昨夜ホテルの斜め向かいにあるトラベル・インフォメーションで犬ぞりの予約をしてきた。此のインフォメーション・ センターも玄関で靴を脱いで、皮のスリッパが置いてあって履き替えなければならない。
朝9時ホテルの近くに車が迎えに来て、犬たちが居る郊外まで連れて行ってくれた。
9時では朝焼けが少しだけ出ているが、あたり一面はまだ夜明けには1時間はありそう。
街の至る所にスノーモービルが並んで雪が降るのを待っている。
遠くから明かりがこうこうとついているところが見え、近寄ってここが犬ぞりの場所だと知った。
ハスキー犬でもいろいろな色の犬が居ると初めて知った。ここでは147匹の犬を飼っている。今の時期観光客は少なくて此の犬たちに出番はあまりないが、クリスマス時期が一番忙しいそうだ。
雪がない此の時期はイヌソリならぬ犬カートで8匹の犬が此のカートを引っ張る。道路は泥だらけでぬかるみが多く、わたしたち全員が帽子からつなぎの服、靴、手袋まで全部着替えさせられた。
まずは犬との交流をというわけで、抱きついてくる犬は泥だらけ、服を替えてよかった。
カートに8匹の犬を繋いでいるときの他の犬たちが姦しい。皆ヤキモチなのかものすごい大合唱で吠えまくり、最後は全部が遠吠え。
走っているときには泥ハネが多くてカメラもだせない。後ろからついてくるパトリックが御者のカートを停車した時に写せた。
帰り道もひどい泥ハネで、犬たちが泥水にまみれて、まるでハイエナみたいに汚れた毛皮で見るも悲惨。それで小屋の前に付いた時に彼らを洗ってあげるのかときいたら、そのまま小屋に入れておくのだそう。そのうちに雪が降り出すと犬たちは雪の上で寝転んで毛の掃除をするそうだ。ここでは全身を震わせて水をはじくだけ。
着替えをする前に案内人のアダムが子犬の居る犬小屋へ連れて行ってくれた。
一つの小屋はまだ生まれたばかりで小屋から出てこない。4匹生まれたそうで、あと2匹の妊婦はまだ生まれていなかった。
着替えして、手や顔を洗って置いてあるのはおしぼりサイズのタオル。ここでは紙で手を拭くとゴミが公害になる。レストランなどのトイレでもタオルが置いてあった。
それにしても上下水道が完備していなければ、北極からして公害にまみれる。本当ならば飛行機もクルーズシップも地球温暖化の原因になるだろう。
そして此の島は今後ますます観光客が押し寄せてくる。
私が知らなかっただけでなく、此の島を知っている人たちはあまりいないと思う。
昨夜から読み出した児童文学の黄金の羅針盤 ライラの冒険 フィリップ・ブルマン著ではオックスフォードの大学研究者と11歳の女の子ライラの冒険ファンタジーで、この本でもスバールバルと翻訳された此の島がでてくる。
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