ブランプトンのB&B のマダムもとってもフレンドリーなかたで、出かけるときには昨夜予約したサンドイッチのパックを渡してくれた。ブラウンブレッド2枚にツナサンド、クリスプㇲ、箱入りジュース、チョコレートが入って7.5ポンド。結局これは次のホテルのレセプションで食べたが・・・
此のブランプトンはへードリアン・ウオールの行程から外れているので旅行案内にも書いてあるが、B&Bから出発するとエキストラの1.5マイルを歩くことになるので、タクシーで行くのが良いと明記してある。
それでマダムにタクシーを呼んでほしい旨頼んだ所、すべてのタクシーは予約済みで、たまたま私が降りたいところのタクシーは9時半に夫婦者が予約してあるとのこと。マダムは此の夫婦に掛け合ってくれ、同乗さてもらう話がついた。
9時半ぴったりにタクシーが来て、マダムに別れを告げ、たったの2kmすぐについた。タクシーを降りて全く同時に雨が降り出した。
急いでフリースをリュックに入れてカバーを掛け、レインコートの下はTシャツオンリー。此の雨は一向にやまず1日中降っていた。
歩き始めての交差点に此のきれいなコスモスが咲いていて、本当にここは秋だと思いながら写真を撮したが、雨が激しくなってくるとカメラも出せない。
途中のお家の庭が花盛りで、カメラを出して撮したのが此の日の歩いている間では2回目だった。それ以降カメラをコートの中に入れて歩いていたら汗と体温でカメラがおかしくなったらしい、3日ほどスイッチオンするたび変な音がするようになった。
出発するときは夫婦は準備が出来ていたのですぐ出立、私はフリースを脱いでコートを着たり、リュックに入れた上からカバーを掛けたりして手間取り、彼らが見えなくなっていたが、あとを追った。
ちょうど1kmのアップルウオッチが知らせてくれたところで、此の夫婦に追いつき、先に行かせてもらった。牧場の隅のパブリック・フット・パスや水たまりの多い細道を雨の中で黙々と歩いていく。もうローマの壁も何も興味なし早くカーライルに着きたい。
それでも3度も道に迷ってウロウロしていたところをローカルの人達に助けられた。
最後に牧場と牧場の間の細道から自動車道に出たのでこれ幸い。まっすぐ此の道の歩道を歩いてカーライルの街に入り、ホテルのある中心街まで行った。その間も雨はやまずコートの中は汗でぐしゃぐしゃ、コートもバムバッグも雨が通って中が濡れて悲惨なことに。
旅行案内の本がびしょびしょ。財布もびしょびしょ、英国のお札は此の数年前からプラスチックに変わっているから濡れても破れることはないが、全部くっついて2枚か3枚かわからない。
ホテルの玄関を入ったときはまだ12時半過ぎ、チェックインが3時だから、お部屋へ行かせてくれない。レセプションの椅子に座って時間待ち。汗が冷えて寒くてただ一枚乾いたフリースがあるのを思い出し、トイレのお手洗いで熱いお湯で体を拭いてフリースを着てじっと我慢。
夫婦者は2時半についた。彼らは旅程どうりにヘビのように曲がった川縁を歩いてたどり着いたので2時間の差は大きい。彼らが歩いた行程にローマの遺跡があったかどうかを聞いたら、ただ一箇所塔が建っていた。それだけ。その御夫婦のご主人が掛け合ってくれて、3時15分前くらいに部屋にはいった。
大きなお部屋でバスルームに巨大な風呂があり、お湯を満たして解凍した。
此のバスルームには小さなラジエーターが暖かく濡れたコートやブーツを一晩中乾かしていた。
さて着替えてまずは街へショッピング。近くのスポーツ店が閉店セールをやるので全て50%引き。体にあったコートを半額で買い、現金を出したら全部くっついて店員さんから気をつけなさいよと言われてしまった。カーライルは此の1週間毎日雨で明日も雨ですといわれてがっくり。
ホテルのすぐ近くにカーライル大聖堂があった。中を覗いてみて、あまりの素晴らしさに驚いた。
此の地下にはローマの遺跡が残っているというがそれを見に行く気にはならなかった。
私が毎日読んでいるブログに日本人女性でカーライルで結婚して子供も2人、どこかの服飾関係のお店で働いている人がいる。その彼女のブログでは、カーライルには夏はない。と書かれてあって、何を大げさな。と思っていたがここへ来てやっとわかった。まだ8月と言うのに街行く人は冬装束、特に中高年女性は皆暖かそうなコートを着込んでいる。
ロンドンと気温5-10度は低いと思える。
あと一日海辺のBownes-on-Solwayまで歩いて、また此の街までバスで戻ってカーライルの駅からロンドンへ帰る。
此の日の行程15kmくらい。何しろ曲線の川縁をローマの道路で直線で歩いてきたから。此の日の歩行数27、771歩。