DX3・リプレイ・デイズ4

2012年11月14日 20時14分31秒 | └TRPGリプレイ

nanoblockで新しい作品を作っているren.です。
結局、ブロックの数があまりないので、前のコタ・ネギ・レンはばらしました(w
実際、コタは2ポチのブロックを市松模様に組んでいて、無駄に質量高くなっちゃってるし。
いずれ、作りっぱなしに出来るくらいにしたいものだ。

 

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・デイズ4 若君†奮闘」 加納正顕/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d1/8323b2171b769c61ba1097f417343cd3.jpg?random=30afb6c1745444e8a47ea4d6489d77e2

表紙は今回の重要NPC、恋敵・ミシェル。
銃に対して、キョウが持っているのはブラックカードなのね。
後ろのちっこい凛々花がめんこい。

神聖婚礼儀式のため、白鷺市に7人の神使いが襲来。
まるで巻きが入ったようだ(w
変態どもに対抗する面々。
戦いの中、次第に友情をつなぐキョウとミシェル。
凛々花と斗月の父・修記郎によってもたらされた、神聖婚礼の終結法。
そして、会長かわいい。

強敵が現れ、パーディーが分散して倒し、最終戦闘……という、至極ベーシックな展開。
もちろん、色々とシナリオ的仕掛けはありますが、なんだか懐かしさすら感じます。
あと、やっぱり"行方不明の親"というNPCは便利だなぁと再認識(w
にしても、修記郎登場の挿絵は、なんか別作品のようだ。

ミシェルについて、GMは「凛々花のPL、渋沢さんの好みを突いた」と発言しています。
これは、ゲーム外でも普段から付き合いのある仲間とのセッションだからこそですね。
でも、渋沢さんが壊れたのは、東雲&会長の"眼鏡イケメン&男の娘"バリューセットだったという(w
確かに、渋沢さんのHPで見られる絵には、メガネ男子率がそこそこ高い。

さて、神聖婚礼も、一応の決着がついてしまい、となれば次巻はラスボス戦。
デイズが全5巻ということなら、ナイツも同様になるのかな。

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ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 3

2012年08月29日 20時14分02秒 | └TRPGリプレイ

風が強い札幌から、ren.です。
おかげで、ここ数日の中では涼しくなっているけれど、窓を開けていると紙が飛ぶ飛ぶ(w

 

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 3 戦え!第三生徒会」 中村やにお /F.E.A.R./富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/a6/c0d3cae05f3b1daa637f03615489dc08.jpg?random=8498ef38981e1b2b42b9251f47b0e195

最終巻。
UGN管理派の暴走で、学園は戦場と化す。
……ほんと、DX3になってからのUGNはクズぞろいだなぁ。
今となってはDXをプレイしても、UGNに所属・協力したくない(w

以下、ネタバレあり、OK?

修太郎の妹を名乗るロボ娘、その名も星川ロボ子が登場。
つか、登場の仕方が「究極超人あ~る」のR・デコで、カルメン故郷に帰る。
多次元因果律干渉型ラブナビゲーションシステム"ラブラスの魔"によって、修太郎にグッドエンディング(ギャルゲー的な意味で)を迎えさせるというのが彼女の目的でしたが、そのシステムの全生徒の固有レネゲイドパターンデータ(なんだそりゃ)を利用されてしまいます。

アカデミア理事の一人であり、UGNにおける管理派の中枢評議会員であるアイザックは、そのデータを元にARF(アンチ・レネゲイド・フィールド)を使用し、第三生徒会を含むアカデミアの全オーヴァード生徒(オーヴァードであることを隠している生徒を除く)のエフェクトを使用できなくしてしまい、さらには、一般生徒によるオーヴァード生徒の管理を提唱します。
なんか、まるっきり「番長学園!!」だよなぁ(w
しかし、もちろんその裏には、オーヴァードの意思を奪い、ロボットのように利用するという野望が隠されていました。

まあ、すったもんだで学園は開放されたわけですが、「アカデミア」的には修太郎のグッドエンディングが最大の山場。
ロボ子によって、透子とれいをはじめとした、修太郎へのラブフラグ獲得者がリストアップされていましたが、そこはそれ、やはり所詮は"典型的ハーレムモノ主人公"。
結果を先送りして逃げます。

ですが

どう考えても、最後までの流れからいって、修太郎×紅之介エンドだよね(w
寮での再会シーンから、紅之介のNPCカードの使用、そして再使用の選択で紅之介を選ぶ。
そして、フィニッシュブローでの声のかけ方。
まあ、私としては大好物なので、大変よろしい。

各所に挟まるパロディネタ。
冒頭の「あ~る」とか、「お笑いマンガ道場」とか、なんというか、楽しんできたものの世代が私と似通っているんだろうなぁ。
その中でも新しめだったのは、「仮面ライダーディケイド」の兄さんこと、海東純一(演;黒田勇樹)の名台詞でしょうか。
ニコニコ大百科で「いい台詞だ」を検索すると、意味がわかるかもしれない、わからないかもしれない(w

 

さて、めでたく「アカデミア」も完結したわけですが……結局、誰得=GM得という雰囲気はぬぐえませんでしたかね。
最終セッションであるアカデミア開放戦は盛り上がったけれど、正直、目新しさまでは感じませんでした。
片岡あずささんや佐藤有世さんのプレイヤーとしての明るさとたくましさ、PCよりも個性の強いNPC(なだけに、少々鼻白む面も否めませんでしたが)に助けられているかなぁ、というのが、率直な感想です。
決して面白くなかったわけじゃないけれど、私はわざわざDXでこのステージを遊びたいとは思わない(w

ところで今更ですが、矢野さん演じるエナが、ほぼチルノなんだけれど、知っていて意識しているんだろうか。
偶然なのかな。

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DX3・リプレイ・ナイツ3

2012年07月31日 20時42分03秒 | └TRPGリプレイ

微妙に雨雲が逸れている札幌から、ren.です。
いっそ降ってくれー。
蒸し暑すぎだー。

 

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・ナイツ3 ナイトアゲンストナイト」矢野俊策/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/47/91cd95074db7f0a6f848666392c0ab66.jpg?random=af2d26dcc4e4ec5e0bb1e27c58c41722

「デイズ」のゲストを挟んで3巻目。
その所為か、明るいセッション風景も書かれていて、苦悩だらけの瑠璃(というか若林さん)の姿が痛々しく描かれていた2巻までとは打って変わって、雰囲気が柔らかくなった印象。
まあ、冒頭に「青春」ネタを持ってこざる得ないし、某所の言葉を借りれば、「直ちゃんが楽しそうで何よりです」。

しかし、たとえ明るい風景が書かれていても「ナイツ」は「ナイツ」。
今回も若林さんは1セッションで3回泣き、加納さんも巻き込み、GMの矢野さんまで涙ぐむという、なんだかうらやましいんだか、大惨事なんだか、よくわかんないセッションに(w
SWリプレイの昔から、プレイヤーが泣く(泣かされる)風景は何度も読んできましたが、こんなの初めてだ。

今回のテーマは「ナイトvsナイト」。
ついに、新旧ナイトフォールが真剣勝負。
もちろんそこに賭けられる遺産は、聖杯=瑠璃。
燃える、そして泣けるシチュエーション満載で、そりゃみんな泣くのも尤もという感じ。

ともあれ、今まで心のよりどころだった旧ナイトフォールと、心の棘だった聖杯への感情も一段落し、瑠璃もようやく一人前になったといったところでしょうか。
そして、その瑠璃を支えるという決心が、メンバーの結束の要になったようです。
……となると、次はこの"要"を叩きにくるんだろうなぁ(w

それにつけても、やはり今回の見所は、自らを取り戻した旧ナイトフォールが、瑠璃に"封印"を告げるシーンでしょうね。
GMが用意したシチュエーションに対し、「デイズ」での行動も伏線にして"瑠璃"というキャラクターをアドリブで演じあげる若林さん、かっこいい(w
多分、私が読んできたTRPGリプレイのリプレイヤーの中でも、ベストプレイヤーは彼女ですね。

そしてまた、落ち込む瑠璃=泣いている若林さんに声を掛ける3人も、それぞれ絵になります。
魔神の立場で"人間"を説くラハブ=天さん、自らの正体と目的を明かし"夢"と"弱さ"を教えるハウント=稲葉さん、そして友人として"目的"を与える志津香=加納さん。
それぞれの立場で、旧ナイトフォールに腹を立てる姿が、また愛おしいですな(w

言葉通り"一心同体"となったナイトフォールの前に現れるのは、やはりスナッチャー。
なにやら気になる伏線を残しつつ、今までの嘲るような態度から一転、怒りと焦りに駆られているようですが、さて、どう次回はなるのやら。

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DX3・リプレイ・デイズ3

2012年07月03日 19時49分59秒 | └TRPGリプレイ

祖母のデイケア施設入居がひと段落着いたren.です。
まあ、ひとまず一安心。

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・デイズ3 若君†激突」 加納正顕/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/61/1bdf7c1d8e919de8cdab72784c312fe6.jpg?random=dfcffa449521aa1febe1b7e6addaef42

ついに「デイズ」と「ナイツ」がコラボ。
筆者の違いのせいもあるんだろうけれど、昼に現れた瑠璃、というか若林さんのなんと明るいことか(w
「ナイツ」だと、矢野さんにへこまされている姿ばかりだからなぁ。
目がグルグルしている瑠璃なんて、こんな場で無ければ観られないかも。
つか、"青春"のキーワードは、逆輸入されそうな勢い。

にしても、そんなに前巻の"タイタニック風組体操"は、評判よかったのか。
確かに、あの絵のインパクトは大きかったけれど。
イラストレーターの違うナイトフォール面々も、なかなか新鮮ですね。
……ラハブはあんまり変わんねーな(w

今回のギミックは、デイズ側の防衛線を、ナイツ側が突破するというもの。
STGやACTの道中を思い起こさせます。
そして、そこから感じられるお互いの違和感から、和解の道を探します。
しっかりとお互いのキャンペーンのテーマから打開点を見つけられるところが、さすがです。

全体的には、ここ最近のDX3リプレイの中ではもっともベーシックなもののような気がします。
DX3なってからは、変則設定な内容が多いですからね。
また、昼夜両方から感じた、微妙にぼんやりした部分がはっきりとした感じ。

やはり、「デイズ」と「ナイツ」は表裏一体、お互いが干渉してこそですね。
布石的に、今度は夜に昼が乱入という展開を、期待してもいいのかな?

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ALXリプレイ3 創世!真ラグナロク!!

2012年05月10日 20時01分35秒 | └TRPGリプレイ

寒い寒い。
鼻水気味のren.です。
点機はそれなりにいいのですが、気温が10度程度。
風の中を歩くと、身体が冷えます。

● 「アルシャードクロスオーバー リプレイ3 創世!真ラグナロク!!」 田中天/F.E.A.R. /ファミ通文庫
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f8/9cac1fa9b265185869390b27e3d0440c.jpg?random=09c3a0751a2c28dba260642629a7f8c7

リプレイ完結と共に、「アルシャード」シリーズ完結。
今後は版上げされる新生「アルシャード」での展開となるようです。
作品の完結ということで、ついにラグナロクによってこれまでの「アルシャード」世界が終焉を迎えました。
世界を守るための戦いを続けてきたのに、望んで世界の終焉を迎えた……というTRPGも珍しい。

今回のPC1は、「アルシャード ガイア(ALG)」リプレイの主人公格である宮沢茉莉(PL;しのとうこさん)。
女子高生クエスターも、ついに神格となってしまいました(w
PC2は「アルシャードff」リプレイ側のミハイル・ベルグフント(PL;小太刀右京さん)。
そちらのリプレイは私は未見なのですが、これまでにも茉莉とクロスオーバーしていたようですね。
PC3は「美少女女神」シリーズの新条シオン(PL;かわたなさん)。
いつのまにか美衣との仲が大きく進んでいた(w
PC4は「時計仕掛けの破壊神」から、エリーゼ・マテリーズ(PL;藤井忍さん)。
こちらも未見リプレイですが、「ff」シリーズの初キャンペーンリプレイ作品で、大判で発売されたものですね。

全てのPCがレベル100で作成しなおしという、作品の完結だけにまさに神の領域。
もはや読者も、そしておそらく多くのTRPGプレイヤーも、理解の範疇を超えた次元。
各PCのキャラクター説明に10ページは必要なほど。
まあ、ALGは高レベルプレイの試みが、再三なされてきた作品ではありますが。
我々はまた置いていかれてしまったのだ(w

そんな人間の枠を超えたしまったセッションなので、ミドルフェイズの度にいままでのクライマックスフェイズ並のボスと戦うという、ほぼ全編バトルに次ぐバトル。
終いには、チャート1発だけでキャンペーン1本分に相当するような展開を終わらせる暴挙(w
それでも破綻しないのが、「アルシャード」と天さんのすごいところか。

世界を再生に向かわせようとするPC達と、今の世界の保存を望むラスボス・ミーミル。
「明日を」「明日が」と繰り返される問答。
……私はここで、「明日があるどー(アスガルド)」とオチがつくんじゃないかとハラハラしました(w
さすがにそんな水は差されませんでしたが。

茉莉が、世界が、「アルシャード」という作品を作った皆さんが、終焉を望み、明日に向かい出しました。
そこには商業的な思惑もあるでしょうが、長く遊ばれた作品をより面白い物に作り変えようとするF.E.A.R社の気概が含まれています。
さて、では全ての「アルシャード」プレイヤーや読者が、それを望んだのでしょうか。
茉莉たちとミーミルの葛藤は、そのオマージュのような気がしてなりません。

ともあれ、世界と作品は創りかえられます。
「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉」とは芭蕉の句。
ラグナロクという余興は誰の物なのか、試されるのはこの先です。

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ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 2

2012年05月04日 20時40分49秒 | └TRPGリプレイ

頭と喉が痛いren.です。
昨日からの雨で、片頭痛が始まってるのかな。
喉は、昨日の「特撮三昧」に合わせて歌い過ぎたためか(w

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 2 燃えろ!第三生徒会」 中村やにお /F.E.A.R./富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/3f/7129f7bce5c16aa584cf1171bc8acbda.jpg?random=6b57c04ad551125e5b8a8dd7a4d61424

ダブクロ学園、第2巻。
帯は「ダブルクロス───それは裏切りラブコメを意味する言葉?」。
「アカデミア」や「デイズ」に限らず、実はあながち間違いではないような気がする(w

まあ、ラブコメ要素が入るのは、F.E.A.R.系リプレイでは、DXに限らないけれど。
昔は「TRPGでは、PC間での恋愛は難しい。ゆえに御法度」という風潮もあったもんですけどねぇ。
これは、ルールや世界観、望まれるプレイスタイルが変化してきた証でしょうけれど。

元々はシミュレーションゲームからスピンオフしたTRPGというゲームは、"冒険シミュレーション"として長く遊ばれ、やがて"物語の共同制作ゲーム"となり、今は"俺的イカスキャラ発表会"になって来ていると感じます。
これはその元ネタとなる物が、海外のハイファンタジーから大河アニメや大作TVゲームとなり、そしてラブコメ系ラノベになってきたのが、大きく反映されているのでしょうね。
これまた、「CRY-MAX TRPG 熱血専用!」が発表された際、「生ぬるい」「馴れ合い」と批判されたり、「天羅万象TRPG」で「ときめき天羅学園」がギャグとして扱われた時代を懐かしく思い出します(w

そういう方向性では、現在の時代の最先端に当たるであろう「アカデミア」。
……ラブコメではなく、BLになってしまったのは、なぜだろう(w
レイや透子よりも、紅之介や団吉との"ふれあい"の方が、自然でほほえましい所為だろうな。
もう修太郎と紅之介は、「お口アーン」でご飯食べさせたり、一緒にお風呂に入ればいいと思うよ。

まあ、今巻のメインディッシュは、レイと透子の友情ということになるんでしょう。
修太郎を取り合うライバルである以上に、相手の気持ちを思いあう親友としての姿は、感動を覚えさせます。
結構ベタベタしているこの二人ですが……不思議とこっちは百合ユリには思わないんだよな(w
あぁ、単に私が腐っているからですか、スミマセン。

それにしても、レイ役の佐藤有世さんといい、透子役の片岡あづささんといい、そして「デザイア」「ナイツ」出演の若林直美さんといい、声優さんはなぜ、ロイスの使い方がやたらに巧みなのでしょうか。
……あれ?「デイズ」の岡本信彦さんは、あまりそういう印象がないな(w
やはり、演じるキャラクターの内面までも役作りするという職業柄、そして感情的にストレートな女性の特性なのでしょうか。
まだDXリプレイ未出演の小暮英麻さんや小島めぐみさんや、アニメ以外の演劇俳優のオーヴァードプレイも見てみたいもんだ。

話題は前後しますが、やたらとネット発祥のネタが多いのも、最近のラノベっぽいですね。
そもそも内輪ネタやパロディとは、「わかる人だけ笑えばいいよ」という物なので、これもまた昔は歓迎されるものではなかった。
今はむしろ「俺はわかるし(w」という無駄知識を持つものの駄目ステータスとして、歓迎される向きもあります。
いや、私もそういうのは嫌いじゃないけどね。
そんなわけで、なぜか、そういう時代の移り変わりを思い知るリプレイでした(w

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ダブルクロス3rd・リプレイ・ナイツ2

2012年04月10日 19時59分10秒 | └TRPGリプレイ

どうも、ren.です。
ここ長いこと闘病されていた青野武さんの訃報がはいってきました。

▼ まる子祖父役 青野武さん、9日に永眠 死因は解離性胸部大動脈瘤術のあとの多発性脳梗塞 (シネマトゥデイ)

青野さんといえば、数え切れないほどの声のお仕事をされてきた大声優の一人。
個人的に馴染み深いものといえば、「究極超人あ~る」の成原博士、「ウルトラマン」シリーズのザラブ星人、「俺がハマーだ!」のジョン・コーガンやラッコ、そして「このまちだいすき」のシゴック先生。
特に成原博士はドラマCDで歌を歌ったり、ほぼ青野さん本人がのりうつっていたりと、イコールの存在として記憶されています。

手元に残る出演作品のDVDやCDを、今後も大切にしたいと思います。
ここに深く哀悼の意を表します。

 

さて、ちょっと発売日からは時間が経ちましたが、今日はこちらを。

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・ナイツ2 フレイムインザダーク」
        矢野俊策/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/48/648848cf945121568d5f2a753cac319e.jpg?random=7ed0722cf6a2e63b28914e3a77759d49

デザイナー矢野さんによる若林さんいじめの新作第2巻。
いや、いきなりネタバレになるけど、あの洗脳された(のとはちょっと違うが)旧ナイトフォール面々による瑠璃の人格否定は、読んでいて反吐が出るほど鬼畜で素晴らしいもん(w
一般のセッションであんなギミック入れられたら、サークル崩壊かリアル肉弾戦クライマックスフェイズだよ。
さすが、プロによるエンターテイメントTRPGリプレイ。
そして、そこで標的にされながらも、自分の立場を見失わない若林さん、マジ神。

今巻のメインは、瑠璃とラハブ(天さん)の決別と対決、そして復縁。
矢野さん自身が書いていますが、このギミックも制御の難しい一般向けじゃないものですな。
まあ、良くも悪くも予定調和が重要なF.E.A.R系TRPGらしいといえば、らしいですが。

そのシーン一つ一つで、若林さんと天さんによる、キャラクター造形の対決も。
ラハブとの隠された2年間を明かす瑠璃、存在出生の謎を明かすラハブのくだりは、もはやGMもルールも必要なし。
もちろん、過去の自分を知る"家族"であるイザベラと対するハウント(稲葉さん)、ついに「自分は凡人」を吐露する志津香(加納さん)も負けていません。
この辺りも、一昔前なら「一人上手な自分語りプレイヤー」として嫌われたプレイングなのですが、DXというゲームのロイスというシステムが、それを肯定的にしているのだと、今巻を読むと改めて実感させられます。
というか、そう言われていた彼ら"こまったチャン"が、早い時代に行きすぎていたのだろうか(w
まあ、私もそういう面があったけどね。

そうしたキャラクター達の"生き様"があまりに濃すぎるためか、ストーリーは単純で簡潔な印象。
実際「瑠璃と縁の切れたラハブが連れ去られたバベルの塔に乗り込む話」とひと言で表せます。
これは、PC内対立というギミックに対してGMがフレキシブルに対処できるように、というためなのかもしれませんね。
さすが矢野さん、クレバー。

さて、次回はついに「デイズvsナイツ」が実現するようです。
形としてはデイズにナイツが乗り込むという形になるのかな。
「アリアンロッド」でも、無印サガにブレイク陣営が乗り込んだことがありましたね。
個人的にはタイトルは「デイ&ナイト」にして欲しいけどな(w
まあ「デイズvsナイツ」というのも、東映まんがまつり的に共闘決定でいいけれど。

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天下繚乱RPG・リプレイ・義経変生譚 2

2012年03月22日 20時38分15秒 | └TRPGリプレイ

まあ、特にここで書くことはないren.です。
久々に玩具を買ったけど、それはまた後日紹介します。

 

● 「天下繚乱RPG・リプレイ・義経変生譚 2」 三輪清宗/小太刀右京/ジャイブ
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ed/e03eb71cb6d52210fd61a0f4029696f5.jpg?random=b74a4b3b846d0cc8dcd8f9bdc58e2310

義経バトルロイヤル第2巻。
なんか、今巻はツンデレになりきれずにジタバタする葛の葉、というかPLのすがのさんに萌える回(w
井上さんも奥方の月さんからモンゴル知識を拝領したり、PLレベルでの掛け合いがすごい。
こうしたプレイはGMの裁量にも関わるので、真似できないなぁ。

さて、シナリオ本編では、一行は義経ゆかりを巡る旅を続けます。
そのさなか、葛の葉に隠された秘密、そして正体が明かされました。
それは、彼女が白面の者の"本体"であること。
しかし、記憶や経験は、分割された他の白面たちに託されている。
なので、彼女らを喰って取り戻さねばならない。
これはPC=PLは話を進めなければ真相がわからないというメタ構造を、うまく利用していますね。
記憶喪失モノのシナリオを作るのに、大変参考になります。

そして、義経の正体も明かされました。
……いい加減、口絵ピンナップで大オチをネタバレするのやめないかね(w
これで牛若丸は退場なんでしょうかねぇ。
いいキャラだったのに。

いいキャラといえば、皆鶴姫。
暴力系ツンデレ(orヤンデレ)ですか。
まあ、義経の女性遍歴を考えると、それらのヒロイン達は皆そんな感じじゃないかしら(w

さて、ロンロン絡みでもあるジンギスカン義経。
やはり出てきましたね。
そして、おそらく静御前であろう人物の台詞からすると、やはり北海道まで来るのかな。
もし、北海道の義経伝説を拾ってくれるなら、どのエピソードになるのか楽しみ。
ヨシツネカムイは神じゃないけど、カムイだぞ。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/13/4352042372e6c6880b7ea16b333765fd.jpg?random=fda3ff7f6ed016313c9c9a493553819c
「アイヌの信仰」 畑中武夫/先住民族文化研究会(昭和47年刊)より

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星空のラストリゾート

2012年03月08日 20時30分38秒 | └TRPGリプレイ

どうも、ren.です。
BS-TBSで「翔んでる!平賀源内」やってるのね。
名作というか、迷作というか、おかしさや楽しさを追求した時代劇でした。
つか、調べたらDVDBOX出てるんだ。

 

今しがた、声優の紗ゆりさんの訃報が飛び込んできました。
経歴のある声のバイプレイヤーでした。
個人的に思い出深いのは、「ガオガイガー」の天海愛、戒道幾巳、プリマーダの一人三役。
全員が違う声質で、ちゃんとキャラ立ちしていることに、声優という仕事のすごさを感じさせてくれました。
また、それまでの勇者シリーズの大半に出演してましたっけね。
心より哀悼の意を表します。

● 「ナイトウィザード2nd. リプレイ 星空のラストリゾート」 齋藤幸一/F.E.A.R./ファミ通文庫
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/65/9463a187945420fa863851ad7a89e20e.jpg?random=4d3d015e8acfef7c5605fc0b842e2a24

GMが元自衛官という経歴を生かした、ミリタリーウィザードリプレイの第2巻。
前半はFBオンラインに連載されたもので、後半が書き下ろし。
まあ、そういいながらも、前作に比べるとミリタリー要素は少ないかな。
せいぜい前編のMIA等の状況用語くらい。

後編は「ニーベルンゲンの歌」や「エッダ」などのジークフリート・ワルキューレ伝説の話の向きが強い。
個人的には「ニーベルングの指輪」でしか詳しく知らないけれど。
なので、あまりジークフリートというキャラクターに、強い英雄性は感じなかったりして(w
ブリュンヒルデ以外のワルキューレ姉妹達にとっても、ジークフリートは迷惑でしかなかったしね。

それにしても、本当に齋藤さんのダイス目はウソ臭いまでの偏り。
前編クライマックスフェイズだけで、ファンブルが9回、クリティカルが4回、対抗判定で同数敗北が2回。
GMとして振ったダイスのほぼ半分がこれ。
TRPGリプレイでは偏ったダイス目が印象に残るものですが、事実、おかしい(w

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ダブルクロス3rd・リプレイ・デイズ2

2012年03月06日 19時31分54秒 | └TRPGリプレイ

J-SPORTSが無料なので、久々にWWE・RAWを観たren.です。
4年ぶりくらいかしら。
最後のバトルロイヤルしか観られなかったのですが、ジェリコとビッグ・ショーしか知っているスーパースターがいなかった(w
あと、実況席のキングがずいぶんおとなしかったね。

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・デイズ2 若君†求婚」 加納正顕/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/0f/ed4f2b8b27c58fd7f8e18209ee4d8d36.jpg?random=c455d966df6245908b06a01c06088b79

声優・岡本信彦さん演ずる坊ちゃんオーヴァード・鷺乃宮キョウが主人公のリプレイ、第2巻。
会長、かわいい。
今回はテーマが「嫁取り」ということで、全250ページ程の前半が、「プロポーズ大作戦」のドタバタ。

▼ プロポーズ大作戦

すぐにこのオープニングテーマ曲と歌を思い出した人は、いい歳仲間です(w
にしても、脚注でこれやタイタニック、タイム誌なんかは説明しているのに、「風雲!たけし城」のジブラルタル海峡はフォローないのね。

後半では、「嫁取り」というキーワードが意外な展開を見せます。
神の遺産を持つオーヴァード・神使い12人が、花嫁の心臓を巡ってのバトルロイヤルが始まります。
……おっと、偶然にも冒頭のWWEの話とリンクした(w

ともかく、その12人のうちの一人がキョウであり、えぐり出されるべき心臓の持ち主が凜々花。
さらに、その心臓の元々の持ち主だった凜々花の母親が、神使い・ミッショネルによって嬲り殺されていたことが判明。
否応なく理不尽な戦いに巻き込まれていくPC達。
会長、かわいい。

UGNは、今回も悪役的存在。
DX3になってからは、"行き過ぎた正義"という側面が、ちょっと強く描かれ過ぎな気がします。
勿論、DXがただの勧善懲悪ものでないことは否定しませんけれど、今までUGNエージェントとして活躍してきた1プレイヤーとしては、なんとも複雑な気持ち。

個人的にはそろそろ、UGNとFH以外の組織・オーガニゼーションにもスポットライトをあてて欲しいなぁ。
DX2のベーシックルールですでに、公安や施設軍、宗教団体にオカルトマニア集団など、魅力的な連中がたくさんいるのに。

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ALG リプレイ 本当のRPG

2012年02月16日 19時48分41秒 | └TRPGリプレイ

PCを起動したら「13285個の更新プログラム」と表示されて、ちょっとびびったren.です。
でも、更新作業自体は30秒くらいで終わるんだから、それもまた驚く。

● 「アルシャードガイア リプレイ 本当のRPG」 齋藤幸一+田中信二/F.E.A.R./ファミ通文庫
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/29/61c4e087485a87023400c72625477757.jpg?random=efc6fb7dc6db593e32b382502c6d42ff

「ゲーマーズフィールド(GF)」各誌に掲載された、ALGの単発リプレイ2本を収録。
ALGは現在、大ラグナロクという世界設定を大きく揺るがす事件の真っ最中ですが、それとはほとんど無縁な内容。

1本目は、元自衛官の齋藤さんによる、「本当のRPG」。
GF誌上で連載されている4コママンガ「Quick Start!!」とのコラボ。
そう言えば、作者の安達洋介さんは先日結婚されたそうで、おめでたい。

「くいすた」のキャラクターを、名だたるリプレイヤーの面々が担当し、さらに「担当するキャラクターが作ったALGキャラ」を製作して、実際のプレイに挑むという、メタフィクションにメタフィクションを重ねた"メタメタ"なセッション。
参加PLは安達さん(担当;メイコ)をはじめ、田中天さん(モモ)、すがのたすくさん(フミ)、鈴吹太郎さん(高見先生)の4人。
TRPG部の活動中、GMをつとめるサチのシナリオに取り込まれてしまい、クエスターとして事件を解決する、という内容。
あー、中高生のTRPG経験者なら、必ず一度は想像し、実際にそういうシナリオを遊んだりするもんだ(w

2本目は、田中信二さんによる「翼の折れた愛と青春」。
大ラグナロク中にも平和な風景を見せる緑栄町で、アパートの平和を守るミニマムシナリオ……と思いきや、な内容。
参加PLは、小太刀右京さん(元ロボットパイロットで現ダメ人間、ヨータ・ロゥ)、緑谷明澄さん(「ALGリプ 美少女☆女神と伝説の愛天使」にも登場の痛天使、羽生じゅりあ)、丹藤武敏さん(任侠に生きる爬虫人類、辰)、鈴吹太郎さん(江戸からやってきたTRPGマニアでアパートの大家)と、こちらも錚々たる面々。
なんというか、みんな楽しそうで何より(w

これを読んで確信しました。
よく、天さんのプレイングを「天プレイ」などといいますが、真にひどいのは鈴吹社長だと(w

帯には「マナーを守って楽しいセッション ─── さもなくば、死!?」などと書いてありますが、それを一番誘発しているとしか。
勿論、社長も天さんもエンターテイメントとしてぎりぎりの線でマナーを守り、シナリオやセッションの致命的な崩壊は防いでいますけれど、こういうのを読んだ若いプレイヤーが「あぁ、TRPGってのは、面白ければなにをしてもいいんだな」と勘違いしている光景は、ここ10年ほど各地で見られるようですしね。
だからって、対極であるグループSNE作品のリプレイを読むと、そのおとなしさに物足りなさを感じるのも確かだったりして(w

そういう意味では、絶対にTRPG初級者は読んではいけない本。
TRPGの楽しさは伝わるかもしれないけれど。

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ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 1

2012年01月10日 21時05分35秒 | └TRPGリプレイ

雪が止まない札幌から、ren.です。
この冬一番の降り積もりになっています。
昨夜からの累積で、50cm以上にはなったな。
明日も朝から雪かきだぁ。

 

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 1 進め!第三生徒会」 中村やにお /F.E.A.R./富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/97/47995a778f4c40674fad691ba5fccf6b.jpg?random=4a5e1c8d492fe0917b240f47e971eb60

新たなステージは、いわゆる学園都市モノ。
南海の離島に出来た学園都市「オーヴァードアカデミア」が舞台。

このジャンルはある意味の様式美ですよね。
学校を中心として形成された生活空間がひとつの都市を形成し、そこに超人と一般人が暮らす。
おそらくは「蓬莱学園」を起点とし、「CLAMP学園探偵団」などの舞台、そして「ネギま!」の麻帆良学園、最近では「とある」シリーズの舞台など、マンガやゲームなんかでは多くありますね。
私の好きなマイナー作品だと、竹本泉の「アップルパラダイス」(聖林檎楽園学園)や「だいなあいらん」(恐竜使い養成学校)、PS「いつか、重なる未来へ」(UNIT)、「番長学園!!」(番長学園高校)などなど。
多分、海外のギムナジウム・寄宿格好モノを、日本人的にアレンジしたんだと、私は思っています。

たいてい登場キャラクターは、尋常ならざる能力を持っていたり、特殊な目的で集められた生徒達で、多くの物語は主人公が転入してくるところから始まります。
"外"の社会では特殊能力によって忌避されていたり、大人も達することの出来ないほど天才・優秀だったり、そもそも人間じゃなかったりしますが、この学園内では差別なく過ごせる。
そんな突飛なキャラクター達が、突飛な舞台で、突飛な事件に遭遇しながらも、協力し、友情を育み、時に対立し、また時にはぎこちない少年少女の恋愛模様が繰り広げられるというのが、まあ、パターンですわな。

あと、委員会や部活が、組織や企業並の存在となり、その上に一台権力として生徒会や風紀委員が君臨しているのもお約束。
場合によっては軍隊まであったり。
そして、そんな「超人の楽園」を否定し、破壊しようとする勢力があったりするというのも、よく見られる設定。

というわけで、オーヴァードアカデミアも、その全ての要素を過不足なく取り入れています。
なので、この手のお話が好きな人にはたまりません。
まあ、あまりにパターンに則りすぎて、悪く言えば「薄っぺらい」という印象は否めませんが(w

 

GMは、「DX3・デイズ」でPC4・雲雀風見を演じる中村やにおさん、「会長かわいい」。
前述の「蓬莱学園」の大ファンだそうですが……そうか、小学生時代の作品なのか。
いや、私も学生時代ではあったよっ(w

PC1は、O畑さん演じる星川修太郎。
「社会から隠れたオーヴァード」「学園都市への転校生」「恋愛に対してへたれな主人公」という、ベタな主人公。
シンドロームはバロール/エグザイルで、攻撃手段を持たないガード役、というかお姫様役(w
転校初日から新設されたトラブル対策組織"第三生徒会"の会長に抜擢され苦労しますが、初めての"学校"にドキドキ。

PC2は、声優・片岡あづささん(「スカイガールズ」のアイーシャ、「侵略!イカ娘」の渚)が演じる御影透子。
「親に疎まれたオーヴァード」「PC1の幼馴染」「天才巨乳キャラ」という、ヒロイン枠その1。
シンドロームはエンジェルハィロゥ/モルフェウスで、ガラスを操る"ガラス使い"。
修太郎との再会によって、無意識に灯った恋心から、天然な態度と色気で迫りまくります。

PC3は、声優・佐藤有世さん(「ガンダム00」のクリス)演じる光月れい。
「生まれながらのオーヴァード」「直線(行動も体型も)娘」「言動が電波」という、ヒロイン枠その2ですが……まあ、これではメインヒロインの当て馬になっちゃうわな(w
シンドロームはブラックドック/ハヌマーンで、外骨格の腕部機構を装着し殴る、ストレートなダメージ発生源。
修太郎に一目惚れし、猛烈アタックを繰り返す……これも当て馬的行動だよなぁ(w

PC4は、矢野さん演じるエナ・ソフォス。
「組織の実験体」「超天才ちびっ子」で「マスコットキャラ的存在」ともいえそう。
シンドロームはブラックドック/ノイマンというストレートに天才キャラで、メイン調査キャラ。
「生徒会本部から派遣された監視役」という難しい役割、パーティーの縁の下の力持ち、それでいてしっかりとしたキャラ立ちと、みごとなコンビネーションをこなすところ辺りは、さすがメインデザイナーといったところですな。

 

前述の学園都市モノのお約束をしっかりと守り、また「特徴ある脇役」も多数登場。
ただ、あまりにそうしたルールに則りすぎて、"面白すぎる"という印象もあります。
なんか、キャラクターのギャグセンテンス(球体体型で移動とか、アフロ不良集団とか、馬鹿な美形と部下とか)が強すぎて、胃もたれしそう(w
こういうのって経験的に、GMの独りよがりになりがちなんだよね。
まあ、PC陣が1話からしっかりとキャラ立ちしているので、何とか飲まれていないところが救いです。

シリーズとして特異なのは、マルチヒロインな部分でしょうね。
まあ、DXに限りませんが、今までは一途なカップリングばかりでしたからね。
ハーレムなシチュエーションも学園都市モノのお約束とはいえ、斬新ですが半面管理は大変だろうな。
そのうちの2人のヒロインがPCですから、NPCヒロインは実質的にはにぎやかしですけれど。
いや、すでにPCも一人は脱落している気がするな(w

あと、確かに面白いんだけれど、「ダブルクロスのファンは、こういうのを望んでいるのか?」というところが、ちょっと疑問で心配。
今まで培ってきた「オーヴァードは日陰者である」という設定を、根本から否定してしまうステージですからねぇ。
まあ、そディオゲネスクラブの存在によって、そんな日常が破壊されるというDXらしい危険さは残っているのですが。

この辺は、「世界観を提供するゲーム」のジレンマなのかもしれませんね。
某寄生虫ヒーローモノTRPGのリプレイが、すっかり"ダークヒーロー"の部分を忘れて、"食欲魔神"ゲームになっているように(w

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ALG リプレイ 美少女☆女神と伝説の愛天使

2011年12月29日 18時48分38秒 | └TRPGリプレイ

昨日は友人と話しこんでいたren.です。
そんなわけで、昨日アップできなかった「テルマエロマエ 4」のレビューと共に、2つのエントリを同時投稿。

 

● 「アルシャードガイア リプレイ 美少女☆女神と伝説の愛天使」 藤井忍/F.E.A.R./ファミ通文庫
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1a/c6335c84c0d9796b5b5cde0a0d24e0cb.jpg?random=64e86a7fcb3ccdf1b4ffd8412596aac6

"藤井ガイア"完結編。
「アルシャードトライデント計画」の一部ということで、今回はかなり特異な展開を見せています。
何せ、ある意味ではクロスオーバーシリーズのキモとなるはずであろうブルースフィアの危機については、「サプリメントで用意されたシチュエーションに参加したユーザーが解決した」ということで、本編ではほぼ内容に触れられないという超展開。
読者参加ゲームやメールゲームでは、よくある話ではありますが。

正直、いわゆる"読み専"(TRPGゲーマーではなく、リプレイだけを読む読者)にやさしいといわれるF.E.A.Rリプレイでしたが、今回は完全にそういう層を切り捨てた感じですね。
「トライデント」のコラボ参加作品の全部を読んだ上に、サプリメントに目を通し、セッションを行うという連続ハードルは、ぶっちゃけハードすぎますわ。
実際、私も"藤井ガイア"と""田中クロス"の2つのシリーズしか読んでいませんし。
それだけに、「この本だけでも楽しめる」がリプレイの常套句ではありますが、今回はさすがにそれを当てはめるのは厳しいです。

まあ、そんなに眉根を寄せなくとも、今回は新参加キャラのハチャメチャブリだけでも、十分面白いですが(w

そのPCは、羽生じゅりあ。
全てを"愛"で理解し、また"愛"を実行する"愛天使"。
つか、存在自体がムードクラッシャー(w
PLは「トライデント」シリーズの1槍「ff」のリプレイを執筆している、緑谷明澄さん。

その他のPC陣はシリーズ継続。
その中で特筆すべきは、ついにきくたけさん演ずる宮沢虎吾郎。
ついに超常現象の存在を認めた彼が、今回扮したのはトーガ姿に風呂桶。
つまり「テルマエロマエ」のルシウス。
キャラのモデルである阿部寛さんが映画版でルシウスを演じているからというつながりですが、このリプレイと「テルマエロマエ 4巻」の発売日が近いというのは、偶然なのか、故意なのか(w
というわけで、当ブログでも、同時のレビューとなりましたとさ。

さて、リプレイ本編の話。
ブルースフィアの危機は脱したものの、その結果、南極の次元門から奈落の勢力が次々と押し寄せる新たな危機が発生。
その光景たるや、まるで「戦闘妖精雪風」の超空間通路(w
世界中のクエスターと、神の勢力が防衛に奔走する中、美衣たちは大神・ゼウスの恐るべき陰謀に巻き込まれていきます。

でもま、今回は完全に、じゅりあのキャラ暴走に飲まれているわなぁ。
全て、じゅりあの言動に対して爆笑か呆然としているうちに事が終わってる。

とりあえず、宮沢竜一郎による「クエスター嫁日記」の出版を待ちたいと思います(w

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天下繚乱RPG・リプレイ・義経変生譚 1

2011年12月09日 19時44分18秒 | └TRPGリプレイ

寒さがつのっている札幌から、ren.です。
今日は日中も零下10度近かったですよ。
風邪気味なのもあいまって、だるいだるい。

あ、そうそう。
オリジナルTRPGサプリメント・MAGIUS SHOOTING Ver.6 BRAVE BULLET(ブレイブバレット)。
いよいよ、来週公開の予定です。
ただ、同時収録の予定だったリプレイは、お正月を過ぎてからになりそうです。

 

● 「天下繚乱RPG・リプレイ・義経変生譚 1」 三輪清宗/小太刀右京/ジャイブ
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/d3/ce79403e6433466b5a0dc1bf62c3e424.jpg?random=7edc661f0b5c07cdcefcc07c22f543f2

江戸時代を舞台にした伝奇TRPGのリプレイ。
私はこのゲームのリプレイシリーズを読むのは初めて。
なぜ今回、この本を買い求めたかと言うと、風の便りで「井上純一が壊れている」という噂を聞いたため(w

ちょうど井上さんが、先日書籍化もされた自らのブログ「中国嫁日記」で、この本を紹介していたのでリンク。

▼ 中国嫁、武侠になる (中国嫁日記)

井上さんが演じるPC4は、清国の暗殺集団に夫婦で所属する女性・小白龍(シャオパイロン)。
そのモデルは、自らの奥方であ月(ユエ)さん。
つまり、「中国嫁日記」の作者が、「中国嫁」がモデルの「中国嫁」を演じているわけです。
さらには劇中では、NPCである「夫」のジンサン("井上"の中国語読みで、月さんの井上さんに対する呼び名)を、そのモデルである「夫」自らが演じるというカオスっぷっり。
井上さん自身は演じながら「これは拷問か」と言いつつ、端々に惚気が混じり、他のPLが砂を吐いております(w

上述のブログにも紹介されていますが、他のPLも豪華。
井上さんいわく「Fate ZEROでありガンダムAGEでありギルクラでありまどマギでありシュタゲでありマクロスFでありデモベでり中国嫁である関係者が集まってる、今間違いなくなんかの中心にあるこのリプレイ」……そう書かれると節操ないな(w

PC1は、江戸時代に蘇った、源九郎判官義経。
少女化されたキャラクターデザインが、表紙絵も含めて秀逸(特に兜のアレンジと、マイクロビキニ)。
演じるは、アダルトゲームメーカー「ニトロプラス」所属で、「デモンベイン」の作者、現在アニメ放送中の「ギルティクラウン」の脚本として参加している、鋼屋ジンさん。

PC2は、こちらも蘇った金毛九尾・白面の君……の分身でロリっ狐の、葛の葉。
過去には大国を滅ぼした大妖とは思えない負けっぷり、それでいて不敵な態度は崩さない"ロリババア"特有のカリスマ。
演じるは、TRPG「モノトーンミュージアム」の作者で、今シリーズのイラストも担当している、すがのさすくさん。

PC3は、内に改革の野心を秘めた若き、岩倉具視(旧500円紙幣の肖像)。
発声された台詞よりもモノローグの方が多く、魔眼という能力もあいまって、危ない邪気眼キャラスレスレなのにかっこいい(w
演じるは、このゲームや「カオスフレア」などのTRPGデザイナーで、最近はアニメのノベライズも多く書かれている、小太刀右京さん。
つか、「ガンダムAGE」のノベライズもやるんですか。

そしてGMは、戦国武将の子孫で、シーランド公国の男爵位をもち、さらには本物の神主でもあるという怪人・三輪清宗さん。
その他にも、この方には私生活についても謎な伝説が多すぎて、浮世離れしすぎ。
「Fate」や「レンタルマギカ」では、魔術の考証まで担当しているんだから、本物の魔法使いだとしても不思議じゃない(w

参加者それぞれが各国の歴史やオカルトに精通した面々ですから、そりゃ内容も濃くなるわな(w
逆に言えば、こうした現実の知識を踏まえた内容だと、知識的な部分で読者が置いてきぼりになりがちなんだけどねー。
まあ、日本人なら多分、義経伝説はなんとなくでも知っているだろうれど。

地図に北海道があるということは、道内にある義経伝説(なんと100以上あります)にも触れられるんだろうか。
なにせ、アイヌ神揺には、その名もヨシツネカムイという、彼をモデルとしたであろうカムイがいますからね。
一部では文化伝来のカムイであるオキクルミカムイと同一視されているくらいです。

なお、あまりにキャラクターとPLが濃いので、内容についてはあえて触れません(w
キャラクター作りのプロたちが集まっている段階で、あるレベル以上に面白いことは確定しているものね。
少なくとも、このゲームについて知識ゼロの私が面白く読めましたからね。
伝奇時代小説が好きならば、さらにおすすめですよ。

ひとつ物申すなら、誤字脱字が多いこと。
これはジャイブ側の校正の問題だろうけれど。
コピペミスのように文字がダブったり、※印されているのに説明のト書きがないとか、ずいぶんあります。
ま、私もわんさと人のことはいえないけど、個人の同人作品でなく、商業作品でやっちゃ恥ずかしいかもよ。

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ダブルクロス3rd・リプレイ・ナイツ1

2011年12月07日 20時20分30秒 | └TRPGリプレイ

微妙に片頭痛の続くren.です。
まあ、毎度のコトだ(w

● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・ナイツ1 ナイトフォールダウン」
         矢野俊策/F.E.A.R. /富士見ドラゴンブック
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/0e/c7f4a814f83de89cc6a946fc43654d32.jpg?random=ab8d59502da4491dec987ea51179b6a2

F.E.A.R.のサイトなどでサムネイルで見ると、表紙の瑠璃は男に見えますが、ちゃんと商品で見ると、まごうことなき女の子ですね(w

選考している「デイズ」と同時進行で話が進む「ナイツ」、第1巻。
まだ、2つの作品のつながりは、一部のNPCとキャラ設定くらいですけれどね。
やはり最後は「デイ&ナイト」でコラボするんだろうか(w

帯には大きく「若林直美(主人公)&田中天(ラスボス!?)、矢野俊策(GM)に挑む!!」の文字。
ふぃあ通やドラゴンブックチャンネルで知っているとはいえ、やはりこのコンビの破壊力はでかいわ(w

以下ネタバレあり。

 

というわけで、「デザイア」で朱香を演じた声優・若林直美さんがPC1。
その名も、強羅瑠璃(ごうら・るり)。
第0話で新人として参加した作戦で、家族のような仲間と恩人を一度に失くし、チーム壊滅。
さらには自らの肉体を失い、"聖杯"によってかりそめの身体で生きることを余儀なくされるという、ホットスタート。
さらにさらに、そんな身体だけに記憶が保持しづらく固定ロイスは取れないわ、本体を奪った"スナッチャー"によって身体のパーツを切り売りされるわ、おそらくDXリプレイ史上最も悲劇的なキャラクター。
そりゃ、若林さんでなくとも、こんな仕打ちを受けたら私でもGMを怨むわ(w

しかし、そんな境遇のキャラクターを、若林さんは好演。
でも、その悲劇性からか、持ち前のハチャメチャさはちょっと控えめかしら(w
大きなハンディキャップと、負った使命感からか自分を追い詰め気味な危うさを持った瑠璃が、この先、どう成長していくのか、大変楽しみです。

そしてその相棒のPC4は、怪人・田中天さん。
帯にあるとおり、第0話では(一応)ボスキャラとして登場。
その正体は炎の魔神・イフリート。
迷宮遺跡の奥でシレンへの挑戦者を待ち、打ち勝ったものには3つの願いをかなえるという、いわゆるジンですね。

しかし、その後ろには、天さんも知らない黒幕がおり、そのため契約者たる瑠璃の身体が大ピンチ(w
結果、主人となった瑠璃を支える存在となりました。
その現世での姿はアラビアン美少年・ラハブ・アブド=アルマリク。

DXリプレイのショタキャラって、天さんばかりだよね。
まあ、ラハブといい、応理といい、設定年齢的を加味するとジジイショタだけど(w

0話から2年後、瑠璃を中心に結成された新生ナイトフォール。
そのメンバーであるPC3は、「デイズ」のGM・加納正顕さん。
UGN幹部の娘であり、瑠璃の友人の、加賀美志津香。
高飛車なお嬢様キャラですが、情に厚く、それでいて噛ませ犬(w
でも、曲者ぞろいのナイトフォールで、まっすぐに青臭いキャラというのは、それだけで読んでいて救われます。

そして、0話ではフリーランス、1話でナイトフォール入りとなるPC2は、DXトワイライトの快男児・稲葉義明さん。
歴史の影の遺産管理組織「金獅子騎士団」の元幹部で、意思を違えた弟への復讐を誓う仮面の男。
その行動は時に邪悪ともいえ、正道を外れることも厭わない冷徹な男。
特に1話での狂科学者・フライシュマン教授との交渉は、まさに見物。
かっこいいけど、普通に悪役だよな(w

ナイトフォールの目的は、世界に存在する"遺産"(強力で危険なレネゲイドアイテム)を封印・破壊すること。
矢野さんも言ってますが、漫画「スプリガン」や映画「インディジョーンズ」ですわな。
そんなわけで、DXトワイライトのように世界を股に掛ける冒険活劇となっています。
一応本部はUGN日本支部だけど、「デイズ」メンバーとはなかなか出会えそうにないかもね。

1話での瑠璃の選択は、なかなか壮絶ですね。
GMの意図としては、聖杯の力を使わせるため、スエミを助けると踏んでいたのかしら。
その辺、今回はあとがきに各話解説がないため、うかがい知れません。

それに、小説執筆を経験したためか、ちょっと矢野さんはリプレイの文体が変わりましたね。
情景描写や心理描写がト書きレベルではなく、ずいぶんと詩的。
それもあいまって、瑠璃の追い詰められた心理的が重苦しく感じます。
反面、リプレイの和気藹々さは控えめ。
せっかく、若天コンビがウリなのになぁ(w

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