ドアの向こう

日々のメモ書き 

ぐんぐん伸びる

2014-03-31 | 自然や花など

   この感情の伸びてゆくありさま
   まつすぐに伸びてゆく喬木のやうに

   いのちの芽生のぐんぐんとのびる。

  

  詩は萩原朔太郎 「野原に寝る」の一節から

 ぐんぐん伸びる 春の感情
   自然とともに こころが広がる
   

 

 

  そこの青空へもせいのびをすればとどくやうに
  せいも高くなり胸はばもひろくなつた。

 

   たいそううららかな春の空気をすひこんで

   小鳥たちが喰べものをたべるやうに

   愉快で口をひらいてかはゆらしく

  どんなにいのちの芽生たちが伸びてゆくことか。  
  ……  (後略)       
 

 

 車庫の屋根のうえで 路地から見あげないとみられない家の椿
 ここにもかがやく  春の芽生え
 人知れず ひっそりと 今年はこれほど花をつけた

 

 

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素朴な花

2014-03-25 | 自然や花など

庭の隅で うす緑に黄色をかけたような花が咲いている

なぜかうつむいて  恥ずかしそう

  海老茶の網目が粋…  隠れたおしゃれが品よく写った。    

バイモ。  貝母の花… 初百合 春百合 編笠百合ともいう。 茶会をかざる素朴な花。

   


     貝母知らず諸葛采知らずまづ教ふ   貞

 球根を譲ってもらい、夫に教え たいせつに育てたおかげで
昨日から咲きました。

茶花には  苧環 ホトトギス つばき 甘茶 竜胆などある。

 

 

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彼岸のころ

2014-03-24 | こころ模様

  春をさがしに 坂を下る 
  農家が育てている植物を 沿道から見るのも愉しい

 

  花桃と 菜の花畑


 あちこちに 山茱萸 サンシュユが咲いている 
別名  春黄金花 ハルコガネバナ

 
 こんなにたくさんの花  
 逆光をあびる油彩画のような幹   点々と置く赤に魅かれる

   萌える若草の匂いを からだじゅうに取りこむと

  うらうらと蜂がきて  
  
  遠くから 野草摘むひとの声 

   これは からし菜…… 


   
   

  芝川の鴎  

 

 

 被災地に届けたい…   のどかな春です

 

 

 

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ようやく

2014-03-15 | 自然や花など

春らしくなって
 医院前の植えこみに ふわっと咲いたのは
 ストライプも爽やかな 春が着るブラウスのような花 クロッカス 
 (冬が穿く沓かと見れば嘴太き烏なりけり… の与謝野晶子を真似て)   

  蕾は アドバルーンね 

  お屋敷のさくらは 遮るビルもなくて大らかです

 学級園の 菜の花

 いつもの 河津桜

 

  行きつもどりつ 春爛漫
  朝晩の風は まだ冷たけれども

 

 

 

 

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芽吹き

2014-03-12 | 自然や花など

 万葉の友人からもらったバイモが、 いつの間にかのびて蕾をつけている。

 

 ものの芽のあらはれ出でし大事かな   虚子

  うずくまって見ると 全部で5本
   咲く日がたのしみ…

 バイモは こんな花… 地味な味のある茶花

 

 

 

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早春の花

2014-03-06 | 道すがら

  池の周りを てくてく行くと

   土手にブルーの瞳…

  福寿草家族のごとくかたまれり   蓼汀

 晴れやかな黄色が かたまっている

   福寿草ひらきてこぼす真砂かな   鶏二

 

  大宮第二公園花壇の  
  北側にはまだ 雪が残っているけれど 

 日だまりは早春の花 クロッカス 
  細い葉に似合わず 花は意外と大きい

 やさしい色のカップで

   髭に似ておどけ細葉のクロッカス  占魚

花泪夫藍(ハナサフラン) うす日をのせてもたらさる  兌

 雌しべを摘みとって陰干ししてつかうおなじみのサフラン
 秋咲きの薬用サフランと クロッカスは同じらしい  
昼間開いて どちらも夜には閉じてしまう。 春咲きの観賞用がクロッカス。 
 それでクロッカスの和名は ハルサフラン 
  

夜は閉ぢるクロッカス吾子も胸に眠る       千秋
四十路びと面さみしらに歩みよる二月の朝の泪夫藍(サフラン)の花  北原白秋

 

 

 

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梅まつりへ

2014-03-04 | 自然や花など

 花のトンネル

   大宮第二公園  第30回 梅まつり
   

 とても魅かれる茶筅です   花びらは退化して

 以前の梅記事 1   

オオサカズキ

 

 

 

 月の桂

 

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弥生の空

2014-03-01 | こころ模様

 新宿  フルーツパーラーの窓から (2月28日

 

  孫娘とデート…
 
 愛らしくうつくしい苺のパフェが運ばれてきて 胸が高鳴る 
   気もそぞろで
  たいせつにゆっくり味わいながら 無口になった
  ジューシーな とちおとめが甘く香って ほおがゆるむ

 幾重にもかさなる層が 
  少しずつまじりあい儚く  崩れてゆくのを見守った
 バニラアイスとシャーベットの絡み合い
 クランチの歯触りと トロトロジェルの淡い夢
 カラメルソースのほろ苦さも
   こっくりと深く  印象に残ったね

   門出を祝う弥生の空も ちょっと震える

 


 

   

 

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