★激しいデモが続いていた『香港の選挙』は、民主派の圧倒的な勝利に終わったようである。
今後の香港は、どんな道を進むことになるのだろう?
それにしても今回の選挙の結果は『民意強烈』と朝日はトップで報じている。
まさにその通りで、こんなに極端な民意が実際の数値に現れた選挙を見たことがない。
選挙前の議席は、親中派がおよそ7割に対し、民主派がおよそ3割を占めていたが、今回の選挙で、勢力が完全に逆転することになり、政府に批判的な立場の民主派が、すべての議席の80%以上に達し、圧勝、親中派は、全議席の10%余りにあたるおよそ60議席にとどまり惨敗した。
この結果を『真剣に反省したい』と香港政府トップが述べたなどという報道もあるが、『ホントに中國政府は反省』などするのだろうか?
たまたま日本に来ている中国の王毅外相は、『香港が中国の一部であるという事実は変わることはない』と語ったし、
中国外務省報道官は「現時点では香港の暴力を止め秩序を回復させることが最優先課題だ」と主張し、「香港は中国の香港だ。純粋に中国の内政問題」だと述べたりしている。
すぐには中国の態度が変わったりはしないと思うが、
中國の一般の人たちは、今の中国政府のやり方をどう思っているのだろうか?
★ちょっと違った側面から中国を見ると14億人もいる中国はこのグラフにあるような多くの問題を抱えている。
少子高齢化は今後どんどん進みそうだし、共産主義だとは言うが『格差は広がるだろう』し、よく解らぬが都会と地方の格差も広がりそうである。
こんな「世界幸福度ランキング 2019」があったので、
それを見ると中国は世界ランキング93位で下の方に位置している。
経済発展ではすさまじい勢いだが、幸福度はこんなところなのだろうか?
日本は?と思って見てみると、
58位で、日本もそんなに高くはないが、韓国が日本より上位の54位にいるので、ホントかなと思ってしまうのである。
問題の香港は76位にいて、中國本土よりは上位にいる。
国の体制というものは、個々の幸福度にも大いに関係するのだろう。
本来、みんな平等にという社会主義国家の基本理念なのだろうが、
今の中国の『共産主義国家』は権力ばかりが中央に集中して、極端に走り過ぎているのだろう。
今回の香港の民衆の反乱は、それを身に染みて感じての反対運動になっていると思うし、今後このままではなかなか、『反対運動』も収まらないのでは、と思ったりする。
今回の選挙で、『香港の民意』は明確に示されたのだが、
『香港は中国の香港だ。純粋に中国の内政問題』だとする中国は具体的にどんな対応をするのだろうか?
そのやり方次第では、『香港の反対運動』はさらに加速されるかもしれない。
なかなかムツカシそうなので、『香港から目が離せない』状況が続きそうである。