想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

堅くありません、真面目なだけです

2016-06-27 14:34:42 | Weblog
まだ名無しのチビは縁側を降りて
芝生の上。新緑の芝ではなく枯草
の固まったところがお気に入りで
ある。カメラに気づいてちょっと
緊張しいの瞳。
でも縁側にはおっかあと大きい姉
ちゃんが昼寝しているから安心だ。







想風亭のヤドカリが書いたAmazonの他にも
紀伊国屋書店オンラインでも販売
されるようになりました。

いかんせん、表紙がシブ過ぎである。
帯文は怒直球である。
だけどかたくるしそうで中身は
そうでもない、ただ★真面目な
だけであります。

一時在庫切れで話題になった
「日本会議の研究」よりさらに
深く、右派を名乗る人々が拠所と
している古事記日本書紀(記紀)
の解釈をバッサリ、粉々に
しちやった感でゴワス、と
言いたいところですが
表紙がねええええええええ。

神代文字にせめて現代語でルビ
が振ってあれば笑えるのに…
そのうち神代文字読解表など
付録につけてもらうといいな
と思っとります。
なにせ20巻余り続くシリーズ
だから。

神道政治連盟や日本会議は
実は神道とは何の関係もない
利権集団だが、神道の名は
時代劇の葵の御紋、錦の御旗
のような使われ方をしてきた。
そこにこの国の腐敗の根源が
潜んでいる。
ツウことをいうために、
古伝を持ち出したわけではなく
逆であります。

古伝を読みといていくと、
わが国が理想を掲げた時代が
確かにあったことが顕われ、
反面それがどのように崩壊し
今日の常識みたいに思われて
いる政治や宗教観が出来たのか、
あぶりだされてきたというわけ
ですなあ…

難しくも堅苦しくもなく
「古いは新しい」そのまんまな
感じで真面目にやっとります。

「網野善彦が好きで歴史の本は
よく買うんだけど、こういうのに
慣れないから時間かかるなあ、
感想はそのうち、だいぶ先かも」
とメールしてきた友が網野センセ
を読んでいたことがなんとなく
嬉しかった。
網野中世史は面白いから。

でも古代の観点から見て行くと
その中世観がちょっとブレていく。
それはこの国が神の道を中心に
興ってきたことを前提にして
初めて見えてくる歴史観で、
その根本のところを記紀は
ガザーっと崩してしまっている
わけで、やあ奈良時代にして
すでに自民党みたいなのが
闊歩していたんすよ、この国は。
だから8世紀からコッチは
ほぼ一緒な感じがする、人の
価値観や醜悪さの度合いに
おいて。

そして、その反対の人々も
確かに生きてきたわけで。
土の中や祠の奥に隠れても
日の当たる場所へ現れる時が
やってくるということ。
心と美しさを失わずそのままに。

それに気づく人や、求める人が
時代が下るにつれ減ってきた
けれど、ダウンロード全盛の今
カセットテープやレコードを
懐かしんで探す人がいるように
古き良きすがたを求める人は
いるのじゃないかと、
信じているのですなあ…。

















コメント
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