レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

猛獣大脱走

2018年10月25日 22時10分04秒 | ホラー

「猛獣大脱走」
原題:WILD BEASTS
1983年 伊 92分
■監督:
 フランコ・E・プロスペリ
■出演:
 ジョン・アルドリッチ
 ロレーヌ・ド・セル
 ウーゴ・ボローニャ
 ルイーザ・ロイド

●あらすじ
ヨーロッパ北部。
最新コンピューターで管理されている巨大動物園の獣医を務めるバーナーはここ最近、
落ち着きのない動物たちが気がかりだった。
そんなある日、街で車に乗っていたカップルが多数のドブネズミに襲われ、食いちぎられる異常な事件が発生。
警察はバーナーに調査を依頼する。そしてちょうど同じ頃、動物園のシステムがダウン。
動物園の檻からゾウやヒョウなどの猛獣たちが一斉に外へ飛び出し、街は大混乱に見舞われる。
(ザ・シネマより)

★感想など
動物園から猛獣が逃げ出した、さあ大変!
と聞くと「ジュマンジ」みたいなサスペンス性のないものを想像した貴方。
ところが本作はイタリア映画だったために
超ヤバイ内容だった!
まず出てくる動物はライオンにトラにチーターにゾウにサイにと、とにかく種類豊富。
これだけでも嬉しくなってくるが、この動物たちが基本
人間たちを殺る気マンマン!
顔を見るや襲いかかってきて食い散らかす!
しかも殺されるシーンがやたら血みどろで、もろホラー映画のノリ。
だが最後の方まで動物たちが何故そんな殺気に満ちているかがさっぱりわからないため
猛獣版ヒッチコックの「鳥」みたいな展開に。
ただ全体的に描写がやばすぎて、今では絶対に同じものを作れない内容である。
今は映画の中で動物を殺してはいけなかったはずだが、本作では冒頭にネズミが大量に発生して
カップルを襲い掛かって殺すシーンがあるのだが、警察がネズミ退治に用いた方法は焼却!
しかもマジで本物のネズミたちを焼き殺してます!
それ以外にも少女のヌードがあったり、こどもたちが麻薬でラリって大人を刺し殺すシーンもばっちり描いているし。
まあ全体的にアナーキーに満ちた不思議な映画。
80年代初頭はイタリア映画最後の輝きとも言えるくらい、素晴らしいレレレ映画が沢山あるので
古き良きイタリア映画に思いを馳せながら、是非楽しんでいただきたい作品である。
マジ、オススメ!
コメント
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