キャンプサイトの周囲に並んでいるオレンジの木は例年と違って実があまり生っていない。もちろんこれらのオレンジは市場に販売されるものでは無いから手入れもされていなくて実も小さくとっても酸っぱい。そしてどの木も真っ白の花が満開で素晴らしい香りがする。オレンジ畑のそばを通って観察してみると、花が満開の木々には実があまりついていない。この冬にこれらの木々は豊作になるのだろうか?
県道の脇を歩いている時に見つけた珍しい花、今まで数年歩き回って初めて見たものだが、亭主も近くの友達も全然驚かず前にも見たことがあると言う。いったい私はどこを見て歩いていたのだろうか。それにしてもよく見れば見るほど精巧な作りの花には感激もの。
ポルトガルの3月には日ごろ見かけない雑草がすべて花を咲かせる。
草原を彩るこの雑草も一本づつはとっても細く集まって生えるとはげしい色彩になる。
ショッピングセンター近くの街路樹がこんな素晴らしい花で満開になった。ベル形の此花は下へ向いて下がっていて、花も小さく今まで気が付かなかった。毎年この木の下を通っていながら初めて見つけた花だ。
3月半ばからあたり一面のビワが実ってきれいな黄色になった。キャンプサイトの後ろにも3本の木が有って沢山採ってきたが、近くの無人駅の小さなビワの木が大豊作。こんなに沢山採ってきた。今まで琵琶と言えばそのまま食べるもの思い込んでいたのに、以前 袋一杯をロジャーに上げたら種をとって火を通しヨーグルトと食べたという。
インターネットでは湯通しすると皮がむけやすくなるとのことで、皮と種を取り鍋に入れて弱火で数時間クッキング、ジャムには程遠いからアイスクリームやヨーグルトと食べるとおいしいデザートになった。
私の風邪がひどいときに、毎日おいしいスープやパイを持ってきてくれた向かいのフランス人夫妻に、お礼にアイスクリームと一緒にビワシチュウを上げてとっても喜ばれた。
この白い菊様の花はポルトガルの園芸種でピンクと白の花があるが見かける花は一本が巨大な塊になって全体がびっしり花で埋まる。このポルトガルの気候に適しているからかそれとも英国でも育つかしら。苗を一本欲しいものだ。
ウォーキングに行ったとき、摘んで来た野の花をアレンジして楽しんでいたら、フランス人のジョセリンが左腕をつって散歩から帰ってきた。聞けば以前乳がんの手術以来、血流がうまくいかず長時間腕を下げて歩けないらしい。話を聞いてすぐこの花をお見舞いに上げたら大喜びしていた。