ドアの向こう

日々のメモ書き 

2008-08-31 | 自然や花など
水たまり


  水たまりができていた   
  自転車で抜けると 飛沫が上がる
  
   水晶などのわれたるやうに  
  
         景色がゆっくり流れていった
 
 
 
 

          
        蜘蛛の巣にとまる滴    煌めくドット 
        ステーションネックレス
        真珠の飾り   レース編み  蜘蛛の涙目
 
  
   降るというよりは流れるのである まるで大空の洪水だ 
   神経も何もかきむしるようにひっきりなしに
   屋根のナマコ板を騒然とならしている  

  モームの、理性を打ちくだくほどの雨。  夕べも 激しく降った。 

 

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お見舞い

2008-08-30 | こころ模様
 

       ひどい雨ですが  皆様にはお変わりありませんか

          お見舞い申しあげます        蛙  

 

 

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雷劇場

2008-08-29 | こころ模様
    書割17:22

  おととい晴れ。 昨日は豪雨。 突然スコールのように激しく降り短時間で止む。 降っては止み降っては止みして、 庭に小さな川もできた。 
                  
              -☆-

 あらすじ(特に決めない 不安ならば前線に相談)  あけがた鳴神の 起床合図。
    昼、薄日 ライト点滅。  夕刻、 いかづち、稲妻を連れて再登場。 
    効果音:太鼓 ドラム  小道具: 豆 団扇  

          一天俄にかきくもり      -暗転-

   大きな雨音…・・・  大太鼓  ドンドン  連打。 ときにシンバル。  幕。 

       

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デルフト物語り

2008-08-28 | アートな時間

  きのう フェルメール展 へ行った。 長雨がようやくあがって、 青空に 「デルフト風景」 のような雲が湧いている。   
  丹念に描かれた絵は こころを惹きつけてやまない。 光と翳の効果、 空間の処理、 慎重に考え抜かれた構図。 入れ子のように奥へ誘い、 衣裳の襞や翳の豊かさ。 なにより色彩の美しさに息を呑む。 時間がとまる。 静謐な絵に心安らぐ。
 真珠の耀き、 ヴァージナルやリュートも聴こえそうだ。 思いがけず小さな作品でおどろく。  描くように観て 勝手な想像をめぐらせる。

            -☆-

小路  「小路」 1658~1660年頃
  画家がふだん見慣れている何とない眺めを、 考え抜かれた構図や色彩で豊かなものがたりにしている。 

  右の建物が画面を分割しそうだが。   薄曇りの光の中、 手をついて遊ぶ子ども、 刺繍をする女性、 露地を片付けるもうひとりの女性。 
 細部まで見ていくと、 窓ガラスの格子にも夏の陽が散らばる、  煉瓦の描き込みもこまやか。 赤や黄色の味付け。
 
 見飽きない、 壁やアーチの白がリズムを生んで 露地をぬけ 空き地を抜けて 遠くの空へと運んだ。  フェルメール・ブルーは、 甃に、木戸に、 女性のエプロン、 木立や屋根のうえに。 隠し味のようにこぼれている。 雲間の遙かなるウルトラマリンブルーもあった。 縦約54㌢・横約44㌢
  
   「リュートを調弦する女」 1663~1665年頃
  押さえた色合いのなかにも、 無量の、 いぶし銀のような魅力がある。 好きな作品。 手前に椅子の飾りだろうか。 無造作に置かれたものと。 不思議な陰が均衡を破る。  翳は微妙にトーンを変えて。
 外光に浮かびあがる人物が調弦の合間、 ふと見せる横顔、 耳飾りのまろやかな光り、 その頬にも触れてみたいと思った。  縦約51㌢・横約45㌢

リュートを調弦する女   


 「ワイングラスを持つ娘」1659~1660年頃      「手紙を書く婦人と召使い」1670年頃 

ワイングラスを持つ娘 手紙を書く婦人と召使い  

 (左) 赤がここにも効果的、衣裳・ステンドグラス。ターバン。 耳飾り。 テーブルのオレンジ、 黄色。 縦約78㌢・横67㌢
 (右) 机にかけてある厚地の布  壁の絵  一方からの光り  複雑に分けられる画面  それぞれの質感  床の模様  丸めた手紙  印章?など 約72・約60㌢  

ヴァージナルの前に座る若い女


 「ヴァージナルの前に座る若い女
         1670年頃 

  真贋取りざたされたが、 椅子の背もたれのウルトラマリンブルー。 1670年前後に流行したらしい髪飾りも決め手となって◎
 
髪型も似ている
 「レースを編む女」 に 制作年が一致。 キャンバス地の縦糸横糸のムラまでよく似ている、 絵の幅もほぼ同じ と。 縦約25・横約20㌢

 

 

 

  マルタとマリアの家のキリスト 

  前後したが 2階がフェルメールコーナーで、 一番目に展示されている。 珍しく宗教画  

  「マルタとマリアの家のキリスト」 1655年頃

   縦約160㌢・横約142㌢
  フェルメールの作品中最大かつ 最も初期に描かれた

 やわらかな筆致に惹かれる。 マルタを中心に。
 かいがいしく働く… 女性の美徳とされた。
 
  

 
 「ディアナとニンフたち」1655~1656年頃

ディアナとニンフたち修復前  ← 修復前

 月と狩りの女神
  神話による  

  明るい背景(空)は別人により後世加筆されたもの という。 今回展示された修復後の作品↓。 
 洗浄の結果、 背景は暗くなっている。 全体の色も落ち着いている。

修復後     

 

 

  
 

       -☆- 

 まず フェルメールの絵ばかり並べてしまった
 光の天才画家とデルフトの巨匠たち  フェルメール展 
 
 ほかに レンブラントに天才と称され、フェルメールの師であったと伝わるカレル・ファブリティウスや、デルフトに特有の技法を確立させたピーテル・デ・ホーホなど展示 (チラシによる)
  
     フェルメールに影響を与えたデルフトの巨匠たちの作品

  さらに  すぴかさん(1) (2) 、 Takさん(1) (2) のページに 詳しく載っています。 

  図録は買わなかった。 実物の色は 胸に留め、   絵はがき 号外など参考に

 

 

  
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見慣れぬ客

2008-08-27 | 夢見鳥
       ホトトギスの葉の上で
 

  上野から帰ると  玄関前で見慣れぬ客が待っていた   
  イチモンジチョウなら ラインは白    
    こっちは 瑠璃色だ   

    フェルメールを見てきたばかりの眼に  
       なんと調子の良い ウルトラマリンだこと 
      

  

   ちょっと 翅が傷んで          湿った落葉のような裏側   

 

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小さな画用紙

2008-08-26 | イーゼルのうた

 

                秋霖の音のをりをり白く降る      素逝

          

                   競技が終わって 静かな日常が戻ってきた

                こんな日は写生にかぎる  

             絵を描けば 楽しい

                 時間が またたく間に過ぎてゆく  

              

             向日葵5本に 百合のはな   小さな画用紙

                 雨が  ひっそりと降っていた 

                                   水彩 4F  

                         

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檜扇  まとめ

2008-08-26 | こころ模様

   

  6月 庭のヒオウギ。 葉が重なりあい扇を開いたように見える。 六弁花、 片側だけに紅色がにじむ。 どの花にもきっちりと、間違いなく。 丈夫で、 こぼれ種からつぎつぎ増えてゆく。 黄色や赤い斑点入りもあるようだ。   
  

  檜扇(ヒオウギ) Blackbery lily  花言葉は個性美  
  ぬばたま。うばたま。むばたま  射干玉  野干玉  烏玉  烏珠 
     射干玉鳥(ヌバタマドリ) は、 ホトトギスの異称  
  
  黒い光沢のある丸い種子を 「ぬばたま」という。 
  射干玉(ぬばたま)の…「黒き」にかかり、 転じて「夜」「夕べ」にかかり、 さらに転じて「夢」「月」「髪」にかかる枕詞

  ぬばたまの夜の更けゆけば久木生(ヒサギオ)ふる清き川原に千鳥しば鳴く  山部赤人 巻6・925
  ぬばたまの夜霧の立ちておほほしく照れる月夜の見れば悲しさ   大伴坂上郎女 巻6・982
  ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ   柿本人麻呂 巻11・2456 

 

   

   

 7月3日すでに地面に散らばったものさえある。 拾って撮した。  直径2㎜ つやつやの赤がうつくしい! 光る珠実に芽が張り付いている。  すこし黒ずんできた。  こんな小さな実にも、 闇夜を重ねて…  こまやかで純な心に感動する。
   漆黒になるまで あと少し。 と おもっていたら 連日の雷雨に流されたらしい。

真っ黒な玉が見つからない。  詳しい写真は 季節の花 300さんへ

 たしかこの辺、 よく見ると かわりに蟋蟀がいる。  秋は少しづつ深まってきたようだ。

 (消してしまった以前の記事から。 ぬばたまの種は2005撮) 

 

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何の花?

2008-08-23 | 自然や花など

  エキナカは楽しい お弁当に総菜、 ドレス、 バッグ、 お菓子、 本や。 なかでも惹かれるのが花屋さん。 一気に秋めいて、 上着が欲しい今日この頃、 こんな花で模様替えしたい。 「モカラ カリプソ 濃い色もお部屋に飾ると落ち着いた雰囲気に。 大きめのグリーンを合わせて… 」  と教えてもらった。 サンプルのグリーンはモンステラかな。  

 

臭木クサギとわかりました     ? 

?  ?

   道路沿いににある植物は、 葉が大きくて、 小さな花が甘いよい香り。 
 携帯で撮ったので見にくいですが。  何の花? 
  朝顔に似ている花、 以前から調べていますがわかりません。  葉は丸くて 裂けていない。 毎年寒くなっても咲いています。 撮影は 2006/11/20

 

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小さな歓び

2008-08-22 | イーゼルのうた

                をさなかれともねがはぬに
                などかをさなきわがこころ、
                柑子コウジの梢ウレにのこる果ミの
                いつまで青きわがこころ。

                        をさなかれとも    大木惇夫 オオキアツオ

                       -☆-

 

           昨日のこと

            怠けてばかりいたが

              やっと絵を描いた

            お任せのモチーフで

 

           色を塗ると いつものように

          ウキウキし始める

          どんな絵になるか解らないけど  

           次回も楽しみ… な 気持ちで終えることは 滅多にない

             来月まで  たいせつにしたい

           ほんとうは ここから うんと壊していきたいけれど

             冒険できない    いつまでたっても未熟です

                              1回目   8F 

                                      

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雷鳴

2008-08-21 | こころ模様

       
           遠雷やはづしてひかる耳かざり       夕爾

   雷が鳴ると 大騒ぎしたことを思い出す。 こう毎日続いては、 ラグビーがいたら大変だったね。 抱きつかれることもなくなったと、 家族で懐かしむ。
 
おどおどする犬の顔が、 必ず間近にあった。 息も荒く吊り目になって、 がったがた震え、 舌をだらんとさせて次から次に涎を垂らした。
  
  犬自身も 何とかしたいけど、 どうしようもないのよ、 くわばら、 桑原、 奥さん助けて…と言わんばかり。  もてあまし、 懇願するように、 払えども払えども近づく。 隙あらば膝に跳び乗るつもりだ。 

 雨戸を閉め しかたなく7キロの犬を抱える。  体温はひとより高い、 おまけに、 ぴったり身を寄せられて 暑くて堪らなかった。 爪を立て悲鳴をあげ齧り付かれる。 おかげでまったく仕事にならない。   夏になると ヤレヤレまた嫌な季節がはじまった と思っていた。 
    ラグビーが居なくなって身軽になった。 寂しい反面、 安堵している。 

  きのうの雷神も凄かった。 叩かれて、 まだ若いドングリが落ちていた。  

          蝶の羽のどつと流るゝ雷雨かな       茅舎

    洗い流し、 吹き飛ばされて、 瑞々しさと涼しさが残っている。 
  久しぶりに教室で 油絵を描いた。 先のことは解らないけど、 いい絵になりそうな予感がする。

  

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ワイエス

2008-08-20 | アートな時間

             Andrew Wyeth  :  GERANIUMS 

       
           黙って …     心でみてみる  

 

              窓外に 海が見える

 

                赤は  たったこれだけ

 

 

 

     

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初心

2008-08-19 | こころ模様

            豆が  ワラッタ ヨ      

           

   ○○ の秋   そろそろ はじめないと 

                      -☆- 

  万葉講座  87歳の清川 妙先生は つぎつぎとくる原稿をこなされ
  充足の笑顔で かがやいていた

    忘れものを取り戻したような気持ちだ
       はじめて直に お会いした日のこと
  
     好奇心を絶やさずに  いつの日も輝いて   そう学んだのだった
   そのとき  願いを込めて絵を描いた

清川妙先生

  
  きょうは 刺繍のあるジャケットで   イチイ染めでしょうか 
   やわらかなその色に 飛騨高山で遇いました  赤い実も忘れません
   アララギの サーモンピンクに 初心を思い出して。

   天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば…  

           人麻呂の妻への挽歌も   身にしみます

        イチイは 一位。

         

   

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祈り

2008-08-15 | こころ模様

      
          

          暮れはててなほ鳴く蝉や敗戦日       波郷

   耐えがたい苦労や 尊い犠牲のもとに、 今あることを忘れない。 

                 -☆-

   オリンピックを楽しんで 平和な一日が終わる。  あかるい月です。  

          遙かにも彼方にありて月の海        草田男

  
    猛暑の夜も  銀河は高く涼しげに 穏やかに瞬く
     戦場も、 宴のひともまんべんなく照らす月 胸を打つ。  
    
      記憶を伝えなくてはいけない。  戦争はむごい。  

  

        過去の日記            画像: 小磯良平 「斉唱」  

  

 

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お盆

2008-08-14 | こころ模様

星月夜

  
   お焼香をして 清々しい気分になった。 冷たい飲み物とこまやかなおもてなし、 コースターも涼を呼ぶ。 幻想的な硝子のアートをはじめて見た。 この技はサンドブラストと言うらしい。
   茶器も菓子皿も芸術品。  日本画をたしなむ亡き主どのが、 趣味で取り寄せたという。  

  漆塗りの岐阜うちわも粋だ、 絵柄は鵜飼い舟。 水うちわもあるが、 格別の朱に魅かれた。 豊かな技と、 本物をこころから愛し、使いこなすひと。 どちらもみごとである。  
    いつまでも去りがたく、 愉悦にひたった。

 

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秋立つ

2008-08-07 | 道すがら

          はるかなるものの身近や昼寝覚       朱鳥
          露草の瑠璃いちめんの昼寝覚        蕪城


   目ざめれば  
    北国のエネルギーに押されて  もう秋がやってきている  
      陰は 涼風も心地よい 
     

         薄葉ウスエフの如き秋こそ立ちたらめ     瓜人
         川風も秋となりけり釣りの糸          荷風

   雄大な北上川の流れ   奥入瀬の清涼な空気   十和田の青

 
   耳にのこる囃子の音     夢のつづきを巡っています  

        

   夜空の稲穂   揺れる竿燈   一本脚の高下駄を履き たかさ12mの竿を操るもの
        拡大    動画  動画2  (音量調節してご覧ください)

  

 

     

     「天下布歩  信長の野望」 拡大     「菅原道真 雷神と化す」 拡大

  

  担ぎ手は ねぶたを回転させ上下左右に振りながら煽る。 観衆をうねりの中に巻き込んで。 老いも若きも 一家総出で参加している、 祭りにかける熱きこころに圧倒される。

    

  跳人 ハネトが踊る  ひとの波  鈴の音
  囃子方の笛 太鼓 手振り鉦(仏具に似ている)) 
  よそ者は  衣装を借りて飛び入り参加 
       仮装のひともいる バケトと呼ぶ

    迫力ある 北国の祭り   
            花火の音で 目が覚めた 

                               ごぶさたいたしました

 

      

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