ドアの向こう

日々のメモ書き 

かぎろひ

2010-09-28 | こころ模様

   雨がつづいて 突如秋らしくなった 
  きのうの朝は12℃で、 けさほどは15℃ 
   肌寒くて  カーディガンを羽織る
 
     この頃は  ゆきあいまで唐突になった
 
           -☆-

  夕がた出先で 耀きにみとれる
  光りのグラデーションは まるで淡彩スケッチだ

  かぎろひ…  かぎろひ 言いながら
   家にもどりカメラをとって 西に走った 
  
   行けども行けども ビルやら電線が
    我も我もとひしめいて
   見晴らしの良いところなどないのです  
    
    かぎろひは 朝の耀き  あけぼのの陽光…

      写真は どっちにみえるだろう
   

 

 

  

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加茂茄子

2010-09-27 | イーゼルのうた

      

        水彩 SM

    加茂茄子 
    万願寺唐辛子   大きくて甘い、 たまにぴりっと驚かす
    四角豆   不思議なヒレ

   ちょうど読んだ本に 茄子が出てきた
   
   あのかすかな酸味と、あくのえぐみは、一種独特の東洋風個性…
   
   鴫焼に最適の加茂茄子でも ああ丸っこくては絵にならない。
       
                   ほろにが菜時記  塚本邦雄 

           -☆-

  こちらはいつも長茄子ばかりで飽きている、 丸が新鮮。
   絵に描いてから鴫焼にして 梅味噌でいただいた。 
  茄子はどんな料理にしてもおいしい。 
  茶入のデザインにもなっている。 
  
  梁塵秘抄に茄子が登場し、 万葉集には歌われていないそうだ。
  長き夜は、 歌人の深い蘊蓄をたのしみたい。  
   丸い形と、 つやつやの茄子紺に惹かれた。

 

  

 

 

 

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河井寛次郎記念館

2010-09-22 | 道すがら

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<昭和12年(1937)主に飛騨高山の民家を参考にしつつ、独自の構想のもとに設計

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 2…丸石  郷里の知人たちから燈籠寄贈の申し出があったのを丸石にして貰い、寛次郎はこれをあちこちと動かした後、現在の位置に定めた。
10…こま犬は脇息として中をくりぬいて、寛次郎は干し柿やきり飴などいれ、晩年まで、座右に置いていたそうです。

 どれも心あるかたち、 深い思いがこめられた さまざまのもの…
 小さな写真では 素晴らしさが伝わりません。 実物をぜひとも

  河井寛次郎記念館 詳しくはこちらで 一部作品がご覧になれます。

  BGMをお楽しみください
  曲は サティ:ジムノペディ 第3番 (ドビュッシー編曲版)で


ここは大きな画像です。 
パソコンの状態により横幅が足りないときは 左側お気に入りなどのバーを狭めるか
上のツールバーから表示をクリック エクスプローラ バーの「お気に入り」レ点を外し非表示にしてご覧ください。



 
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京都

2010-09-22 | アートな時間

 どうしても寄りたいところがあった。 
  河井寛次郎記念館  
-土と炎の詩人、その作品、陶房、登窯、コレクションを公開している-  以下に パンフレットから引く
 
 寛次郎が日本各地の民家(主に飛騨高山)を参考にしつつ、独自の構想のもとに設計し、 昭和12年に建築された家。  
 その生涯を通じいつも子供のように感動する心を失わず、ありとあらゆる物と事の中から喜びを見いだし… 
 「驚いている自分に驚いている自分」
 何よりも人と人生をこよなく愛し大切にした 

  これらは 「不忘ワスレジの記」 父 河井寛次郎と縁ユカリの人々 河井須也子」に明らかだ。 柳宗悦、 バーナード・リーチ、 濱田庄司、 棟方志功…  来客が絶えなかった河井家の賑わい。 なにげない物にも寄せる寛次郎のセンス、こだわり、 歓喜、 まなざし、やさしさをかんじて嬉しかった。  はげしさと静けさと。

 二階 居間 
 「楽在其中」
 
 楽しみは其の中に在る。 須也子さんの結婚祝いに柳宗悦から贈られた。 中国・泰山の石碑による拓本。 寛次郎がとても気に入っていつも飾っていた

 ともすれば私たちが忘れがちな身近なこころや形をたいせつにし…  

 水を得た魚のように 父は欣喜雀躍、それこそ手の舞、足の踏むところを知らずと言った具合で  「不忘の記」 


 ここでも 猫ちゃん…   熊助なの?

  二階は案内するわ  ついてらっしゃい! 
   吹抜をめぐるように 書斎へ 
    

  大うす と 椅子(寛次郎デザイン)

   記念館 ほかの写真はこちら

 

 

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万葉恋歌

2010-09-22 | こころ模様

      

    

    万葉恋歌    清川 妙 文
              林 静一 画

  平城遷都1300年
  万葉びとの熱い恋を知るエッセイ 堂々の復刻!
 

  
  たぶん 清川先生にお会いしなければ 生涯万葉集を読むことはなかったでしょう。 いまごろ蛙は 沼や森陰でじっとしていたのかも知れません。 瑞々しいエッセイを読みどんどん惹かれていきました。

 歌の解説にとどまらず  

  それぞれの歌から触発されて心に浮かんでくるもの―― 万葉以外の日本の古典も、 外国や日本の小説も、 詩や短歌、 映画の一場面も…

  惜しみなく広げてみせている。 想像ゆたかに歌がみぢかに感じられる。 こまやかな眼で自然を見つめるようになり、 出典された本も読んでみたいと尽きないのです。 

  この本は 昭和54年 主婦の友社から刊行された 『万葉恋歌』 のシリーズ3冊を再編集している。 艶やかな挿画も魅力。

   ただいま 発売中!



  

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てくてくマップ

2010-09-22 | 道すがら

  

   山の辺を半分ほどしか歩けなかった  地図拡大

  思い出の写真   ご覧ください。

 ① JR 桜井線 万葉まほろば線

  
  奈良旅万葉ラッピング列車デザインコンテスト による。 

 

 崇神天皇陵
 大和の青垣     

  おまけは 東大寺 戒壇堂 

     

  水面の大仏殿  

     

 大仏池のほとりに南京黄櫨ハゼ  やがて紅葉し この実は白くなる

     

  

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長岳寺まで

2010-09-21 | 道すがら

   山の辺の道は日本最古の道  
  鄙びた風情も 木立の湿った匂いもなつかしい
 

   とうとう来ました長岳寺  大門のまえ、 大きなしめ縄が目をひく
 長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神社の神宮寺として創建された古刹。 

        

  我が国最古の鐘楼門  重要文化財  

  白萩が咲いている。 湧き水の流れる音。
  境内の坂を登れば 緑したたる長岳寺へんろ道 (八十八ヶ所道)。 祠のお地蔵さんが待っている。  

  12,000坪の広くて静かな境内に四季折々の花…  写真集で拝見している。  庫裏の背後から酔芙蓉がのぞいた。

旧地蔵院 (重文)↓ 今は庫裏として使われている。 書院造り    



           

  まず玄関の透かしの部分に惹かれた。 前と横の模様が違う。 破風の下の部分、 なまえが解らない。
  あがって文化財を拝観、 室町時代の庭園や襖絵なども、よく慣れた猫ちゃんが案内した。 

  長岳寺 詳しくはこちらへ

 

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歩いて歩いて

2010-09-21 | 道すがら

珠城山古墳群 

  奈良県天理市柳本、 こころの風景をじかに見たいと長岳寺まで。 夜行バスで毎年ヒアシンスハウスへいらっしゃる疋田さんが近くにお住まいだ。 今はお引っ越しされたでしょうか。

  山の辺の道… 気温32℃の秋ともいえない暑さのなか、大汗だくだくで歩いた。 あきつが群れ稲穂が重そうに垂れている。 至るところに葛の花、 白いヒヨドリ花、コスモス、 ヒガンバナは咲いたのよりも蕾多し、 花韮に露草のいろどり。 蜜柑がたわわに。
 ホテル日航奈良からJR奈良駅は目の前でべんりだ。 APEC観光相会合の会場になっているらしい、 話し合いが好転しますように。

           -☆-

 奈良駅 9:02発  
 車中より高さ32mの大鳥居を仰ぎ見て三輪駅着 9:35  大神神社 
 ・二の鳥居から拝殿まで 清められた玉砂利をすすむ。 序奏のはじまり、 鬱蒼とした木々、 葉擦れの音、 掃き清めるひと。
 
 ・許可をもらい案内により 拝殿奧正面へ向かう。 拝殿と禁足地(神体山のうち特に神聖な場所)とを区切るところに三ツ鳥居(明神型鳥居を三つ組み合わせてある)。 ななめからご神体の三輪山を拝む。 
  霊気を感じて身も心も引き締まる。 三ツ鳥居の左右に長さ16間の瑞垣ミズガキ、 木彫りの欄間がはめ込まれている。  

 狭井神社 ・薬井戸の御神水は万病に効く。 多くの方がいただいて帰る。 ダラダラ坂を下り狭井川を過ぎると、 人家もなく寂しい道だ。 藪かげからモンキチョウが踊り出て、 まえを横切った。 黒地に白い紋をはじめて見る。 
 玄賓庵着 10:50 玄賓僧都が隠棲したと伝わる。 玄賓像はきのう興福寺宝物館でみてきた。 主がホラ貝でお出迎え、 まだ練習中という。 尋ねると、 譜面はなくて強弱や長さ、高低でメロディーのようなものができるらしい。 道々遠くから聞こえていたのは、 ここからであった。 風にのるホラ貝の音が、 芙蓉のうすい花びらを揺らした。 

 まだ青い柿の実、栗、 みかん山、 無人の店で100円入れてスダチを買った。 里芋、小芋、 赤唐辛子、花など売っている。 蒸し暑い、 ふだん、 これほど汗をかくことはない。

櫛山古墳あたり

 万葉歌碑が点在する。 額田王の

 味酒ウマサケ 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の際マに い隠るまで 道の隈クマ い積もるまでに つばらにも 見つつ行かむを…

 十市皇女の薨コウぜし時に…
 三輪山の真麻マソ木綿ユフ短か木綿かくのみ故に長くと思ひき  (万2-157)  

   高市皇子の挽歌だ

 巻向の山辺ヤマヘ響トヨみて行く水の水沫の如し世の人吾等ワレは
             柿本人麻呂(7-1269)

 流れの水にうかぶ、 はかない泡のように消えてしまうこの世の人間よ… 

 万葉を学んできて味わいも深まっている、 うれしい。 

  (元伊勢) 檜原神社 ・大神神社の摂社、 正面に二上山がかすんでいる。 大津皇子の死を悼み詠んだ 大伯皇女の挽歌がある。 

  
うつそみの人にある我れや明日よりは二上山を弟背イロセと我れ見む

  山にラクダの背のようなふたつの瘤、 その右側の雄岳山頂に皇子のお墓があるそうだ。
  整備し平坦なところもあれば岩盤が露出したり、 迷って引き返すなどロスもあった。 葎と畑、果樹林がつづく。 ひとに逢うのも稀で、 猛暑に歩く物ずきはすくない。 空きをねらって出かけてきたのだった。

 景行天皇陵、 崇神天皇陵、 いったん国道に出て食堂で奈良蕎麦の昼食。 長岳寺到着13:30。 本堂で秋季彼岸法会が始まるところ。 檀家さんが集まってくる。

   

 見どころ多く、 ずいぶん撮した。

 トレイルセンター青垣13:30 休憩後 柳本駅へ向かう。 静かな町並み。  道路の照りかえしが 暑い!  蕎麦の花が咲いている 15:47発  奈良駅へ。 NETで調べたとおりの時刻、 事前の行程表に沿っている。 石上神宮は またの機会に 

  

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息継ぎ

2010-09-19 | こころ模様
キスリング;ブイヤーベース

 

        ちょっと息継ぎ  お暇申します 

          じきに カエルます

 

 

 

 

 

 

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道ばたの花

2010-09-17 | 自然や花など

  

  露をおびた青花が 草むらからひそやかに呼んだ

    月草に衣ぞ染むる君がため 深色衣摺らむと思ひて… 

  衣を染める 移草ウツシグサ


     

     薄い藍色  縹草ハナダグサ。

         

 苞のかたちで 帽子花。 呼び名はさまざま  まだたくさんある。
  

  

 花虎の尾  (別名  角虎ノ尾… 茎が四角い) 
 以前、 琵琶湖の旅で伊吹虎の尾 ↓にも出会った。 小花が列をなして虎の尾っぽのようだ。

           

 

      通船堀の 大反魂草 オオハンゴンソウ ↓

         

  北アメリカ原産  どこでも見られるつよい帰化植物。

   反魂は 死者の魂を呼びもどすこと。 
        死者をよみがえらせること だって  
         お彼岸も近い
 

 

 

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秋冷

2010-09-16 | イーゼルのうた

     
               油彩     6F

    22℃  雨にもどことなく秋の気配   
    
    室内の風船葛の葉は見る間に萎れた。 
     函とゴーヤ  蔓のちがい  葉の裂けかた 
     朱色の紙パレットをしいて  大きなピーマンも入った。
     与えられたモチーフは 夏中怠けて消化できない。
       まだまだだ

       箱  函  匣  筐   筥 …  ぜんぶハコ

     取っておけばいつか題材になる
     それにしても 汚らしい絵になった  ゴーヤが怖い

 

 

 

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木の実

2010-09-15 | 自然や花など

   
  水際に 野葡萄のような色とかわいらしさで 
     大樹を飾るこの実は 何でしょう。

   やがて黒ずんできて 野鳥の食料になる。

 

  樹液が多く、春先に枝を切ると水がしたたるところから ミズキ。
  水は飲めるそうです。 白い花のかたまりは初夏のドライブでよく目立った。  
 
  水木は白い花の階段を、まるでなだれのように展開している…
  横に張りだした小枝は扇形に広がって、それが幾重にも段をつくる。 

  材が白くて美しく、木目も細かくて轆轤でひきやすいので、こけしや細工物などに利用されている  「雑木林の博物誌」。  

 段々は見覚えがある。     

 

    

  木の高さ10m、 
   いつも高台からバス通りをながめて暮らす水木です。

     ひと群の小鳥下り来し水木の実    英一    

   

   ずっと気になっていた樹木が ようやくわかりました。
   教えてくださったみなさま ありがとうございます。  

 

   

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野原で

2010-09-13 | 自然や花など

白い水引草

  
  野原に出て坐つてゐると、
  私はあなたを待つてゐる。
  それはさうではないのだが、

    たしかな約束でもしたやうに、
   私はあなたを待つてゐる。
   それはさうではないのだが、

         ……

        

   池のほとりの黄昏は
   手ぶくろ白きひと時なり     

    草を藉(シ)き
    静かにもまた坐るべし

          ……     (草の上 三好達治より抜粋)

         
         -☆-

  

  

   吹き渡る葛の嵐の山幾重    たかし

 葛が生いしげる野原に出た。 いくつもの山が出来ている。 はい上がり生きもののような逞しさで大樹を絡め取っている。 低いところでも花は広葉のかげで衣かづきさながらに、 顔を隠している。  

 幾重にもなる葉をかき分けて、 ようやく紅紫の塔が覗いた。 
 豆の花に似て蝶形の花が下から咲きのぼる。


       いつか葛菓子をいただいた。
  
  ほんのりとした甘さが舌のうえでやさしく溶ける。 
  上品な贈り主を想いだす。

   歩いていると匂いの風が近くなる。  
   あたりにきっと葛がさいている。 また 探してみよう。

 

 

 

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マルバチシャノキ

2010-09-09 | 自然や花など

 
    公園の高木に ことしも黄色い実がたわわだ。
     名札に マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木) とある。  
 

     

   やがて 黄金色に熟す  ↑ 2009.11.1

   萵苣チシャ… 見慣れぬ漢字  
   辞書に  萵苣 ワキョ… チシャ。 レタス とあった。

 

     

 初夏に咲く白い小さな花は 高い梢で目立たなかった。2010.6.5 
似ている花に 白雲木があるという。 白雲木はエゴノキの花にそっくりだ。 エゴノキの別名は 萵苣チシャの木 だって
 ぐるぐるめぐって またチシャノキに 戻る。



        

    白雲木は つぶらな つ・ら・ら… 

        -☆-

 7月梅雨あけ後 ほとんど降らなくて ようやく 8/9 24.5㎜。
 以来 雨音聴かず、 昨日1か月ぶりで喜んだものの 
結局、 総雨量 19.5㎜。 こちらの大地は、 ほんの湿った程度。
 
  大雨の被害に遭われたところもあるというのに うまくゆかないもの。 水やりも大変で 晴れれば風とともに埃が舞いこんできて。 
  絵を描きながら  ゴホン ゴホン 
   教室でお喋りしては  ゴホン コホン… と 困っています。 
  
   重陽の節句に関係のない話しで  菊を探してきましょう。

  

 

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慈雨

2010-09-08 | 自然や花など

  よかったね  降って
  久しぶりの雨  うれしい雨音  雨の楽団…

  風に吹かれて雨の幕が 絽のように揺らいだ
  

 

  アベリアに雨のしずく
  小さな花だけれど 一つずつは漏斗状で シバの女王によく似ている。 急に 逢いたくなった。


 

        鶏頭ノマダイトケナキ野分カナ     子規     
 

  あでやかな鶏頭をぬらす雨   
   風に煽られて 雨脚もよろめく 

   風は  嵐。  
  雨まじりに吹いた風は、 しみじみとした趣があって
 (枕草子) 

 

箒草、畑のキャビア

  乱れ髪や 睫毛にも降った… 
   トタン屋根で 踊る oto
    鋭い雨の線が 軒を叩く  

   ひと月ぶりに まとまった雨 
    ひとも 花も 生き返った

  

 

 

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