雪が止まない札幌から、ren.です。
この冬一番の降り積もりになっています。
昨夜からの累積で、50cm以上にはなったな。
明日も朝から雪かきだぁ。
● 「ダブルクロス3rd・リプレイ・アカデミア 1 進め!第三生徒会」 中村やにお /F.E.A.R./富士見ドラゴンブック
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新たなステージは、いわゆる学園都市モノ。
南海の離島に出来た学園都市「オーヴァードアカデミア」が舞台。
このジャンルはある意味の様式美ですよね。
学校を中心として形成された生活空間がひとつの都市を形成し、そこに超人と一般人が暮らす。
おそらくは「蓬莱学園」を起点とし、「CLAMP学園探偵団」などの舞台、そして「ネギま!」の麻帆良学園、最近では「とある」シリーズの舞台など、マンガやゲームなんかでは多くありますね。
私の好きなマイナー作品だと、竹本泉の「アップルパラダイス」(聖林檎楽園学園)や「だいなあいらん」(恐竜使い養成学校)、PS「いつか、重なる未来へ」(UNIT)、「番長学園!!」(番長学園高校)などなど。
多分、海外のギムナジウム・寄宿格好モノを、日本人的にアレンジしたんだと、私は思っています。
たいてい登場キャラクターは、尋常ならざる能力を持っていたり、特殊な目的で集められた生徒達で、多くの物語は主人公が転入してくるところから始まります。
"外"の社会では特殊能力によって忌避されていたり、大人も達することの出来ないほど天才・優秀だったり、そもそも人間じゃなかったりしますが、この学園内では差別なく過ごせる。
そんな突飛なキャラクター達が、突飛な舞台で、突飛な事件に遭遇しながらも、協力し、友情を育み、時に対立し、また時にはぎこちない少年少女の恋愛模様が繰り広げられるというのが、まあ、パターンですわな。
あと、委員会や部活が、組織や企業並の存在となり、その上に一台権力として生徒会や風紀委員が君臨しているのもお約束。
場合によっては軍隊まであったり。
そして、そんな「超人の楽園」を否定し、破壊しようとする勢力があったりするというのも、よく見られる設定。
というわけで、オーヴァードアカデミアも、その全ての要素を過不足なく取り入れています。
なので、この手のお話が好きな人にはたまりません。
まあ、あまりにパターンに則りすぎて、悪く言えば「薄っぺらい」という印象は否めませんが(w
GMは、「DX3・デイズ」でPC4・雲雀風見を演じる中村やにおさん、「会長かわいい」。
前述の「蓬莱学園」の大ファンだそうですが……そうか、小学生時代の作品なのか。
いや、私も学生時代ではあったよっ(w
PC1は、O畑さん演じる星川修太郎。
「社会から隠れたオーヴァード」「学園都市への転校生」「恋愛に対してへたれな主人公」という、ベタな主人公。
シンドロームはバロール/エグザイルで、攻撃手段を持たないガード役、というかお姫様役(w
転校初日から新設されたトラブル対策組織"第三生徒会"の会長に抜擢され苦労しますが、初めての"学校"にドキドキ。
PC2は、声優・片岡あづささん(「スカイガールズ」のアイーシャ、「侵略!イカ娘」の渚)が演じる御影透子。
「親に疎まれたオーヴァード」「PC1の幼馴染」「天才巨乳キャラ」という、ヒロイン枠その1。
シンドロームはエンジェルハィロゥ/モルフェウスで、ガラスを操る"ガラス使い"。
修太郎との再会によって、無意識に灯った恋心から、天然な態度と色気で迫りまくります。
PC3は、声優・佐藤有世さん(「ガンダム00」のクリス)演じる光月れい。
「生まれながらのオーヴァード」「直線(行動も体型も)娘」「言動が電波」という、ヒロイン枠その2ですが……まあ、これではメインヒロインの当て馬になっちゃうわな(w
シンドロームはブラックドック/ハヌマーンで、外骨格の腕部機構を装着し殴る、ストレートなダメージ発生源。
修太郎に一目惚れし、猛烈アタックを繰り返す……これも当て馬的行動だよなぁ(w
PC4は、矢野さん演じるエナ・ソフォス。
「組織の実験体」「超天才ちびっ子」で「マスコットキャラ的存在」ともいえそう。
シンドロームはブラックドック/ノイマンというストレートに天才キャラで、メイン調査キャラ。
「生徒会本部から派遣された監視役」という難しい役割、パーティーの縁の下の力持ち、それでいてしっかりとしたキャラ立ちと、みごとなコンビネーションをこなすところ辺りは、さすがメインデザイナーといったところですな。
前述の学園都市モノのお約束をしっかりと守り、また「特徴ある脇役」も多数登場。
ただ、あまりにそうしたルールに則りすぎて、"面白すぎる"という印象もあります。
なんか、キャラクターのギャグセンテンス(球体体型で移動とか、アフロ不良集団とか、馬鹿な美形と部下とか)が強すぎて、胃もたれしそう(w
こういうのって経験的に、GMの独りよがりになりがちなんだよね。
まあ、PC陣が1話からしっかりとキャラ立ちしているので、何とか飲まれていないところが救いです。
シリーズとして特異なのは、マルチヒロインな部分でしょうね。
まあ、DXに限りませんが、今までは一途なカップリングばかりでしたからね。
ハーレムなシチュエーションも学園都市モノのお約束とはいえ、斬新ですが半面管理は大変だろうな。
そのうちの2人のヒロインがPCですから、NPCヒロインは実質的にはにぎやかしですけれど。
いや、すでにPCも一人は脱落している気がするな(w
あと、確かに面白いんだけれど、「ダブルクロスのファンは、こういうのを望んでいるのか?」というところが、ちょっと疑問で心配。
今まで培ってきた「オーヴァードは日陰者である」という設定を、根本から否定してしまうステージですからねぇ。
まあ、そディオゲネスクラブの存在によって、そんな日常が破壊されるというDXらしい危険さは残っているのですが。
この辺は、「世界観を提供するゲーム」のジレンマなのかもしれませんね。
某寄生虫ヒーローモノTRPGのリプレイが、すっかり"ダークヒーロー"の部分を忘れて、"食欲魔神"ゲームになっているように(w