ドアの向こう

日々のメモ書き 

別所のアルバム

2011-12-31 | 別所沼だより

2011年も残りわずか
 言葉につくせない悲しみを乗り越えて 来年こそ
やさしい明るい年になりますように

 

立原道造のヒアシンスハウスと
      別所沼の一年をみつめます

 

 

 

 

 

 

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e日記

2011-12-29 | こころ模様

 

 29日 

来年のカレンダーに

変えた

 

 柘植彩子さんの

明るい絵にこめよう

 

ちいさな喜び 

良いことがたくさん

 ありますように  

 

  


 東京モード学園コクーンタワーに損保ビルが映っている

 24日 アルプスの画家 セガンティーニ -光と山- 

 損保ジャパン東郷青児美術館。 5月頃開催予定で楽しみにしていたが、 震災の影響で延期された。

 かねてより 独特の刺繍のような筆致に惹かれていた。 アルプスの山々はタピスリーのような重厚さや光沢を持っていて、 絵画とは信じがたく。 彩なす絹糸の光りに憧れる。 
 細かい線がぎっしりと並び、厚みをもつ。 離れて見ると色彩は混じり、溶けあった。 これが分割技法。
  
「羊たちへの祝福」 「小屋に帰る羊の群れ」 羊の背の淡い光り、 弾力ある質感、 体温が伝わる。 ふるさとで 伯父が飼っていた緬羊の顔、 鋭利な毛刈り鋏、 刈ったあとの羊のピンク色の肌  埃っぽいあたたかな匂いがよみがえった。 初期の古典主義的画風から、分割技法へ、さらに象徴主義にいたるまで 約60点。

  会期は27日まで、 好きな作品の絵葉書はどれも完売だ、 無理もない。


 手づくりカードに お菓子を添えて Merry Christmas!!

 23日 我が家にも かわいいサンタが やって来た


 ことしも 色々ありがとうございました。 

  おかげさまで 元気に過ごすことができました。

  喪中につき 新年のご挨拶はご遠慮いたしますが 

  来年もよろしくお願いいたします。

                   

 

 

 

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石たたき

2011-12-27 | 自然や花など

ハクセキレイ

   世の中は鶺鴒の尾の隙ヒマもなし  凡兆

 せわしい街なかに棲む 2羽のセキレイ

 こどもが通っても 知らん顔  


 自転車が来たって へいちゃら  
   トットコ歩いて 何かついばんでいる

ハクセキレイ

 コンビニまえを 悠然と 
  慣れているセキレイ  水辺が 恋しくならないか

 この川の石がみんなまるいのは 
 私の尻尾で敲タタいたからよ…   三好達治

 尾を上下に振りふり  石橋を叩いて渡った

 

   
   

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ひたすらに

2011-12-23 | こころ模様

 ラジオを聴きながら家事をする。 

 イギリス・コーンウォールの旅がミナック・シアターに及ぶと、 一枚の写真が思い出された。 写真は劇場を見おろすようにして撮った絵葉書だ。 数年前、友だちから貰った。

 絵葉書を手渡しながら、 興奮さめやらぬようすで、 ロエナ・ケイドという女性が、 たったひとりで断崖を削り、 60年もかかって野外劇場を造ったのだと教えてくれた。 びっくりした。 ただひたすら…  思う一念が岩を通したのだから。 
 すごい女性がいるものだわ。
思う念力岩をも通す、 一心に思いを込めれば、 どんなことでも成就する。
 「石に立つ矢」 の諺もある。 

 ここでシェイクスピア劇をみられたら至福だろう。

  

  友はさらに つづけて 
 「実は このとき石段で足を踏みはずし、すんでの所で助かったの。
 恐怖心で生きた心地もしなかったわ」 と結んだ。 ほんと… 見れば背景は海、
 考えるだけでも怖ろしい。 大変だったね。 無事で良かった、ほんとうに良かったと、 遙かな劇場で、 彼女に起こったドラマの結末をこころから祝福した。
 絵の仲間として30年以上競い合ったが、 今は退会され寂しくなった。 
 博学でたくさんの刺激をもらったのも嬉しいことでした。 
 
  ミナック・シアター詳細は こちら     Live

 

 

 

 

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雀と蛙

2011-12-21 | こころ模様

  近ごろ雀の姿を見ないといわれるが このあたりではさほど感じない。

夕方 上のほうで ジュジュジュ ・・・
騒がしいので見あげると なんだかたくさん集まってる。 
 ムクドリより小さいようだし 雀でしょう? 

 大木に群がって 騒いでいるのを見ることもある。

 チュンチュン… 屋根のうえの小さな天使。  
  寒風は 羽毛を膨らませてしのぐ、 ふくら雀のできあがり

   所によってはだいぶ減ったらしいが草むらや宅地のなか どこにでもいる。

 

 それより蛙 めっきり減って 会えなくなった。 仲間がいない… 
  大変だ!

   彼等には冬を眠るといふことあり   瓜人

  暖かくなれば 遇えるかな  

 

 

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荘厳

2011-12-18 | こころ模様

  法要のかえり 行く手の雲が天と地を繋いだ。   

 すこし早い伯母の一周忌。  荘厳なじかんに 平安の雅を思った。
 椅子にかけて声明を聞く。 天蓋からさがる瓔珞ヨウラクもまばゆい。 若い僧の張りのある読経が流れ、 細工のひとつひとつが応えるように煌めき返す。 幢幡(ドウバン)などおごそかな飾りもの、その間を僧侶の声だけが透った。

 法衣は あざやかな 萠黄色。  濃桑色の袈裟に菱模様だろうか、 斜めの金糸に光があたっている。 絹のやわらかな光沢、 地紋がしっとりと浮かびあがる。 うつくしい! ため息混じりで眺めた。 唐草に、五弁の花をあしらった華鬘(ケマン)などシミジミと。 そこは古代… なつかしい音色に重ねて文学の香りもする。

  伯母の招きで きっと極楽浄土を垣間見たのだ。 

 

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作品展

2011-12-15 | イーゼルのうた

  ことし最後の油彩を描いた。 6F 2回目

 ふじリンゴの固さ 重さ 甘いジュース 香り・・ いまだ途中にて
 
 教室にしている公民館がアスベスト除去工事のため 来春3か月休館となる。 4月までは それぞれ自主的に描いておき  随時合評会を開く。 


 平成24年2月29日から3月4日まで  浦和区作品展(さいたま市誕生 10周年記念事業)(会場 うらわ美術館 ギャラリーA)開催。 
 公民館で活動するグループ12館 と、 浦和区学区内小学校13校、 学区内中学校8校の作品展示。 若い人の作品を観るのも愉しみ。  
 最近は大作を描かないので、 未発表作品に限らないとあって うれしい。   

 

 

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秋のなごり

2011-12-13 | 自然や花など

  大きな世界地図だ  

 

  どれもこれも 丹念に染めあげられて

  白すすき 吹かれけむりて地に昏るる    石原八束

 線路脇のススキが 煙っている
  そよ風もないのに 散りこぼれた
  遠くから 列車が入ってくる
    敏感な ススキの穂…
  

   日あたりや熟柿の如き心地あり  漱石 

     

  晩秋の陽が あたたかい



   巾広の葉に  銀色のうぶげが光る

  マユハケオモトの おしまいの花
  珍しくて 面白い花をいただいた  
   

 

 

 

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霜の朝

2011-12-10 | 別所沼だより

  この冬一番の冷え -1℃  水たまりが凍った 


  

   霜の花  拡大

 
 

 霜晴れの青空が梢を際だたせ
   目立たなかった奧の並木も 錦を着ている 

  桜も かがやき  



 ハウスの中は0℃  暮れのことゆえ11時過ぎまで どなたも見えない 
 



 日向で本を読んだ 
 つよい陽射しを背中に受けると 暑くてヤケドしそう   
  遠い浮島に カワセミ 川鵜 白鷺のすがた  

  午後から 絶え間なく

・ お天気がよいので来ました。 朝日新聞で知ってから ずっと温めていた。
  文学や詩的なこと 芸術は苦手、 たくさん話を聴いて詩集を読みたくなった。 
 あたらしい出会いがあり、 やはり出かけて来て こそ!  よかった と力を込める。 
・ 別所沼も 風信子荘もすてきな所、 近くに住んでいる人が羨ましい。 こんな家が欲しい。
・ 詩人で建築家のことを知らなかった。 これからもっと知りたい。
・ 外から見るより案外広い。 (窓を閉めていたので木の香が籠もった)その香に気づく。 借景の広がりを堪能した。 

 来訪 19名 ありがとうございました 

 

 ガイドは愉しく  元気をいただきました 

 

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薔薇と

2011-12-09 | アートな時間

離れ屋(ジェルブロワ)1927  アンリ・ル・シダネル展  埼玉県立近代美術館

   離れ屋(ジェルブロワ)1927 (カーソルをあて拡大できます)

 アンリ・ル・シダネル(1862-1939)、 20世紀初めに活躍したフランスの画家。 日本でその全貌が紹介されるのは初めて。  

  薔薇の庭、 木漏れ日、 青いテーブル、アトリエの窓の前に置かれたテーブル、月明かりの庭や夕暮れの家々の窓の灯り 雪の中の家 など 
 どの作品も、 静かな雰囲気でホッとする。 人物は描かずに、 いままでそこに座っていたり、 テーブルを囲んだ人たちの気配がする。 アンティミスト…身近なもの、特に室内画を情感を込めて描いた。

 

  港のカフェ  1923

  ひっそりと、 どことなく寂しげ、 でも温かい。
 点描の穏やかなタッチ、 優しい色の混じり合いがそう感じさせるのだろう。 傍らの友が 「光りの微粒子…」 と呟く。 浮遊するやわらかな色彩が観る人を包み込む。   

 1901年 シダネルは中世の面影が残るジェルブロワという村に住み、自宅の庭を、さらには村全体を薔薇でうめつくそうと提案、やがて実現すると 「フランスでもっとも美しい村」に選ばれた。
 



  青いテーブル 1923

 プルーストの 「失われた時を求めて」の中で 登場人物のお気に入りの画家として アンリ・ル・シダネルが出てくる。 印象主義や新印象主義を継承して独自の画風を確立した。 近代日本の洋画家にも影響を与えた。 (美術館ビデオ 及び パンフレット参照)

    

   アトリエの窓の前に置かれたテーブル  1936

  そのほかの作品   

  拡大してどうぞ    左から ・朝 「モントルイユ=ベレー」1896
 ・運河「アミアン」 1901  ・室内「ジェルブロワ」1903
 
  旅をしながら その土地の光を描いた。

  月明かりのなかの輪舞 1899  リトグラフ


きのう私たちも リンゴなど並べ油彩を描いた。 シダネルの絵が頭から離れない。
とくに タッチや色彩のこと。 シダネルの幸福で穏やかな作風を真似たくもなるが、 これも個性。 その人らしい絵がよいのだ と思い直した。

 

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実り

2011-12-06 | 自然や花など

 公園のカイノキに実がなっている。 初めて気づく雌株の存在、
 ご一緒した Tさんが教えてくれた。 

  去年のようす  

 紅葉葉楓(モミジバフウ)も たわわの実。 

  

   さいたまの紅葉を自慢して

 サイカチの実を拾った。 タネのドラマに思いを馳せる。 下からは絹サヤぐらいにしか見えなかったものが、 手のひらに載せると20センチくらいある。 それほど樹が高いということだ。 硬質の莢にある注射痕のようなかすかな膨らみを数えると九ヶ所。 ねじれたような莢を振ればカラカラと音が重なる、 いのちの響きをふたりして喜んだ。
 雪だよりもそろそろ届くころね。 

 

 

 

 

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黄葉の調べ

2011-12-04 | 道すがら

神宮外苑銀杏まつり

  もみじを仰いで落ち葉をふんで  四谷駅から国立競技場まで歩いた 
 

 メタセコイアと同じように、 生きた化石といわれる銀杏

  その年に伸びた枝につく切れ込みの多い葉が 恐竜が見たかも知れない葉に似ている…(花おりおり)
 3億年くらいまえから生き継いでいるなんて。 神々しいような黄金色を、ひれ伏し覗きこむ。

  落葉の数だけ写真に納めた。  
   



 途中、 迎賓館から東宮御所へ向かうところの並木はユリノキ。   
   

 

  梢に すぼめた傘のような実がたくさん しわくちゃになる半纏が
  朱や黄、橙に色づいてカサカサと踊る。

東宮御所の銀杏 

  権田原。 
 付近の紅葉は、 深林の暗緑を従えてひときわあでやか。
 御観兵榎。 絵画館の名木、今は二代目の 「ひとつばたご(ナンジャモンジャ)」
五月 雪を被ったような白い花も見たいものだ。 

  

 

 肝心の試合  紺碧の空たかく、 逆転勝利で 機嫌よくカエル

   
     

 

   16:10  信濃町へ

 

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12月

2011-12-02 | こころ模様

ウィンターコスモス

 用事を済ませ すこし歩く  
  しずかにぬらす時雨  けなげな冬の花
     

  つめたい雨に 文句も言わない

 角に 店ができていた 
  その名も 「ひだまり商店」  
   軽食やケーキなどのメニューがならんでいる 

 

  
  雪待月 林はもののこゑ透る   楸邨

 冷気をふるわせる静寂 ふゆの物音 12月
  霜月 雪待月  霜降月  尽月 限月カギリノヅキ…

 あわただしい家事の合間 ひだまりが指定席になりそうな予感

 

 

 

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