ヴェンドーメからボルドーを通ってまっすぐ南下するのが一番早いが、ボルドー以南の道路は数年前から高速道度に格上げして高い料金を取る。
それで地図とキャンピングブックをにらめっこした挙句今夜のキャンプサイトはベルジュラックに決めた。もちろんこの町は日本の地球の歩き方には載っていない。英語のラフガイド・フランスに1ページにも満たない情報が載っていた。ヴェンドーメから一部無料の高速道路を通って408km、5時間でキャンプサイトについた。
ベルジュラックはこの地方(ワインとたばこ栽培)の中心で以前はドドイン河からの積み荷がこの地を賑わしていた。
キャンプサイトはドドイン河の川渕にありそこから歩いて30分もかからず、対岸の旧都市へ行くことができる。
いかにも古い感じの半木造建ての家屋が並んでいる。
たばこ博物館の入り口、町を見てからゆっくりと入ろうと玄関だけ写して、帰りに立ち寄ったらあと少しで閉まるといわれて諦めた。
町の一角懐かしいブルーの朝顔が満開だった。この朝顔はヘブンリーブルーと呼ばれるもので葉の付け根からつぼみが5-6個もついて花の数が非常に多い。スペイン・ポルトガルの野生の朝顔はもっと濃い青紫色をしている。
町のスクエアーに立つこの像は、小説や映画で有名なシラノ・デ・ベルジュラックで、架空の人物、この町とは全然関係ない。しかしながら名前がこの町と同じで観光目的でこの像を立てたものらしい。しばらくこの辺りをウロウロしている間も写真を撮る人たちが絶えなかった。
ドドイン河の対岸からもよく見えるのがこの町の中心の大聖堂。奥行きも相当なもので周囲を彩るステンドグラスが素晴らしい。
17世紀のこの地方が繫栄していたころのカトリック大聖堂。宗教戦争で敗れたプロテスタントが海外移住のあとはこの町は寂れていった。
ワイン博物館も閉まっていて入り口のガラス窓から見える内部を写真にとったもの。
これら木組みの家屋は相当古いものらしいが、観光案内所も見つからなかった。