気とか

   ほんとうの春になるまで  まだまだね
  どうぞ お風邪に気をつけて

        春よ来い   早く来い

 

 

 

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蝋梅

2014-01-20 | 自然や花など

 散歩道で見かける

 和臘梅
 基本原種で 花芯部は紅紫 やや小型

 うちの蝋梅より 花びらが細いかな

 

 庭の 素心(ソシン)臘梅は 花びらも丸くふっくらしている 

早咲きで いい香り  
  蕾はコロン!

 花芯部まで黄色
  ブルーの空と黄色 良く似合うね
 蝋梅は 唐梅(カラウメ) 南京梅(ナンキンバイ)とも


 

きょうは「大寒」  寒さ一層厳しく 「寒威苛烈を極める時」(歳時記より)
 肩に力が入る… 
 
 大寒と敵(カタキ)の如く対(ムカ)ひたり  風生
 
  大寒やなだれて胸に響く曲       波郷

おだやかに 過ごしたい 

 

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贈りもの

2014-01-19 | こころ模様

  プレゼントの歌留多は

 大きめの読み札に、 万葉歌と日本画の取り札で
 万葉文化館の万葉歌留多です。 画家が万葉歌をイメージして描いた。
絵を見るだけでも楽しいし 歌のせかいが深まって うっとりする
 仲間をそろえて お手合わせしたいけれど その前におさらい 

 読み札を繰って 上の句が浮かぶまで
知らない歌が多すぎて  


 繊細なシュニール織のハンカチは

 厳寒の日曜日 パッと明るい彩りに夢うつつ
 油彩画のようで 使えない
  花園に顔をうずめてドキドキしよう

   素敵な贈りものに 心躍る冬

 

 

   

 

 

 

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古事記を読む

2014-01-14 | こころ模様

火曜 万葉集に続いて古事記を読む日。 テキストの 「古事記の恋」は

古事記編纂1300年(2012年)を記念して、 奈良県が2013年に創設した「古事記出版大賞」により、 本居宣長賞を受賞。 

難しい古事記も  やさしい言葉でわかりやすく広げてくださるので理解できる。 全文を読んでみたくなる、 良いきっかけになった。 本居宣長についても深く知ることとなった。 鈴屋の大人(ウシ)、江戸の国学四大家とも。

新刊  人生のお福分け

 ふっくらと美しい日本語、 92歳 しなやかな暮らしかた…
 人生の師。

 

 

 

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寒の内

2014-01-09 | こころ模様

 厳かに万象寒の内にあり   風生

  寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃  楸邨

  寒くても平気   風の子がたくさん遊んでいる

 

   一切の行蔵(コウゾウ)寒にある思ひ   虚子

  意を決して立ち向かう  試練のときだ

   そんな中に ガザニアがまだ咲いている

 


 

 公民館ロビーにグループの絵をかざった。 
 作品にサインがなかったEさん、持ちあわせのルージュを使い画布の隅に描き入れた。 油彩画は瓶にさすピンクの百合の花。 艶のあるルージュが花色に呼応して作品に息吹を与えた。 額の中の花が俄かに生気を取り戻す瞬間だった。

 

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今年は

2014-01-05 | こころ模様

 

   一切を過去に投じて今年あり   風生

 大きな熊手  せいぜい福を呼び込みましょう  
待っていてはダメね
     
  ためらひつ我が物ばかり買初めに   しげ子

   と言うことにはならなかったけれど 
 自分で探さなければ   

   

3日午後   調神社でも警備が出て40分待。

 縁起物が並んだ

 

 

 

 

 

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前玉へ

2014-01-04 | 道すがら

新年は いかがお過ごしでしょうか。 陽あたりでは、もうロウバイが咲いています。 
 うしろは古墳群で、 県名発祥の地「埼玉(サキタマ)」を訪ねました。

 風もなくあたたかなお正月  前玉… 読めるでしょうか

丸墓山古墳は 直径105m、日本最大の円墳です 

  横から見たところ

 高さ19m、 墳丘に上り 忍城(オシジョウ)御三階櫓も遠く望める。 駐車場からこの古墳までの桜並木は、 かの石田堤。 映画 のぼうの城ですね。 主題歌はエレカシ、 ファンのあの方も映画はご覧になったかしら 

 

 全長120mの稲荷山古墳(前方後円墳)
 出土された国宝 金錯銘鉄剣(キンサクメイテッケン)など さきたま史跡の博物館で見学でき、銘文を読み解く。 1500年前の王がなにを伝えたかったのか… 漢字で刻まれた115の黄金の文字をたどる。
くわしいことは こちらへ

 

 墳丘に円筒埴輪の模型が立っているのは将軍山古墳、 展示室で埋葬の状況がわかる。
9基の大型古墳を見学して 大こうふん…

  ガイドブックより 航空写真   奥に 二子山(フタゴヤマ)古墳

最後は、 前玉(サキタマ)神社(浅間塚古墳)詣で。 古墳の上に本殿、拝殿。 延喜式にもその名がみえる古社です。 

 前玉神社の石灯籠には

『佐吉多万能  津爾乎流布禰乃  可是乎伊多美 都奈波多由登毛  許登奈多延曽禰』
 埼玉(さきたま)の 津に居(を)る船の  風をいたみ 綱は絶ゆとも 言な絶えそね 巻十四 3380


『前玉之 小埼乃沼爾 鴨曽翼霧 己尾爾   零置流霜乎  掃等爾有欺』
 (埼玉の 小埼の沼に鴨そ翼(はね)霧(き)る   
    己(おの)が尾に 降りおける霜を 払ふとにあらし 巻十四 3380

 遠く奈良からもいらっしゃるというのに、ようやく訪ねることができた。
後半の写真(前玉神社、忍城など)うっかり削除、 ほんとうにがっかり!

 

コメント (4)
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