ドアの向こう

日々のメモ書き 

秋の雲

2007-10-23 | 自然や花など
 


            鰯雲天に愛語を聴くごとし        吐天

            鰯雲ひとに告ぐべきことならず      楸邨

  鰯を連れて 波がくる。  きのふの空…    秋が寄りそう散歩道  ねらいを定めシャッターを押した。  通りがかりの高校生も、 自転車にまたがったまま振り返るようにして見上げている。 

  知らない子に 声をかける…  
   「綺麗な雲ね…」   黙って微笑んだ。

  ベランダで干しものを取りこむひとも、 こちらに気づいてにっこり… 
  おなじ想いで 佇んだ。   独り占めは もったいない

   

  2007.10.22 16:37                        2007.10.07 17:24 

  

    十三夜月  2007.10.23 16:31                         18:03

コメント (2)
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お~い

2007-10-17 | 犬のブロンコ・ダン


       おお~い     お~~い    ムクドリ君… よ~

      そんなに 高いところで    くらくらしないかい  

 
 
 
何か見えるの?     教えてよ

(散歩で会ったワンちゃん  モデルさんありがとう!) 
 
 
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そぞろ寒

2007-10-16 | 自然や花など

  
            風が冷えてきた    窓々の明かりも恋しくうつる
 

       夕べの  くもり空では
        強い陽ざしのもとで目立たなかった色が 冴えて見える  
        コリウス   紫陽花 …  萩もまた  葡萄が醸す 秋の錦か

        

         


 折り紙を切り抜いて 今広げたばかり         縞目もはっきり 丸いうり坊
 純白のこの花は?                    ふつうは もっと細長い
        


 

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旗雲

2007-10-05 | 道すがら

  暮れなずむ海辺のドラマを、 ずっと楽しみにしていた。  
  9月25日17時20分    入り日に輝く雲がある。  まるで長い領巾ヒレを振るように。
  
  わたつみの豊旗雲に入日さし今宵の月夜きよく照りこそ   天智天皇  巻一・15

   わたつみ… わたつうみ{海(ワタ)つ霊(ミ)}  海、大海
  海原に 大きな旗のようにたなびいている雲、 その雲を入り日が赤く染めている  今夜の月は明るくさやかに照って欲しい…  と。 その夜、 期待にたがわぬ月を仰いだ。

   17時46分   モーレア島の向こうに落ちてゆく夕陽

  ゴーギャンは、 幼年時代に4年間過ごしたペルーのリマが忘れられず、 失われた楽園を求め放浪してきた。  ひとりになって文明の影響からも逃れ、 素朴さのなかに、この世で 唯一正しく真実なものを探し、 シンプルな芸術を目ざした。
 限りない自然と悠久の時…  生の充実感をかみしめる。

                    -☆-

   
                                             プルメリア
           
       アラマンダ                 ジンジャー
       

  ・ 南国を彩るすべてに惹かれた。  黄金色の肌も憧れ。 大きく育った植物も。 繁茂するなかに香りの良い花々があふれ果実がたわわ。 小鳥や、 波の音も、 緑の山々に、 せせらぎも。 

  ・ 道路にまったく信号がない。 横断者を見かけると、一斉に必ず停まってくれる。 かなりスピードを出しているが、 きっちり守られている。

 

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賑わい

2007-10-04 | 道すがら

       


  南太平洋に浮かぶ島。 どこから眺めても美しいコバルトの海。 フレンチポリネシアの代名詞となったタヒチ。 ゴーギャンが求めた野性的で原始的な美しさ、機械文明に毒されていない人間性を、 ここで垣間見ることはできるのだろうか。   (地図写真: ガイドブックから)

  シェラトンホテルから ル・トラック(トラックを改造した乗合バスのこと。 ブザーを押せば停留所以外でも停まる。 個人営業。 料金は一律130CFP 約195円) を利用。  パペーテ市街に出た。 港に沿って延びるポマレ大通りの裏手に、 マルシェ(市場)がある。

  広い、大きい、 なんでも揃うタヒチアンの台所。

 1階 主に生鮮食品 沖縄で見たような色鮮やかな魚や タロイモ、 フルーツの山。花屋。 ティアレ、ココナツ、バニラのオイルや石鹸。 貝のアクセサリなど。

  2階  喫茶、 衣料品 民芸、 工芸品 絵はがきなど。 お馴染みのパレオを売る店などがひしめいている。 
  

ホテルのディナーに魚料理を選ぶ。 マヒマヒのパッションフルーツソースや、  トマトやピーマンのソースでカジキのような魚など。 マヒマヒはシイラのこと?  白身で淡白。 料理はおおむね薄味だ。

 パインやトマトの生ジュースが 濃厚で格別美味しい。 フルーツそのもの、絞りたて。 

 



 売り子の小母さんに見とれる。 みんな逞しい。 親切で気さく。 ゴーギャンの絵によく似たひとが 沢山いる。

   

  

 絵のなかに登場する赤いバナナもあった。 ココナツジュースも飲んだ。 ほんのり甘い。 

   

  青い魚は 海の色だ。   ここでは、 原色が映える。 花も魚もドレスも。

  人気のパレオ →

  2000CFP 約3000円
  専門店では高級品を揃えている。 5000~7000CFP もっと上もあった。 1万円以上もするが、 さすがに色や柄がすてきなの。 でも、 薄手の四角い布よ… ちょっと高い?

  市場は、 朝5時頃から開く、 夕方4時には店じまい。

 
   

6時過ぎに通りかかると、街灯もまばら、 人通りもなくゴーストタウンのようであった。 女性ひとりでは怖い。

 ブティックさえも閉まっている。  4時きっかりに!

  早くも賑わいは カフェやバーにある。  港の広場にはルロット(屋台レストラン)が出現。 中華など美味しかった。 

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ムーンライト

2007-10-01 | 道すがら

  現地 9月27日 20時21分の満月です。  BGMに奏でるのはピアノ曲だろうか  それとも 
  ギターに太鼓かも知れない。 この時刻、 月は低く、庇のうえに留まっている。

        名月や故郷遠き影法師          漱石

        岩鼻やこゝにも一人月の客        去来

                  -☆-
  
  暑い日本を離れ、 関西国際空港より飛行11時間50分、 現地時間 9月25日12時19分、 タヒチ・ヌイ(ヌイは大きいの意)に着く。 タヒチ島は、 小さいタヒチ(タヒチ・イティ) とふたつ合わせて瓢箪形。 時差19時間、 気温28℃でカラッとしている。 

  ファアア空港でタヒチの音楽と、 篭に盛られた香りの良い白い花、 その一輪をもらい耳に挟んだ。 クチナシ科のティアレだ。 入国手続きもゆったりで ここには特別な時間が流れている。 長い列ができて一時間も待った。  出口で歓迎のレイをプレゼントされた。 

      

   白い花がティアレ      ティアレのレイ 真ん中が黄色いのはプルメリア どちらも甘い香り 

  ゴーギャンが愛し滞在した楽園まで約一万㎞の行程は、 いやはや、 想像以上に遠い。 これから何に出会うのか… どんな感動が待っているのか 
 蝦蟇に引きずられ出かけて来たが、 やはり ワクワクする。  

               -☆- 

  タヒチ・ヌイの全周 約115㎞をまわった。 マラアの洞窟まえで珍しい花に会う。  月光を溶かしたような淡いエメラルドグリーンだ。 

  翡翠葛  Strongylodon macrobotrys   ガイドに ジェイド・バインと教わる。 蔓は(多分)他の樹に巻きついて、 見上げると10メートル以上も昇っている。 大きな花房もみごとである。 周りは鬱蒼としている。 花びらが落ちて その辺りが明るい。  花のつき方はこんな風です。

  
 
 
 

  ブーゲンビリア、バナナ、マンゴー、ハイビスカスが迎える。 椰子、パパイヤ、檸檬の木。 プルメリア、アラマンダ。  それに、 馴染みの観葉植物が、 どれもこれも大型だ。  市場も楽しみ…   ゆったりと別世界へ迷い込む。  

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