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「ショー・コスギ 兜 KABUTO」
1990年 アメリカ/イギリス/日本 107分
■監督:
ゴードン・ヘスラー
■出演:
ショー・コスギ
ケイン・コスギ
高田美和
クリストファー・リー
ノーマン・ロイド
三船敏郎
清川虹子
●あらすじ
徳川家康の命をうけ、前田大五郎らの家臣がスペインへ旅出った。
目的は、最新式の銃を手に入れることである。
だが彼らの行く手には、思いもかけぬ困難が待ちかまえていた......。
「ニンジャ」シリーズで世界的人気スターとなったショー・コスギが、
製作・原作・主演をこなしたアクション時代劇。
(Googleより)
★感想など
この間の映画が面白かったから、ショー・コスギ繋がりで観たけど、これはつまらなかったなあ!
まずジャケット写真にある、日本の鎧を着た武士と、西洋の甲冑を着た騎士が向かい合う構図は、単純に燃える。
これはきっと制作したショー・コスギもそう思ったのだろう。
だが残念な事に本作はそこしか考えていなかったらしい。
残りの90分くらいの部分については、きっと連日「明日は何撮ろうか」と考えながら撮影していったに違いない。
と、そんな事が言えるくらいに、全体的に脚本がヒドい。
冒頭の関ヶ原の合戦シーンや、三船敏郎演じる徳川家康の登場などは、スケールの大きさを感じて単純に燃える。
だがその後すぐに日本を旅立ってから話がおかしくなり始め、最後まで収拾がつかないまま強引に終わる。
何かそんな感じ。
まず登場するキャラクターたちが、全員卑怯なのは勘弁してほしかった。
ストーリー上、敵方にまわるスペインの騎士たちは、嫌味と嫌がらせと卑怯な事しかしない、典型的な小悪党。
一方武士を演じているショー・コスギにしても、戦いで劣勢になるとあっさり敵に降伏する。
一対一の決闘に勝ったら人質を解放し銃を寄越せと言う約束を相手に取り付けるも、
味方には自分が決闘をしている間に人質と銃を奪って逃げろと指示するなど、敵を欺く気満々だったりと
一体どこに武士道があるのだとツッコミたくなる人物像なのだ。
なのでクライマックスに日本の鎧を着た武士と、西洋の甲冑を着た騎士が戦っても
武士道精神を持たない侍と、騎士道精神を持たない騎士の戦いなんぞ、全く興味が沸かないのだ。
ケインも家康の息子役で登場しているが、どこにいってもただイバリ散らしているだけの悪代官のようだし。
ショー・コスギが20億円もの大金を集めて作ったわりには、全くダメなのは
”侍の心”が無いからだろうな。
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