ドアの向こう

日々のメモ書き 

アイスグラス

2011-08-26 | アートな時間

 先日もガラスのコースターに再会し、 TVで青木繁の作品など見ながら乳白色に惹かれました。 それにしてもランプの表現、 ゆたかな色彩感覚にドキドキしますね。ランプ 青木 繁 あこがれはますます募って。
 夏の終わりに 涼しげなアートは如何でしょう。   (メモにて

 あこがれのヴェネチアン・グラス 
   サントリー美術館

 第1章では、 一気に花開いたヴェネチアン・グラスの技の数々をみる

・ダイヤモンドやガーネットによるポイント彫り 細緻な線で、風景や植物 獅子像 オリーブの枝などの文様
・耀変ガラス(銀イオンによる。 ガラスというより やきもののようにみえる)

・エナメル彩   コブレット ↓

         

  1500年頃

 ・水晶のように透明な部分と乳白色が織りなす レースグラス (拡大写真 コブレット部分) 繊細で優美

 ←  蓋付瓶 レースグラスにさらに襞を寄せている。 すごい技!   

・アイスグラス (ヒビに覆われたグラス。 高温のガラスを急激に冷やすことでヒビ、亀裂が入る、 陶芸の貫入に似ている。 罅に光をためて氷のようにキラキラと耀く)
  蓋付コブレット(薊型) ビーカーなど 

・ガラス片を溶着してつくるモザイクガラス。  
 モザイクのティーポット(リチャード・マーキス作)は とりどりのパッチワークがすばらしい。

 第2章では  ヨーロッパ大陸における様々なヴェネチア様式のガラスを紹介

第3章 日本に渡った貴重なヴェネチアンの資料と、和ガラスの造形的な共通性 

 八王子城より出土したヴェネチアン・レースグラス。 破片は5㎜から2.3㎝、 よく見つかったと感動する。 小さなかけらは物語を呼んで、 全体像を想像する。 

 ・藍色ちろり など

第4章では、伝統と近代性とが融合したヴェネチアン・グラスの新たな道のりを紹介。 
 美術館や博物館展示のため レプリカ

第5章 現代アートへの影響 
  現代作品の中に、 ヴェネチアへの憧憬が

 ・海の形 デイル・チフーリ 1989年  

 ぜひともこちらから 大きくしてご覧ください

・STELLA NUVOLA 三嶋りつ恵 2008年

・雨のち虹  江波冨士子   7×14列に並んだ98個のグラス それぞれに繊細な雨滴の表情  おなじものは二つとない  

 
 
   ・大切な自然を守る女神   植木寛子  2011年

  ・吹きガラス(型に吹き込んでつくるものと 型がなくて 宙吹きでつくるものとある)  
 展覧会概要  クリック拡大で 主な作品も見られます。

デザインもさまざま。 脚付の鉢や杯  細身のフルートグラス 酒器  香水撒き瓶 
 なかにはしゃれっ気のある愉快なものも。 鹿型パズル・コブレット(鹿の角が鼻に当たって、 とても飲めない。 台座のつけ根にある小さな穴をふさぐと飲めるしかけ。 サイフォンの応用) 日本には可杯(ベクハイ)がある。 これには台座がないので飲み干さないと置くことができない。 

 15世紀 秘密保持、火災の拡大防止のため、ムラーノ島に限って行なわれていたガラス製造。 ムラーノ島地図、 製造術、 吹きガラス製法などの書物など。

パンフレットも  拡大してご覧ください

  画像など パンフレットよりお借りしました
   以前にも サントリー美術館で まぼろしの薩摩切子展  水と生きる など
  ガラス器を堪能した。    

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公園で

2011-08-23 | 自然や花など

    大きなサルスベリ

    みどりに溶けて 

 

  秋のニューモード  シルバーがおしゃれ   
     2匹じゃないよ  3匹いるよ  
     

  きょうはじめて 法師蝉の声   
  ツクツクホーシ オーシーツクツク…


  

 ナガコガネグモ(幼体)  はじまりは ボビンレースから
 太い糸で編んだところに 隠れるんだって
  蜘蛛は鳴かない?

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

潜在意識

2011-08-19 | こころ模様

   久々にまとまった雨   猛暑から一気に下がって 28度。 だるい…
  疲れが出た。 
  

 

 きのうの写真を見て 梅酒の瓶は縦長であったと気づいた。
 絵はずんぐりで、 仲間から迫力があると評された。 
 座って描いたから そうなった。 視点が低い、 感じたままだ。

 男性が描いたかと思われる  と言うひともいた。

  見かけからは 想像がつかないとも… (よいのか 悪いのか わからない)

  反対に ひとり暮らしの友は、 自分の意見を持ち、しっかりしている。  男性に対してもひるまず喧嘩ができる人だ。 しかし、 その絵は修験者の如く静謐で、 達観したような。 やさしい色をつかう。  見かけから言えば、 わたしの絵が彼女の絵で、 彼女の作品が蛙のではないか… そう言われたが、 おもしろいものだ。  

 あこがれが出ているのだ、 つよい、 大きい、 広い、 活発… 
 わたしには ないもの。

      
   
  

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炎天の花

2011-08-17 | 自然や花など

 木肌はすべすべ  サルスベリ  (ミソハギ科)
  花期が長くて   百日紅  
 

    炎天の地上花あり百日紅   虚子

    

  花びらは6枚  しわくちゃ

  雄蕊は40本ほど  うち6本は長い

  紅 白  桃色  紅紫など  街路をにぎわせている  

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんな…

2011-08-15 | こころ模様

  のこされた手紙を 読みかえす
   顔も思いだせないけれど
    いくつになっても 父が恋しい

 

    
   葉書だけで 想像する
   肉声を聴くような気がして なんどでも読む      

   ほんとうは  どんな声で話したの
   年をとったお父さんは  どんな匂い? 
    どんな貌  どんな性格…

    どんな趣味を持って
   
    困ったときは  どんなアドバイスして
     怠けていたら  どんな風に叱るの    
  
    

    父を奪った戦争を ぜったい許さない
       
      お骨もない  遺品もない  思い出もない
     
    わたしは  戦争を憎む

           
     

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蝉生(ウマ)る

2011-08-13 | こころ模様

  
     蝉生る夢の色して幹のぼる     青邨

 生まれたばかりの蝉が不器用に飛んできて 軒下のロープにつかまった
  翅がかわくまでの  つかの間の宿り

   はじめて目にする世の中を  うっとりとながめるセミ
    
    みじかい一生…   君のこれから   
    
      夢の色して  過去ログ

  雑草に紛れてアザミが咲く    

   薊は スコットランドのシンボルだ  
    鋭い棘に反して なんとやさしい花だろうか

      みやげのグラスに 薊の模様

 

 

    

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜の秋

2011-08-05 | こころ模様

 

  日中は暑いけれど 夜ともなれば秋のような涼しさである。 

    灯の下の波がひらりと夜の秋    飯田龍太  

 NHK俳句王国 「珠ことば」 で 長谷川 櫂さんが選んでいらした。
 夜の秋 すてきな季語ですね。  

  ほかにも 秋がつく季語は  竹の秋  麦秋などある
  秋と言っても  竹の秋は春の季語  3.4月ごろ竹は葉が黄ばんで 秋のよう
  麦の秋… 夏の季語  麦の取り入れの時  秋は収穫の気候である

    小降りして山風のたつ麦の秋   飯田蛇笏
    麦秋の野を従へて河曲がる     内田吐天
  
  
   どちらも 雄大なけしきが浮かぶ 

    文鎮の青錆そだつ麦の秋      木下夕爾


   想像して  こころはいつも愉しい…
       夜の画像がなくて 昼の顔で 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンスーン

2011-08-04 | 自然や花など

  台風のあと、 曇り日が続く。
  気温は30度くらいで 梅雨明けころの猛暑を思えば いくぶん凌ぎやすい。 
 晴れては曇り急に降りだして、 すぐに止むけれど。
  カーツと陽がのぞくかとおもえば 又々 降って… 繰り返しては蒸している。
 

  今のすみかは熱帯気候…   サイゴンの旅を思う

   出先で逢った浜木綿の けがれなき白  
   しずくは 涼を運んだ

  濡れるみどりが 目にもやさしい
  
    季節風が過ぎて  明るい夏の陽がもどりますように…

     ヒマワリの絵を描きながら 入院のひとを待つこのごろだ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八月がきた

2011-08-01 | こころ模様

  

      うき草を吹きあつめてや花むしろ    蕪村

  田圃は淡い緑の浮き草におおわれていた
  青い筵を敷くように  句集には 「萍」の文字がある、ウキクサと読む。
  浮き草  根無草…   

   病院を出ると  小雨が降ってきた。 

   農園のヒマワリを  見まわりのご夫妻に断って写していると 

    「持っていくのも 容易じゃないでしょうけど…」  

  何本も剪ってくださって  とつぜんのご親切が身に沁みた


  思いがけないプレゼントを胸に抱いて バスに揺られる 
 濡れた花の裏側に  中くらいの蝸牛が眠っている 
 葉のうえで 蟻が何匹も騒いでいる 

  花器に生けるとゴッホのヒマワリにそっくりだった
  なんという種類だろう…

 

 エノコログサが呼んでいる 
  風に吹かれ なすがまま…   きょうも だらりとしていよう

  八月が来た   

    あっという間に 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする