13日の官邸前抗議は警察の警備が強化されて地下鉄出口
が一カ所に規制され、国会議事堂周辺駅から徒歩で目的
の場所へ向かうことになっていました。
いったん地上にあがってデモに加わると、多数の人に埋
もれてしまって全体がどうなっているのか、その先で何
が起きているのか見えないのです。
そこで東京駅から友人をピックアップするとそのまま車で
霞ヶ関へ向かい、そのままグルグルと周辺を探索することに。
いつもは通れる車道もバリケードに阻まれて進入できません。
デモに向かう人が四方から歩いてきます。
手にプラカードを持ちリュックを背負って、足どり軽く
グングン歩いています。
国会議事堂前の第2ステージではいくつもの白い風船が
見えます。車で周回するたびに人が増えてブロックが
大きく膨らんでいきました。
国会前の大きな道路を挟んで角ごとに警官が多数立ち塞がり
行く手を阻んでいるのを車窓から見て悔しい思いと怒りが
こみあげてきました。
首相官邸前へ行こうと何度も試みましたが無理でした。
回を重ねる毎に増え続け、官邸前道路を圧倒した人々の群れ
を警察のバリケードはうまいこと分散させるのに成功した
ようです。
けれど、分散されても人々の心は一つです。別に固まって
なくてもかまやしません、そんなの関係ねえの小島よしお
でございます。
全国各地で同じようにデモが行われた夜、ぜんぜん関係ねえ
でまったくもって、わたしたちは引き下がりません。
16日月曜日は代々木公園でのさよなら原発10万人大会、13日
の過剰規制と抑圧は、人々の怒りを煽りました。
怒りは16日へのアクセルになるでしょう。
暴動や血の革命とは一線を画した、理性と心が突き動かす
抗議行動。紫陽花革命はまだまだ続きます。
議事堂前のブロックでは田中康夫議員が声をかけ、白い風船を
手渡して歩き「水の中のどじょうに聞こえるように声を出そう」
と言われました。
誰かが風船は集まった人の魂のようだと言っていました。
そして「ふるさと」を合唱する声が、警備する警官の胸にも
確かに響いたのではないかと思うのです。