雨上がりの舗道を歩いた。日焼けしたドウダンツツジが燃えるようだ。 ぬれて鮮やかさを増している。 滴りの落ちるとき雲が走っていく。 切れぎれに淡い空色が戻ってきた。
すると …地味な色がとつぜん耀きだす。
ほの暗い樹の下にヤツデが花をつけている。見上げると小さな明かりがシャンデリア球のようである。 精緻な細工は職人技、細い針のようなフィラメントがモネの絵のなかで煙っている。 拡大写真
八つ手咲け若き妻ある愉しさに 中村草田男
八つ手散る楽譜の音符散るごとく 竹下しづの女
久しぶりに弦楽四重奏を聴きたくなる日、喪中のはがきを出しに行った。
シューベルトのロザムンデはどうだろう