★連日報道されている『千葉県の台風被害』状況は、想像以上のものである。
災害復興は一言で言うと『遅れてしまっている』のだが、その状況が明るみに出ると『その対策のムツカシさ』も解るような気がする。
一言で『千葉県』と言っているが、被害を受けている地域は主として房総半島でそこは『都会』ではなく、全くの『田舎』と言っていい。
そんな房総半島に、また大雨の天気予報なのである。
千葉県とはこんな地形である。
Wikipediaにはこのように記述されている。
千葉県は、東京大都市圏の一角を成し、都道府県人口・人口密度は全国第6位、財政力指数は全国第3位、訪日観光客数は第1位であり、幕張メッセ、来場者数日本一のディズニーリゾート、自然豊かな南房総国定公園・水郷筑波国定公園などを筆頭とした観光都市・リゾート地、優れた社会基盤、恵まれた地域資源、バランスの取れた産業構造を核としている。
県の人口は1920年(大正9年)10月1日は約100万人であった。その後増加を続け、1983年(昭和58年)500万人を超え、2002年(平成14年)9月17日に600万人を突破した。
こうしてみると確かにバランスの取れた、立派な県なのだが、今回の被害を受けた地域で、復興の遅れているのは、房総半島で、その環境は全くの『田舎』と言っていい。
同じ半島でも対岸の三浦半島とは、いろんな面で全く違っているのだと思う。
いっぱいの自然が残っているし、さらに南は山が殆どの『過疎地域』だと言えるのかも知れない。
停電の復旧を阻んでいるのが、森林の立ち木、倒木であるようだし、ご覧のような立地で、復旧対策がままならぬのも、よく解る。
地理的にも半島だし、周辺の県などからの応援も半島の一番先だから、現地に行くだけでも大変なことで、これが今回の対策のムツカシさでもあるのだろう。
単純に大阪などとの被害対策との比較などをしているが、単純比較は無理な面があるような気がする。
ただ、今回の被害を少々甘く見た節は間違いなくある。国は対策本部を立ち上げていないし、各省庁の大臣が次々に現地視察に訪れたりはしているが、『誰が総合的に旗を振るのか?』 そのあたりが決まっていないのは問題かなと思う。
今からでも遅くはないので、『責任本部』を明確にすべきなのだろう。
一番基本的な『発電対策』だけでも今月いっぱいかかりそうだし、今からでも官邸が旗を振るか、対策責任部門を明確にすべきかなと思う。
★ちょっと違った観点から、
私の頭にある『千葉県』は 『=田舎』なのである。
もう50年も前の話だが、カワサキが『実用車のカワサキ』であった時代には、関東や中部や関西の都会では全く売れずに、当時ダントツに台数を売っていたのは、岩手県だったし、当時千葉県は『岩手』に次いでモペットが売れたりしていた『田舎』だったのだが、その地域は東京に隣接した地域ではなくて、今回被害対策が遅れている地域なのだろう。
ここは間違いなく、足として実用車のバイクが必要だったと思うし、山坂に強いカワサキ125ccなども、売れる環境にあったのだろう。
そんな房総半島の自然環境は50年前とあまり変わらずに残っているのだろう。