相変わらずちっとも暑くならない英国の8月18日の金曜日、私の住んでいる地域の教会(St Jeorge Church)で日本の文化、太鼓と篠笛の演奏会があった。
この教会はベッケンナムでは一番古く大きな教会で以前から日曜日のミサや合唱をBBCのテレビで見せたり、昨年は夏の間中、金曜日と土曜日のお昼に楽器での演奏会や合唱団のコンサートなどがあった。いずれも入場無料で、終わったときに出口でお礼の志を置いていけばいい。昨年では日本人女性のピアノ演奏と弦楽器4重奏のバイオリン奏者が日本人男性だった。
此の金曜日、朝から小雨が降ってうすら寒い日、懐かしい日本人の友達2人が早めに我が家へ来てくれて、出かける12時までに昼食を終わっていた。
バスで5-6分ほどで、その教会の近くに停まる。12時15分頃に教会に入ったら、いつもより観客が3倍ほど多かった。日本人がその半数以上を占めていた。コロナ以来、友達とコンサートへ行くことがなくなってため、昔の知り合いに会っても名前が浮かんでこない。
篠笛の関口るみこさんは鹿児島出身、素晴らしい帯地で作られたドレスに肩にかけられたその帯地も素晴らしい。
篠笛の甲高い音は懐かしい日本の思い出を誘ってくれる。
雄大な桜島をイメージした薩摩の地よりという篠笛の音がステンドグラス鮮やかな教会に響き渡り、途中から座席の後方から太鼓の音が聞こえてきた。心憎い演出!!!
和太鼓は熊本かずひこ氏この方は今現在日本で和太鼓の第一人者だそうで、4つの大小の太鼓で素晴らしい演奏をされた。黒田節は渋い声で歌ってくれ、久しぶりの日本文化に涙が出そうになった。
1990年代佐渡島から鼓童のグループがロンドンで演奏して、はまってしまい7回も見に行った。ある時はおはぎをいっぱい作って楽屋裏へもっていったりもし、彼らとのサインや一緒に写真も写して楽しく交流し、今ではどうしていられるものやら。
教会の高い天井は音響効果抜群、笛も太鼓も素晴らしかった。
2011年の東北津波の2-3年後、ウエストミンスター大寺院で慰霊祭があった。
あの時はあの巨大な大寺院にたくさんの太鼓の音が響き渡り、まるで津波が押し寄せてくるような、そしてこんな日本の文化を英国の大教会が受け入れてくれたそのことにとっても感激したものだ。