先日もガラスのコースターに再会し、 TVで青木繁の作品など見ながら乳白色に惹かれました。 それにしてもランプの表現、 ゆたかな色彩感覚にドキドキしますね。 あこがれはますます募って。
夏の終わりに 涼しげなアートは如何でしょう。 (メモにて
あこがれのヴェネチアン・グラス
サントリー美術館
第1章では、 一気に花開いたヴェネチアン・グラスの技の数々をみる
・ダイヤモンドやガーネットによるポイント彫り 細緻な線で、風景や植物 獅子像 オリーブの枝などの文様
・耀変ガラス(銀イオンによる。 ガラスというより やきもののようにみえる)
・エナメル彩 コブレット ↓
1500年頃
・水晶のように透明な部分と乳白色が織りなす レースグラス (拡大写真 コブレット部分) 繊細で優美
← 蓋付瓶 レースグラスにさらに襞を寄せている。 すごい技!
・アイスグラス (ヒビに覆われたグラス。 高温のガラスを急激に冷やすことでヒビ、亀裂が入る、 陶芸の貫入に似ている。 罅に光をためて氷のようにキラキラと耀く)
蓋付コブレット(薊型) ビーカーなど
・ガラス片を溶着してつくるモザイクガラス。
モザイクのティーポット(リチャード・マーキス作)は とりどりのパッチワークがすばらしい。
第2章では ヨーロッパ大陸における様々なヴェネチア様式のガラスを紹介
第3章 日本に渡った貴重なヴェネチアンの資料と、和ガラスの造形的な共通性
八王子城より出土したヴェネチアン・レースグラス。 破片は5㎜から2.3㎝、 よく見つかったと感動する。 小さなかけらは物語を呼んで、 全体像を想像する。
・藍色ちろり など
第4章では、伝統と近代性とが融合したヴェネチアン・グラスの新たな道のりを紹介。
美術館や博物館展示のため レプリカ
第5章 現代アートへの影響
現代作品の中に、 ヴェネチアへの憧憬が
・海の形 デイル・チフーリ 1989年
ぜひともこちらから 大きくしてご覧ください
・STELLA NUVOLA 三嶋りつ恵 2008年
・雨のち虹 江波冨士子 7×14列に並んだ98個のグラス それぞれに繊細な雨滴の表情 おなじものは二つとない
・大切な自然を守る女神 植木寛子 2011年
・吹きガラス(型に吹き込んでつくるものと 型がなくて 宙吹きでつくるものとある)
展覧会概要 クリック拡大で 主な作品も見られます。
デザインもさまざま。 脚付の鉢や杯 細身のフルートグラス 酒器 香水撒き瓶
なかにはしゃれっ気のある愉快なものも。 鹿型パズル・コブレット(鹿の角が鼻に当たって、 とても飲めない。 台座のつけ根にある小さな穴をふさぐと飲めるしかけ。 サイフォンの応用) 日本には可杯(ベクハイ)がある。 これには台座がないので飲み干さないと置くことができない。
15世紀 秘密保持、火災の拡大防止のため、ムラーノ島に限って行なわれていたガラス製造。 ムラーノ島地図、 製造術、 吹きガラス製法などの書物など。
パンフレットも 拡大してご覧ください
画像など パンフレットよりお借りしました
以前にも サントリー美術館で まぼろしの薩摩切子展 水と生きる など
ガラス器を堪能した。