菊地凛子さんアカデミー助演女優賞はなりませんでした。最近のアカデミー賞はハンデキャップ、性同一性障害、性差別、人種差別など社会的弱者のキャラを高評価する傾向があるので結構チャンスだと思ったのですが、いくらなんでも作品が晦渋かつ鬱に過ぎたかな。
それにしても、聴覚障害の女子高生に扮した制服姿の彼女と、ノミネート時の国内でのインタビュー映像、今日のレッドカーペット上でのフルメイクドレス姿、さらに“うさタク”CMでの彼女、ほとんど全員違う人に見えるのがすごいなぁ。
26歳、女優としてはかなりキャリアあり、体形もちゃんと大人なわりに、童顔なのも強みですかね。ちゃんと調べもしないでオーザッパに言っちゃうのもなんですが、26歳でハイスクール・ガールを演じて違和感ない女優さんってアメリカ合衆国にはあんまりいないんじゃないでしょうか。アメリカ人の、特に女性って、ホルモン分泌開始が早いのか、ヘタしたら15~6歳でもムチムチ、エロエロ、20代半ば以上に見えたりするじゃないですか。
………と言ったそばから、自分で強力な例外を思い出してしまった(爆)。シシー・スペイセクさん、1949年12月生まれ。76年ブライアン・デ‐パルマ監督『キャリー』で孤独なサイコキネシス女子高生を演じたときは満26歳だったはずです。
この作品は何度も観ました。健康で幸せな脳天気アメリカンティーンエイジャーではない、影を背負った役だったせいか、まったく違和感はありませんでした。
今回『バベル』で菊地さんが演じた役と、いくらか重なる部分もあるような。スペイセクさんは80年の『歌え!ロレッタ愛のために』でアカデミー主演女優賞を受賞しています。
世界の舞台で実力を認められた菊地さん、うさタクつながりで『華麗なる一族』に飛び入りゲスト出演してくれるなんてことは…ないですねハイ。