さてスペインの3日め、天気も良く気温はポルトガルほどでも無いが、小春日和、今夜のキャンプサイトは以前に停ったことのあるパンプローナ、一度行ってしまうと興味も薄れてあまりエキサイティングでは無い。ただ帰国途上の宿泊地になってしまう。そこで亭主がパンプローナの郊外にプエンテ・ラ・レイナと言う町が面白いと言った。なんでも古いローマの橋があるという。
そこですぐ行こうと賛成。途中までの道は昨年春行ったオリーテ城の道筋、テファラ(Tefalla)から細道に入った所、平野の中に教会を中心に小さく固まる村や高い塔がにょきにょき建つ町などを通り過ぎた。まるでイタリアの小さな町・村を想像させる。
プエンテの町はなんとも変わった町で、メイン道路には脇道に駐車するところがふんだんにあり問題は無い。特に観光案内所あるわけでもなく町自体が4階建ての堅固な石造りの住居が隙間なくびっしり建っている。そしてどの住宅にも一階に当たる住居地に窓がなく人を拒否する堅固なドアがあるばかり。2階3階には窓もベランダも有って生活の基盤は2階以上というところらしい。
どの家も通りも古そうで開いているところがレストランと教会だけ、多分シアスタにかかったせいかと思われるがお店らしいショーウインドーも数軒見えるだけで何処も開いていない。
12世紀のサンチアゴ教会が開いていて、中に入ったが2-3人の観光客がいるだけで、町の人も教会の人も見かけなかった。
石造リの家々は見あげれば4階の屋根のひさしに立派な装飾が見られ貧富の差をここで表しているように見える。
立派なローマ橋は歩行者のみ、この橋がいつ頃できたものかインフォメーションが一切ないのが残念。
川縁の家やメイン通りの家なども人気がなくて静か、通りを歩いているのはカメラを構えた旅行客ばかり、一軒のレストランで昼食を注文したがメニューにあるカラマレは無いと断られ美味しくもない昼飯で何を食べたか思い出せない。
この町の印象はよそ者を受け付けない、多分外敵からコミュニティを守るために一階の入り口を堅固にした長い歴史があるに違いない。ロンリープラネットにも書かれていないこの街。もっと知りたいものだ。