「007/黄金銃を持つ男」
原題:THE MAN WITH THE GOLDEN GUN
1974年 英 124分
■監督:
ガイ・ハミルトン
■出演:
ロジャー・ムーア
クリストファー・リー
モード・アダムス
ブリット・エクランド
エルヴェ・ヴィルシェーズ
元秋(ユン・チウ)
●あらすじ
007シリーズの第9作。
黄金の銃を持つ謎の殺し屋・スカラマンガを追って香港に飛んだボンドは、
彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る。
ボンドは、スカラマンガと対決するため、彼のひそむ中国の孤島へと飛ぶ……。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
いやあ、ロジャー・ムーア版のジェームズ・ボンドは最高に面白いね!
製作年度が70年代前半なせいか、小人の使用人だ出てきたりとか
悪役の体の特徴が、乳首が三つあるとか、なんだか江戸川乱歩の美女シリーズのような怪しさも含んでいる。
それプラス世界中で流行したものをいち早く取り込んでいるなと感じた。
本作は1974年制作と言うと、世はブルース・リーのブーム真っ最中。
そんな時に腰が重いハリウッドに比べ、いち早く香港ロケを決定し当時流行ったカラテ・ブームを盛り込む辺り
かなりのやり手ですね。007シリーズは前作の興行収入を全て突っ込んででも傑作を作ると言う方針だったらしく
この後先を考えないやり方は、とても格好良く映りましたね。
ロケ先はマカオ~香港~タイ~中国と及ぶ。
1974年当時に中国ロケした映画って存在したっけ?
他にも成龍(ジャッキー・チェン)の姉弟子にあたる元秋が出てるのにもビックリした。
そう言えば元秋がボンド映画に出ていると言う話は聞いたことあるけど、そんなこと忘れてたから余計にビックリ。
タイの川を車でジャンプするシーンも、ジャッキーの「プロテクター」を思い出したし、
この当時のアクション映画としてはかなりの出来栄えだ。
そう言えば007シリーズのOPの音楽って、毎回違うんだね。
前作の音楽はあの大傑作ホラー「ソウ/SAW」の音楽にそっくりだった。(「ソウ」がそっくりなんですけどね)
本作では音楽と言うより、裸の女がシルエットで踊っていると言うタモリ倶楽部のOPみたいな映像が
昔の大人の映画って感じ。
とにかくロジャー・ムーア版の007は、レレレ好きには文句なくオススメの傑作シリーズですぞ!