★週末は、近くの三木総合防災公園に走りに行くことが多い。
若い人たちも、神戸あたりからいっぱい集まってくる。
ランニング用に舗装された道もあって、
そこを走るのが主流だが、
草いっぱいの広場の中を裸足でジョッギングしたりも、している。
だんだんと都会に住む人の割合が増えて、自然の中で暮らす機会が少なくなっているので、自然に帰りたいのかも知れない。
こんな大都会の中を走るよりは、多分気分もいいのだろう。
★この公園は兵庫県の管理なのだが、
三木には同じように兵庫県管理の『三木山森林公園』もある。
『昭和30年代の里山環境を復元しようと職員らが立ち上がった三木山森林公園。
外来種を駆除し、芝生広場をかつての草原に戻す取り組みなどが奏功し、カヤネズミやニホンアカガエルといった多様な生物が定着した。・・・』
という記事が神戸新聞に載っていたが、
この公園の芝生も『草原に戻そう』としているのだろうか?
この公園の手入れはいいのだが、何故か大きな芝生広場は雑草が自然に生えるままに放置していて、『三木山森林公園の芝生広場』と同じような状態になっている。
もう少し、このままに放置したら、芝生広場の面影は消えてしまうだろう。
この公園にはサッカー場なども何面もあって、
そこは草一本生えていないような管理なのだが、こちらはホントに草原になりかけている。
★確かに『昭和30年代』までは、日本も自然がいっぱいだった。
日本全体の大改造が始まったのはその後の時代からである。
最近は、外来種は何となく減ったような気もするが、自然に任したら、日本の在来種が息を吹き返すのかも知れない。
除草剤を撒いて、雑草のない綺麗な芝生もいいのだが、こんな草原も叉いいような気もする。
『昭和30年代の自然を取り戻す』、こんな発想が浮かぶのも、自然を潰してしまって、草の生える場所のない都会を経験した人間の知恵なのかも知れない。
私自身、まさに『昭和30年代』までに成人した世代なのだが、
『昭和一桁生まれ』はみんな85歳以上になってしまって段々少なくなる一方だが、
『戦時中』も知ってるし、『戦後の激動』も、『高成長時代』も経験した、オモシロい時代を経験した世代だと思っている。
何となく『綺麗な芝生』よりは『自然の草原』に似た世代で、ひょっとしたら、自然だけでなく人間も
『昔の日本人』のほうが自然で、人間らしくて、『よかったのかも知れない』ような気もするのだが、
ホントはどうなんだろう?