ドアの向こう

日々のメモ書き 

かえるの時間

2012-12-31 | こころ模様

  平野恵理子さんのカレンダーをいただいた。 旬の味 和の器… 

 表紙は秋田県の食材と器、 秋田杉の曲げわっぱに 松館しぼり大根、 カナカブ、 平良カブ。 蕪のように丸い大根は、日本一辛い松館しぼり大根。 秋田県の松館野月で獲れるそうだ。 お盆の上で細くて小さい方が火野蕪(カナカブ)、こちらは漬物にする。 大きいのが平良カブ(タイラカブ)。 長さ15~20cm、直径3.5cmほどの青首の白かぶとあった。

  1月  輪島塗の盆に慈姑。 2月 有田焼の高台に柑橘「はまさき」… ヒスイ色の高台に佐賀県の高級蜜柑である。 カレンダーの絵をみながら、 水彩でも描いてみようかな、 そんな気持になってくる。

 毎月 器と旬の味を楽しめる。 木曽ヒノキの飯台に春の山菜、 大分の竹盆笊に筍が盛られていたり、 黄瀬戸深皿には八事五寸人参、 京の錫角皿に伏見とうがらし、 器と食の絶妙の取り合わせ。 春慶塗 秀衡塗の角盆など 器めぐりも楽しみになる。

 

 こちらも一緒にいただいた 
ユーモラスな「かえるの時間」  

 

 仲良しの蛇と蛙が
 お屠蘇でお祝い

三宝のお供えを片づける蛙

  戻ってみたら あらぁ

まだ 餅が……?

 

 やわらかなお供えの正体は

 

 コント仕立てのイラストに元気を貰ってクスッと笑う。
  たのしみな一年になりそうです。ありがとうございました。
 


   去年今年貫く棒の如きもの   虚子

 明日は今日のつづき、 今日できたことは あしたもできるのですって。
 年をとったなどと思わないで 明るく生きましょうね。
  来年もどうぞよろしくお願いいたします。 

 

  

 

 

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暮れてゆく

2012-12-27 | こころ模様

  16:20:53  荒川土手の彼方に夕陽がみえて 曳かれるように車を降りる 

   

   16:27:39 そろそろと山の端に
  黄金色はまぶしくて 冨士山を霞ませてしまう

 

   一日の終わりを薔薇色に染めて   16:28:53

 

    16:29:11  さようなら…

 

 16:29:41 
           また あしたね… 

    16:29:55  光りと色彩の音楽は  
 

   ロスコーの絵のように響き合った

 

 

 16:30:39   おぼろな冨士

 

  薔薇色が 水路に溶ける夕べ  犬がお家に帰ります
   冨士は中央に見えました

 

 

 

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微笑み

2012-12-21 | 自然や花など

    

  柘榴の実は熟すと割れて、 中からルビーのような赤い実が現れる。 
                       
  あたかも賢者の額から 思想がはじき出たかのようだ…
      (ポール・ヴァレリー   柘榴)    

皮が厚い石榴は、ひとの額のように堅い、 賢者の額から思想がはじき出る… 

 
        簪も櫛もなき髪笑む石榴  草田男


髪に 簪も櫛も飾らぬひとの微笑み…

       
         熟れざくろ濃き朝霧を噛んでゐし    鷹女
   
 霧を噛む石榴… 自然もこころも大きい 

     

   あはは… って 笑っているようなザクロ
   豪快なザクロと
  

 

 

 


 

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ポンテローザ

2012-12-21 | イーゼルのうた

                                                                
  暦は早 冬至を迎えた。
  柚子をいただいたり買ったりしてユズ味噌をつくり、 残りはゆず湯に用意している。 

  おなじ柑橘でも    
   胴まわり35センチ  高さ15センチ   

 レモンイエロウの絵具をチューブから搾り出して… 

  ずしりと重い爆弾のような檸檬を描いた。  (油彩 F8

 インドが原産  ポンテローザ。 来年もつづく

           -☆-

   残る日の柚子湯がわけばすぐ失せぬ   秋桜子

  しばらくお忙しいことでしょうが

        みなさまどうぞお健やかに… 

 

 

 

 

 

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敗荷

2012-12-17 | 自然や花など
 

 荷は蓮のこと、それは知っていましたが 

敗荷(ヤレハス)  破蓮(ヤレハチス)  秋の季語  これは知りませんでした。

   敗荷の茎面白や水の綾    虚子
  亀の居て破れ蓮の水うごきけり  草城  

 歳時記をたどると
「秋が深まって、青々と茂っていた蓮の葉が破れ、落莫とした秋の蓮田となる」 

さらに 高橋睦郎さんの「花をひろう」によって 
 「蓮が秋風によって葉の緑色が失われ、破れたさまを晒すのを指す」 と学んだ。

 そこで 辞書を引くと、ハスの葉のうえには珠のような露が光っていた。 
  何とうれしいことだろう。 

  荷葉=荷衣 (カイ)  ハスの葉 
  荷花・荷華(カカ)=荷蕖(カキョ)  ハスの花 
  荷気(カキ)=荷香(カコウ)   ハスの花のかおり   
  荷珠(カシュ)=荷露(カロ)   ハスの葉の上の露 

 

 

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香りと匂いと

2012-12-16 | こころ模様

 別宅が気になって  滞りがちな絵にっきです。 

 きのうは一日 ヒアシンスハウスのガイドをした。 曇り日で気温は上がらず、寒さに震えた。

 ところがどうだ、 今日は朝から温かい。 日中は19℃。 日向にいたら焦げるくらい。 
明日は又冷えるという。 家族の風邪がうつりませんように…  体調管理は怠りなく。 

          -☆-

 その香りを家中に漂わせてユズ味噌をつくった。 柚子の皮を千切りしながら、 出汁で炊く大根の、ぼんやりとした匂いを思い起こした。 ふろふき大根は美味しいけれど、 加熱するときの大根のあの匂いはいただけない。

 匂いと記憶が結びつく現象を 「プルースト効果」というそうだ。  「プチット・マドレーヌ」のひとかけらを口にした瞬間… マルセル・プルーストの小説 「失われた時を求めて」による。
 
 もわっとした大根の香りは、 お好きですか。  大根は匂い、 香りは似合わない。
 柚子は香り。 やはり、 よい匂いだからだ。

 

 

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線だけで

2012-12-13 | アートな時間

丸沼芸術の森所蔵  ベン・シャーン展 -線の魔術師-                             
       埼玉県立近代美術館で  1月14日まで

   画像は拡大できます)

 リルケ「マルテの手記」より 《愛にみちた多くの夜の回想》 1968年

 「一行の詩のためには、あまたの都市 あまたの人々、あまたの書物を見なければならぬ… 」  リルケ「マルテの手記」 新潮文庫 大山定一 訳

 すてきなポスターをもらったとき 壁に飾ろうと考えた。
  震えるような線が忘れられない。 こころに届く画家の思い、 やさしさやつよさや哀しみをのせて走る線がこころを揺らすからだ。 筆は毛を間引いている。 ひたすら線に思いをこめて、 かすれたり震えるような線、 太くて力強い線もある。 線だけで描くせかいを楽しんだ。 深い思いが伝わる。

 「丸沼芸術の森」は ワイエスのコレクションでおなじみになった。 鉛筆やコンテによる作品、 油彩、水彩、 テンペラ、グワッシュ、 ドローイング、リトグラフなど ポスターもありベン・シャーンの魅力を紹介。 展示 292点。

  パンフレットによれば

 ベン・シャーン(1898 − 1969) 1930年代から60年代にかけて、アメリカで活躍した画家。 リトアニアのユダヤ人家庭に生まれ、8歳のときに家族とともにニューヨークへ移住。 移民の子として貧民街で育ち、 少年の頃から石版画工房で働きながら美術を学んだシャーンは、 一貫して人種差別や迫害、 貧困をテーマに制作。 ポスターや本の装丁など、グラフィック・デザインの分野でも活躍。
 描くものに対して、 つねに鋭い批判の眼差しと 深い愛情を投げかけた。

 「私は憎むものを描く。 私は愛するものを描く」

19世紀のフランスで無実の罪をきせられた大尉のこと、 第五福竜丸の被爆のシリーズを手がける。  「出航」「網元、日本の男」「ニュース報告」 「彼の妻-久保山夫人」etc。

    

 独特の線の魅力は、日本の画家やグラフィック・デザイナーにも大きな影響を与えた。 

← ポスター裏面

 「一行の詩のためには… リルケ「マルテの手記」 より) 《扉Ⅰ》 1968年

 

 

  

 

 

 

 

 

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絶唱

2012-12-12 | こころ模様

  李白は酒をあおって詩をつくり… 
 藤原定家は「故郷有母秋風涙。 旅館無人暮雨魂」と誦じてから歌を案じた。

   (文中の 「レ」は返り点です) 


  

  胸をうつ彩り
  沼が輝いている。  詩人も文豪も 言葉を尽くして歌いあげた。

   偶然に 隣りに列ぶ鮮やかな色  色  色  
    配色は、 神の手わざ。  晩秋の絶唱のごと…

         -☆-

  

 別宅 沼の風(別所沼だよりⅡ)でも  コメントを受け付けています.


   お返事は すこし遅れるかも知れません。 
    なぜって 自宅から沼までちょっと離れていますから 

 

 

 

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檸檬

2012-12-09 | こころ模様

  レモンが いつのまにか鮮やかさを増していた 
  青い塊は時雨に遭い 寒さに打たれ
   黄色く熟してきた

   香りたかく重そうな  れもん  
   小振りな木に低く 七個の檸檬が垂れさがっている

   七月 あれほど可愛らしかったのが 

    ようやく りっぱな檸檬になれそうだ  

    友の家では 巨大な檸檬が実って
   それを絵にしたこともある      


    硝子戸の中の句会や漱石忌     孝作

 
  あたたかな部屋に集まって 句会が始まる、 CDのバッハが聞こえている。   

     
      ひと来るや蜜柑の匂ひつけしまゝ  蛙子

       

 

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冬の桜

2012-12-04 | 自然や花など

 群馬県南部 藤岡市鬼石(オニシ)の桜山公園に冬桜がみごろです。  

夏の猛暑に花が少ないとか。 なかなか寒くならなくて遅れて咲き始めたとか。
それでも染井吉野よりも少し小さめの淡いピンクの花が咲いていました。 
約7,000本の冬桜は、 国の名勝・天然記念物指定。

  冬と春 二度咲く

 いまごろは 紅葉と桜の競演

   山茶花に紅葉

 桜山山頂より(標高591m)

 遅れていた冬桜も そろそろ満開のとき、 今週はいかがでしょう。

 旧 鬼石町は 俳人、長谷川零余子(ハセガワレイヨシ)の出身地。 
 公園のまつりには俳句大会も行われている。

 零余子は、 長谷川かな女と結婚、 浦和に縁があり、 
かな女の句碑が別所沼公園に建っている。

 

  山あいの冬桜

 冬桜は寒桜とも。  山桜の変種。

 

 

 

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12月

2012-12-01 | こころ模様

  

 とうとう12月  日はますます短くなり 寒さもいよいよ厳しくなる

   今朝から 晴れたり曇ったり 雨まで降って だいぶ冷えてきた 

  いまごろ沼は もの思いに沈んでいるだろうか

  別れたばかりの 沼を思い出すよ

 
  ねむるべし かの沼もいまはこほりをらむ   木下夕爾

 

   

 
 

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