「キングコング対ゴジラ」
1962年 日本 97分
■監督:
本多猪四郎
■出演:
高島忠夫
浜美枝
佐原健二
藤木悠
有島一郎
若林映子
●あらすじ
"ゴジラがアメリカの怪獣王・キングコングと対決するシリーズ第3作。
低迷する視聴率をテコ入れするため、TV番組のスタッフはファロ島へ赴きキングコングを捕獲。
ところがキングコングは日本で逃げ出し、ゴジラと相まみえる。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
昭和ゴジラ・シリーズで、一番の観客動員数を誇る作品だっけ?
昔観た時も面白いと思っていたが、今改めて観てみても抜群に面白いね!
まず昔観た時から面白いと思っていたのは、人間ドラマ・パートにおける
高島忠夫のキャラや、パシフィック製薬宣伝部長の多胡部長こと有島一郎の名キャラクター。
他にもこの後本作がキッカケでボンド・ガールに抜擢される、浜美枝と若林映子の美女コンビも美しく
怪獣映画では退屈なドラマ・パートが多いなか、本作は抜群に面白いのだ。
当時の人たちには最先端だったのか、団地に住んでいる描写も見ていて楽しいしね。
一方、昔はあまり気にいっていなかったのが、まずキングコングの造形がぶさいくだと思っていたが
改めて見ると、愛嬌もあるのだが迫力もきちんと持ち合わせていて、中々の出来栄えに見えた。
数あるゴジラの中でも、本作のゴジラは人気があるデザインとは聞いていたが
確かにこの三白眼のゴジラは格好良かった。
あと以外だったのは、二大怪獣が対決するまでに結構時間が掛かっていたこと。
前観た時はもっと早くから戦っていたような気がしていたが、そんな事はなく結構引っ張っていた。
そしてさらに以外だったのは、全体的にゴジラの方が強い設定に見えたこと。
まあただでっかいゴリラに対して、ゴジラは放射能を吐けるからねえ。
その辺のバランス感覚がゴジラの方が強そうに見えたのかも知れないが
制作陣もそれじゃイカンと思ったのか、途中で無理矢理キングコングをパワーアップさせたのには笑った。
そして今回最も印象に残ったのが、キングコングの吠えた声。
コングが吠える声はあまり覚えが無かったのだが、これが結構恰好良い声で
映画のラストにゴジラの声と重なって締める終わり方は、最高に恰好良かった。
何だか期待以上に面白く感じてしまった、東宝版の「キングコング対ゴジラ」
次は同じ東宝の「キングコングの逆襲」も、久々に観直す事にしよう。
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