ドアの向こう

日々のメモ書き 

日だまりで

2012-03-30 | こころ模様

 

  ランチタイム  いつも若いお母さんたちで賑わっている ひだまり商店
 3時過ぎて 誰もいないのでそっと中にはいる

  アンティーク雑貨が飾られていて
 センスの良いコーナーは それだけで絵になる
 淡彩画にしたら どんなにすてきか

 

  あいにく喫茶はお休みで お花も養生している
 おいしそうなクッキーが多種類並んでいた 
  きょうは メープルスコーンを買って帰る
 バターとシロップの リッチなお味
  以前はよく焼いたけれど 人が減ったいまは作らない 
   散歩のあとに紅茶を入れて 懐かしくて ほんとうに美味しい
 



  先日のはトサミズキ   こちらは ヒュウガミズキでしょう

  ヒュウガミズキ  おしべの先が黄色


  梅に サンシュユ  奧の黄色  
  山茱萸 さんしゅゆ 読むのも言うのもむずかしい  書くのもね
  茱萸は グミのこと 赤い実が成るそうだ
  物産展でよくクコの実といっしょにサンシュユのゼリーなど売っている
   甘酸っぱい味がした

 

  雨に濡れるサンシュユ (椿山荘 24日)


  日だまりで コートを脱ぎはじめる猫柳
  市立高校 正門内 

  風は沈丁花の香りを運んでくる  
  このあたりの桜の開花は  来週末になりそう 
      

 

 

 

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このごろ

2012-03-26 | こころ模様

   二階から  緑の波にただよう花がうかがえた
   いまは車庫の屋根を覆うほど生長したツバキを
    下からはほとんど望めない

   アイロンをかけながら 窓外に眼をやると
    ガラス越しに  ゆらぐ花たち
     試練のあとの 乙女のようにかがやく
     
    
    合格をきめたあの子の微笑みだろう
        


 

 

  近くをゆくと 土筆が顔を出している 
  木蓮のつぼみが いっせいに天を目指し
   木瓜や レンギョウが咲いている 

  植木屋さんの畠では トサミズキも枝垂れ梅も満開だ
   

  土佐水木は  おしべの先が ほんのり赤い
   寒風に吹かれる花房の   淡い黄みどりも新鮮

 

 

  通りに面して  金色のリュウキンカ (キンポウゲ科)

   
花之江の郷

   目に浮かぶキンポウゲの群れ   

    きのう宅急便で 孫娘に物語りを贈った
    
   風にざわめく キンポウゲの群れ
     大きな花の冠にして…   (赤毛のアン 掛川恭子 訳)

     共感できる年頃になった
   

  


   
   一筋や走り咲きたる小米花    花蓑

 細い枝先に ぽっちりと咲く雪柳 
   小米花(コゴメバナ)  小米桜(コゴメザクラ) 

   ひっそりとたたずむ白い花が 胸に沁みる
   なにか…  話しに来たのだ
    (親類の訃報が届いて)

 

 

 

 

 

 

 

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木の芽晴れ

2012-03-21 | 自然や花など

  ご近所の河津桜は ここまで咲いた
  抜けるような青空に映える

 

    庭のクリスマスローズが いつの間にか咲いて 

 

  牡丹は やわらかな芽を伸ばした
  アジサイはほころんで ちいさな緑が顔を出してる

 

  別所のメキシコ広場にもユーカリが… 
 巨木ながら 今まで気づかなかった
 
  絹糸を束ねてくくったような花を
   近くで見たいと思うけれど 
    花時は もう終わったのだろうか

   たった今 魚を捕まえたカワセミ
     大きいなあ…  呑み込むのも大変だ
      目を白黒させている

 

 

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花を待つ

2012-03-17 | 自然や花など

 ご近所の 河津桜  ようやく開花

  でも  まだ  これくらい 
   天辺でヒヨドリも見張っている

  去年は2月13日綻びはじめとあるから 
  ことしはずいぶん遅い。 おとといは強い北西の風、 きょうは雨で肌寒い。
  花いまだ…  そわそわする日々が続く。 

  

 

 

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ユーカリの木

2012-03-15 | 自然や花など

 緑区大崎の園芸植物園で  気になる木
   幹は白くスベスベしている  風がくると身をくゆらせて


  梢が雲を撫でている

 

 皮が剥がれ 紐になって下がっている

    

    小骨のように突きでた枝が 春は赤くけむって
  芽吹くまえの林や 低い常緑のあいだから
  ひときわ高くそびえるユーカリ  30mはあるらしい
  コアラのご馳走だね   立ち姿に惚れて

 久しぶりでイーゼルを立てたけれど  きょうはひどい風だ。 キャンバスは前のめりに落下、 絵の具が服を汚して散々だった。 あきらめて 

 

 温室で冷えたからだを温める     ここは蘭のへや
 珍しい蘭の花がいっぱい

 華やかなのもいいけれど どちらかと言えば こんなのが好き 
 地味ながら 品がよくてオシャレだから



  小さな花もいい

 

  別の部屋は南国の植物     浜木綿が咲いていた

   カカオの実を割って 果肉の中の小さなタネがチョコレートになるって

  幹に直接成っていて びっくり!  花の頃を見てみたい

 

 

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面白い古典

2012-03-14 | こころ模様

新刊  「心ときめきするもの」 清川 妙   新日本出版社

表紙「春風馬堤曲」首藤教之画

 

  知っている話、 知らなかったものがたりの奥深い知恵、笑いと哀感がにじんでいる。

 新聞に掲載されたエッセイを一冊にまとめて。 連載は今も続いている。 
 

 新刊から ほんの少しご紹介すれば

 

 

 

小声のアドバイスの優しさ 「十訓抄」 ちょっといい話
悲しみの中に灯るおかしさ 「世間胸算用」 蛸売り八助の失敗
清貧に生きた楽しみ上手 「独楽吟」 橘曙覧の五感の冴え 
 
   
ほか多数を  読み込みたい。

 古典がグッと近くなった。 解説はみじかく 楽しく。 小気味よくて、 面白いなあ… 今もおなじ… それぞれの物語りの他のはなしも読んでみたい。 知ってよかった、 心がゆたかになった。 年を重ねても 自分の成長が楽しみになる。 心の芯を建て直して、 これから蛙もいきいきと暮らしたい。


 3月10日は贅沢な日だった。 なにしろ 清少納言と紫式部が出会ったのだから。 
 そう思わせる 清川 妙先生と山本淳子先生の対談があった。 読者を 雅な平安の世へ、 枕草子と源氏物語のせかいへと、 やさしく わかりやすく、 いざなうおふたり。  

すばらしき出会い。



 何度も読んでいる 
  うつくしきもの枕草子 小学館

 定子後宮の高い文化や品の良さ、 清少納言の夢のような宮仕えに惹かれた。 

 中宮定子の花びらのような小さな手…  機知に富む会話。  先生のふっくらと優しい表現で、 すっと馴染む、 読者はそこに居合わせたように ハラハラ、ドキドキしながら、 やりとりを見つめる。 声が聞こえる、 音がする。  古典はむずかしくない。 美しい挿絵とともに楽しい一冊だ。
  



  「源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり」も 二度読んでスッキリ。 一条天皇と中宮定子、定子と彰子。 清少納言と紫式部。 それぞれの背景がしっかり解って満足した。

 対談のなかにあった紫式部の清少納言批判もイギリス王室に喩えられて面白く納得した。 いつまでも話題にのぼるダイアナ妃にかさねて…

   

「私が源氏物語を書いたわけ」 山本淳子
  紫式部のひとり語りも 毎晩たのしみに聞いている。 

 

 

 

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風は冷たいけれど

2012-03-12 | こころ模様

 ご近所を歩いたら 
  門ごとに 迎える花々・・・

   馬酔木の花が  こんにちは

 

  アカシアのつぼみは  赤ちゃんの握りこぶし(拳)だね



  寄せ植えの 遊蝶花

  

群がる蝶

  離れてみれば  青い蝶

  

 目に沁みる青  インディゴブルー  セルリアンブルー  コバルトブルー  
   プルシャンブルー   セルリアンブルー  遙かなる海の色…
        
  

 壁に 描いて

 

  若葉より先にうつむく 三椏の花  
  どの枝も みつまたに分かれている

   春されば まづ三枝(サキクサ)の…  


   黄色と赤花と     
 

  きさらぎの風   甘いかおり

   2012.3.12…  旧暦 2012年2月20日

 

 

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あの日

2012-03-10 | こころ模様

  ずっと…  ずっと  忘れない  

 私にできることは
  両親を失った子どもたちへ 支援金を送ること

    すこしでも  明るく過ごせますように… 
 

     春のお菓子をどうぞ

 

  はじめは 硝子戸をガタガタっと叩くような音が気になって、 地震とは思わず2階へ上がった。 その後 はげしい揺れが襲ったのは 午後2時46分。 グラグラしながら障子を抑え、 落ち着け…  大丈夫!  地震は長くても5分だ  すぐ終わる、 落ち着け…  そう自分に言い聞かせていた。 関東大震災を想定し、 とうとう 来たか・・ の思いだった。

それが 東日本大震災。 1年まえの3月11日。 このあたりは震度5で まだいくらか余裕があったらしい。
 もし それ以上がきたら  何も考えられないし とっさに動けないと思う。

夫は、朝から出かけていた。 
 診察はまだか。 広い病院の壁や天井は… 良くないことばかり考える。

     「線路づたいに 歩いて帰る 
                心配するな!」 

  たどたどしい入力が力づよい文字になって届いていた。 きのう教えたばかりの携帯メールが、 さっそく役立ったのだ。 伊奈町から ふだんなら4、50分のところを3時間かけて戻ってきた。
  長男家族とも連絡がとれ、 無事を確認。  海外出張中の次男からも電話がくる。 まるで駅前からかけているような声の近さ、 親しさだ。  

 


    
  

 

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ゴールデンクラッカー

2012-03-05 | 自然や花など

 
    春雨の音がしてくる楽しさよ   青邨
  
  とまどいながら  はるが近づく

 
    春雨や明けがた近き子守歌   犀星

 雨音は やさしい子守歌…
  小さな花が うなづいた

 さびしい庭で はじける黄色 
  ユリオプス ゴールデンクラッカー  (キク科)
 
  クラッカーの音がして
    さあ さあ パーティーがはじまるよ

  
             詳細は こちらで

 

 

   

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青麦

2012-03-04 | こころ模様

  めずらしく 美術館の花壇で青麦をみつけた  

     

やわらかい針のような穂さきに  早春のみどり色  白緑(ビャクロク)の  
  淡い 明るい 浅みどりと 仄かなべにが生きている

 柵越しに麦を食む馬のすがたを思い浮かべた

 馬柵(マセ)越しに麦食(ハ)む駒の罵(ノ)らゆれど 猶し恋しく思ひかねつも

  
 青麦でつくるお菓子は  青ざし… 

   皆人の花や蝶やといそぐ日も わが心をば君ぞ知りける 

     いはで思ふぞ…  記憶がつながってゆく

 

 

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