林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

好かない作業

2013-05-27 | お節介

森林公園に行ったのは半年ぶりだろうか。
今日のボランティア仲間はたった6人。ひと頃の五分の一を下回る低調さだ。



国営公園の管理運営業務が西武企業連合になってから、ボランティア活動は一向に盛り上がらない。
これでは雑木林班は、今年度限りで自然消滅かもな。

古参会員が減ってゆくのは仕方がない。近年の猛暑酷寒には、森生だって参加意欲が失せていた。
また、作業が高揚感や達成感があまり感じられないものになっている所為でもある。



 

 

 

 

 

 

 

雑木林の作業は間伐や下刈りなどカラダを酷使するものにしてもらいたいものだ。
今日のように、古いロープはそのままに、朽ちた杭の交換作業じゃぁウンザリだよね。

この結び方は「うのくび結び(巻き結び)」です。
もともと緩まない結び方でして、ロープを杭に固定する楔は不要です。
これを外す道具が金槌(!!)しかなく、無駄な時間と力と捻りが必要で、イライラしました。
どう作業するのかを考えて、ペンチくらい準備していて欲しかった。

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最期の力

2013-03-25 | お節介

 

花を咲かせる前に、大きな山桜が何本も伐り倒された。
山の下にある団地住民の仕業である。

日陰になる、落葉が多いなどが理由のようだが、住宅街ではなく山の上の山桜だ。
どうしても伐り倒すなら、丁寧に、愛惜を篭めて切り倒して欲しい。こんな乱暴なやりかたでは山桜が可哀相だ。

伐り倒された山桜の太い幹から、最期の力を振り絞って、新しい芽が出ていた。
何本も伐採したので、空の隙間が広くなった。

今年の花見はお預け。
滅茶苦茶に荒らした伐採跡地を、整理整頓する作業に、最後の力を振り絞っております。ふぅ。

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花ゲリラ

2013-03-14 | お節介

雨の予報が出ると矢鱈に忙しくなる。
ヒソカに進めている花ゲリラ活動を、雨が降り出す前に行わなければならないからだ。

根を匍匐前進させて、あるいはタネを撒き散らし、勝手に増え広がる花木と草花たちで、わが猫額亭庭園は、とうとう足の踏み場がなくなった。

昔は引き抜いて鉢に植え、知人に差し上げたが、今では受け取ってくれなくなった。
高齢で面倒を見るのが負担になったことと、庭に新しい花を受け容れる余地がなくなったのである。

そこで目をつけたのが団地を取り囲む里山だ。所有者はいるが管理はしていない。
県が杉檜林を伐採して放置したままの更地は広大だから、そこに増えた花木や草花を割り込ませようというわけだ。

ウチから山まで苗を運ぶのは重くて大変なので根から殆ど土を落とし、普通、植えた後にやる水さえ持って行かない。
まだ新芽が動き始めていないので、雨が降りさえすれば、ほぼ完全に根付くという計算である。

この日、移植した苗は、木では檀(まゆみ)、茱萸(ぐみ)、紅葉、雪柳。
草花では、桔梗、苧環(おだまき)、緋扇、野甘草、碇草、吉祥草、菖蒲(あやめ)、玉龍でした。
早く雨降ってくれないかなぁ。

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里山づくり

2013-02-28 | お節介

久し振りに笹山尾根を歩いた。

尾根道の北側の藪がばらばらに切り払われて、下にある東急こま武蔵台団地の屋根の波が見えるようになった。
藪を刈ったのは、最近急に増えた団塊じいさんたちのようだ。

団地の住民は山の木が大嫌い。
落葉が迷惑だ、日陰になる、と目の仇にして、所有者の東急不動産に掛け合っても、業者は物件を売りつくして、系列のスーパーは撤退し、後は野となれ山となれ。下刈りや間伐なぞするはずがない。

開発する時に緑地として残した団地周辺の急傾斜地は、以前は開発業者から市に引き渡されたものである。
しかし昨今は、市に管理責任が発生するし、僅かであっても税収が減る。緑地は宙ぶらりんとなった。

そこで時間を持て余した団塊じじぃたちが実力行使を始めたわけだ。

実力行使は大いに結構なのだが、県が雇った伐採業者同様、後始末が全然できてません。
伐採の仕方も落第。木は胸の高さで切り倒し、倒した木が他の木に倒れかかったまま。
大枝小枝や刈り払った潅木類は滅茶苦茶に投げ出したまま。
山津波に襲われた跡みたいだ。

醜いものが見えない、また見ようとしないのはわれわれ日本人の悪い癖である。

この種の自発的な作業に報酬があるわけではない。
急がずに一作業一片付けの原則を守り、切り払った雑木や潅木を適所にきちんと積み上げれば、御舟や玉堂が描いたような見事な雑木林になるのだ。国営武蔵丘陵森林公園に、よく手入れした雑木林があるので見て欲しい。

手を入れず放っておけば里山が生まれる、と勘違いしている団地住民が多い。
行政も、団地の自治会も、いま何とかしなければ、団地の不動産価値は下がる一方である。

団地が美しい里山に囲まれていれば、
この団地で生まれ育ち、街へ出て行った若い人が、
子どもを連れて帰って来るだろう。

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銀杏を蒔く

2013-02-26 | お節介

景観間伐などと綺麗ごとをいいながら、埼玉県が乱暴に皆伐した杉林の跡の大斜面に、銀杏を蒔いてきた。
銀杏は栗坪の行灯じぃが拾い集め、臭い果肉を高麗川で洗い流し、「八宝菜に入れてよ」とくれたものの一部である。

発芽するかどうかは、銀杏任せだから分からない。

もし発芽しても、土砂崩れに巻き込まれるかもしれないし、心無い作業員が構わず刈り取ってしまうかもしれない。
何しろ西武鉄道さんの社有地だから、それは仕方がないことだ。

だが、一本でいい。

運よく順調に成長し、雄大な円錐形をつくり、春は煌く新緑を、夏には涼しい日陰を、秋は黄金色の葉を散らしてくれる姿を想像するのは楽しいことだ。

 

その頃には、森生はどこかの地面に埋まっているはずだ。
大斜面に屹立する大銀杏を見るために、宗旨を変えて、千の風になるのもいいかな、と思う。

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今年初めて顔を出す

2012-11-15 | お節介

今朝も寒かった。でも6時前には必死に起きた。まだ暗かった。
月一回、丘の上の公園で定例作業がある。今回も不参加にすると、今年は一回も参加しないことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

定刻に公園麓にある道具小屋に着いた。誠に面目なく、かなりきまりが悪かった。
でも、皆さん、暖かく迎えてくれた(ようだと思いたい)。

去年の総会で10年継続感謝状を頂いて以来、すっかりだらけてしまい、今年は意気が上がらないのである。
暑い日寒い日、雨の前後と当日、他に予定がある日、忘れた日、その気にならなかった日。どれもみんな不参加に。

今日の作業はケータイ中継塔周りの清掃と、麓での丸太運びだった。
丸太運びが苦しい作業になったが、
休憩時間におばばが、楽しみにしている駄菓子を配ってくれた。

年内は12月にあと一回ある。だが予定日は演奏会へ行くので、前日と当日の雨を祈る。
そうすれば、代わりの晴れた日に参加できるからね。来年は心を入れ換えて、マジメにやるよ。

写真は一枚も撮らなかった。たまに顔を出したのにデジカメなんか持ち出したら顰蹙されると思いましてね。
だから写真は作業日の前後日に撮ったものです。合計6回の上り下りには息が上がりました。




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孟宗竹を伐る

2012-10-22 | お節介

快晴である。家に閉じ篭ってなんかいられない。
風邪の諸症状は、昨日からのルル合計9錠で押さえ込み、少しだるさはあったものの森林公園へ行った。
作業は孟宗竹の伐採作業だった。

密生した竹林内の作業は意外に快適だった。
2階家を超える高さの太い竹でも、幹の中は空っぽだから楽に切り倒せて、愉快爽快である。
伐採したところには日差しが射し込み、シアワセな気分に浸れる。

切り倒し枝葉を取り除いた孟宗竹は、後日、園内で行なわれる小学生の環境学習材料に供されるそうだ。
薮蚊が出る暑さが戻ってきたけれど、竹林内は日陰で空気は乾燥していて、吹き出る汗もすぐ乾いた。
ご機嫌な伐採作業は午前中に終了した。

午後は、業者が伐採して乱雑に積み上げたままの孟宗竹を解きほぐし、整理整頓することにした。
これは伐採直後なら簡単な作業だが、竹が完全に枯れてしまうと固くなり刃が立たず、枝は絡まり、作業は捗らない。
それでも竹林内は大分整頓でき、環境学習で小学生が立ち入ってもさほど危険な状態ではなくなった。

どこでも業者の作業は効率優先のため乱暴で、雑木林や竹林の荒廃に管理者も入園者も気付いていない。
不都合なものは見えない見ないという国民性がここにも表れて、森林管理は劣化しているようだ。
国営森林公園内くらいは、国として管理のお手本を示して欲しいものだ。

作業に参加した人は僅かに6人だった。活動はますます低調になり、川越祭りと重なったとはいえ、少な過ぎる。
お互い草臥れたのか、同期入会者は一人も来なくなり、若いじじばばは3K作業に耐えられないようだ。
雑木林班は発足して十年。運営方法を考え直す時期が来た。

    公園は開門前から久し振りに行列ができた。終日、園内は家族連れで賑やかだった。
    混雑するお祭りより、森林公園の方がずっと健康的だと思うよ。

 

現場に往復したワゴン車から見たボーダーガーデンとコリウスガーデン。それはそれは見事だった。
天気がいい日に、今度は作業でなく遊びに行きたい。

何しろ広大な公園なので、行く前に「最新花情報」を見て、効率よく歩きましょ。

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草刈り

2012-10-17 | お節介

今年初めて、土手の草刈りをした。
毎年、8月に1回目の草刈りをしていたが今年の猛暑は凄まじく、ほったらかしにしていた。

伸び放題に伸びた雑草を蔓草が覆い、椿に這い上がり、まだ背丈くらいの椿は重さで傾いている。
足元に注意を払いながら草薮に踏み込む。蜘蛛の巣に顔を突っ込み、体中に猪子槌のタネをくっ付け、朝から夕方まで働いても全体の三分の一も刈れなかった。

夕方、キリがいいところまで済ませようと大童で作業をしている時、道路から見下ろす視線に気付いた。
このごろ夕方になると、必ず小型犬のお供をして歩くおじさんである。

タイヘンですね、きれいになりますな、地元の方ですか、ご苦労さん、お宅の土地ですか、ほぅ何でまた。
毎年、同じような質問をされる。

いい運動になるから一緒にやりましょう、こんなに涼しくなっても汗かきますよ。
と誘ってみる。

いやいや私にはとてもとても、市有地なら市にやらせれば。
今日もまた同じような「お断り」だった。

つまらぬことに時間を潰された。キリがいいとこまで終わらないうちに、夕暮れになってしまった。
あと二日か三日はかかるぞ。

あのおじさん、犬の散歩以外に、毎日何をしてるんだろうか。
それでも一日一回ご町内を歩き、他人に声を掛け、煙草を吸わないのはエライ。

団塊おじさんは会社を辞めると、することがないようだ。

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刈込鋏

2012-06-26 | お節介

森林公園の定例活動日にやって来たボランティア会員は、たったの6人だった。
暑くなると名前を登録してるだけになる会員が増えるけれど、この少なさは異常である。

現場は胸まで伸びた笹藪に実生木や山百合や杜鵑が密生。
それに蔓草が絡み合い、先が見えないほど。

梅雨時の笹藪はたっぷり水分を含み、蛇、蜂、毛虫毒虫など何が潜んでるか分からない。
こんな場所で、笹だけを選び小さな鎌で刈るなんて、どだい無理な注文だった。

3時間もかけた笹刈。森生が悪戦苦闘して刈った広さはたった畳一枚ほどだった。
杜鵑は刈り取り、ひ弱な木の苗は根元から伐り、剪定鋏で切り刻んでしまった。

人数が少ないため作業中の高揚感は無い。
綺麗になった面積が小さいので、作業後の達成感もまるで無かった。

最近、草刈りや笹刈に手っ取り早い刈払機を使うことが多い。
その方が綺麗に仕上がる。
しかし機械では何もかもを瞬時に刈り払ってしまう。
残したい草木がある場合、鎌を使う方がいい。

鎌は刃が脆く直ぐ切れなくなり、しょっちゅう研がなければならない。
そして、曲線状の鎌を研ぐのは難しい。
だから慎重な草刈や笹刈が必要な場所で作業する素人衆には、刈込鋏が一番なのである。

何故なら、

  柄が長くてしゃがまずに作業ができるので、腰の負担が少ない。

  蛇や百足や蜂と鉢合せする危険が少ない。

  高く伸びた草は上から下へ順々に短く刈れば草丈が低くなり、刈りやすくなる。

  刈り取る草や笹を左手で掴む必要はなく、そのまま地面に落としたままで済む。

  鋏の柄の長さ分は対象から離れるので、刈り取る対象をしっかり見分けられる。

など刈込鋏の方が鎌より便利で、能率がいい。
5月にこの公園の別の場所でやった作業は、初めて刈込鋏を使い好評だった。

7月末の作業も同じ作業になる。
若い職員君には「是非、刈込鋏をね」とお願いした。
森生は既に30年も刈込鋏を使っている。
お宅の草刈にも刈込鋏をお薦めします。

刈込鋏(大)と剪定鋏(小)さえあれば、直ぐ切れなくなり研ぐのが難しい鎌は必要ありません。

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しらいとそう

2012-06-07 | お節介

作業中、野草コースで「しらいとそう(白糸草)」を見つけた。
数年前には気が付かないほど目立たなかったけれど、こんなに増えたのは山野草班のお手柄ではないだろうか。
(ここにあった笹藪を切り開いたのは、われわれ雑木林班ですけどね)

森林公園ボランティアの山野草班はおじぃよりもママやおばぁが多い。
作業は慎重さが必要で、雑木林班のおじさんたちは、山野草の連中は軟弱だわぃ、とやや見下ろしている。

今日の雑木林班を支えているサスペンダーじぃは活躍盛り。山野草班にも加わっている由。
あっちで嬉しいことは、ママ自慢のクッキーや、おばば手塩の漬物などを休憩時間に振舞ってくれることだ、とか。
森生が10年前、やはり圧倒的にママが多かった植物園班にいた頃より、豪華な差し入れになっているらしい。

雑木林班としての杭換え作業は終わりが見えてきた。
森生はズルをして現場を抜け出し、白糸草を撮りに行った。

大童で撮影を済ませ、現場に戻ってきたら、あらら、リュックもろ共だ~れもいないのね。
全員消えちゃった。

泡食って朝の集合場所へ駆けつけたら、8個のリュックだけ。誰もいない林。
一般入園客が立ち入る場所に不用心な話である。森生は自発的に見張番業務に就いて汗を乾かした。

暫くしてサスペンダーじぃを先頭に6人と現場監督青年が帰って来た。
時間が余ったから山野草班が次に作業する場所の土留め工事をして来たんだとさ。
サスペンダーじぃの株がまた上がるだろう。

白糸草のいろいろな写真は、グーグル画像一覧をご覧下さいね。
国営武蔵丘陵森林公園ボランティアについての正しい情報はこちらをどうぞ。

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定例作業日

2012-06-05 | お節介

6月3日は森林公園の定例作業日だった。
参加した人数は僅か8人。雑木林班は明らかにじり貧である。
古参会員は作業が億劫になり、何かと不参加の理由を考え出す。
新参おじぃは3K作業が嫌いなようだね。

作業は、園路沿いに延々と繋がる立入り禁止柵の腐りかけた杭の交換だった。
以前は、あの可愛い舞ちゃんがはにかみながら、じじたちにお願いしてくれた。
今期からは西武連合から公園へ出向して来た青年が、じじぃたちに指示を出す。

青年は立派なガタイの快食快便な好青年だが、いかんせん初体験の仕事。
しばしば立ち往生する。
今時の若い人に共通し、段取りや進行を予測してない。
必要な道具が揃っておらず、時間を無駄にしますな。

しかし、説明会でずけずけと意見したあの赤いサスペンダーおじぃ。
今日はつなぎにブーツ姿で、的確に助言した。

快眠青年、大分助かったはずである。だから高嶺者を敬えよ、な。

杭の交換は難しい。こういう作業は嫌いだ。
杭を繋ぐロープを腐った杭から、結び目を崩さないように慎重に外す。
次に新しい杭に結び目を嵌めなければならない。

新しい杭が古い杭より細ければ問題はないが、同じか太いのでこの作業が困難を極めた。

実はこの森生はロープの結び方を知っている。
そこで後輩おじぃの前で実演してやろうとしたら、結び方を習得したのは5~6年も前。
イザ、となったら役立たず。
注目の中、尊敬の眼差しはいっとき。........結局、赤っ恥をかいた。

作業が前もってから知らされていれば、過去記事で、結び方を復習しておけたのである。
悔いが残った定例作業日になった。

  結ぶの難しいねとおじぃが言ったから六月三日は定例作業日 
                                ...............森生                                     

あの舞ちゃんは、この度の財団撤退を機に寿退社した。
ガッカリだけど幸せにね。

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山へ笹刈りに

2012-05-29 | お節介

今年度第3回目になる「森林公園里山案内人講座」は、題して「次世代後継木の育成」といういかめしい内容だった。
最近、森生は天候とやる気に恵まれず、既に2回開催された講座はサボっている。
林内を歩きながらの観察だろうし、新人ばぁばが多かろう、と下ろしたての作業ズボンでめかしこみ参加した。

だが、集まったじじばばは男女半々僅か6人だぁ。
普段は名調子の職員氏は、何故か冷たい麦茶を用意して待ち構えていた。
そして傍らには作業道具が積んであるネコ(一輪車)があった。

普段から上天気の職員氏。今日は日本晴れだ。
「本日は雑木林を伐採した後の笹むらの中で、どういうことが起きているかを観察していただきま~す」、だと。
要するに、「じぃさんばぁさんは山で笹刈りをやって下さいね」、ということだった。


彫刻広場に着いた時、気温は既に25度を超え、最近珍しくなった春蝉が盛んに鳴いていた。
強い日差しが照りつける笹原での笹刈は、決して楽な作業ではなかった。
しかし発芽したばかりの小楢の幼木を、横暴な笹から助け出す作業は、キモチのいいものだった。

苦労人の職員氏は、「助けた小楢には記念に皆さんの名前を付けた篠竹を立てておいて下さい」、と気を使ってくれた。
森生は自分印を立てない代わりに、ごんずいや萩・紫式部・空木などの幼木から山百合までも救出してやった。
あと20年後、幼い子らはどう育っているやら........。


 

作業は昼前には終え、蛇が怖くて一人では到底入れない湿った林の奥へ、道無き道を職員氏は案内してくれた。
藪の中には初めて見たサイハイランの群落と、カンアオイのたった一株があった。
カンアオイは多峰主山で山野草博士が教えてくれたのよりも立派だった。

笹刈は鎌ではなく刈込鋏を使った。
刈込鋏は公園の備品とは思えないほど良く切れた。
草刈も笹刈同様、鎌より刈込鋏の方が作業がラクです。これからもそうして下さいね。

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根付く

2012-05-17 | お節介

西武鉄道社員と家族が植林した西武の森。数年前の細い苗木はしっかり成長し、いま、若葉が輝いている。

辛夷、姫空木、雪柳、下野.......。月初め、丸裸になった荒地に、森生が植えた小苗も雨のおかげで根付いたようだ。

こぼれ種から芽生えてくる山躑躅や小紫陽花に混じって、十年後、白い花々が咲く景色を想像すると嬉しくなる。

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吉祥草効果

2012-05-02 | お節介


吉祥草を数年前に毟り取った時、欲が出て30センチ四方分だけ、庭の片隅に残しておいた。
それが僅か数年で畳一畳分くらいに這い広がり、足の踏み場もない状態になった。
このままでは百足や蛞蝓の巣どころか、日陰になり涼しいので蛇が潜むかもしれない。

庭にある吉祥草の花が咲くと、その家には幸運がもたらされると聞く。
けれど、その効果はこれまで何もなかった。
そこで庭の改修を機会に、今度こそ根こそぎ毟り取ることにした。


多峰主山の杉檜林を「間伐」と称する「濫伐」で殆ど丸裸にしことは何度か記事にしている。
山林の回復力は旺盛なので伐採地は放っておいても木が芽生える。
そして10年もしたら若い雑木林に変わってゆくだろう。

だが濫伐のために開鑿した粗製林道からは、大量の土砂が流出するはずだ▲
誰もそんなことを気にしてないので、多峰主山全体ではお手上げである。
せめて西武の森の周囲くらいは何とかしなくては、と考えていた。

吉祥草は日陰の湿った土地を好み簡単に根付く。
そして一旦根を張るとシッカリ土砂の流失を防ぐ効果がある。

そうだ、昨年の今頃は山積みした間伐材を3ヶ月かけて片付けていたんだ。
今年はここに吉祥草を移植してみよう。

善は急げだ。植樹祭の最中、慌しくしている担当社員氏に了解をとった。




午後、雨が降りそうな空模様の下で、庭から吉祥草を移植した▲

苗になる吉祥草ならまだいくらでもある。
同じように持て余しているシャガも、今後ヒマをみて移植してみよう。
赤土が痛々しい地表に吉祥草とシャガの大群落が出現するかもしれないぞ。
などと想像すると嬉しくなってきた。

吉祥草を力任せに引き抜くと上のように繋がって毟り取れます。
これを下のように一株ずつに切り分け、根が少なくなっているので葉も短くします。
根も長過ぎると植えにくいので短くする。
こうしておくと移植しやすくなります。


吉祥草の花期や栽培法はこちらをどうぞ。

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千年桜

2012-04-24 | お節介

西武の森で、取締役会長が江戸彼岸桜の苗木を植えた▲

  西武鉄道は、前身である武蔵野鉄道の創業から数えると、今年は創業百周年の目出度い年である。
  その記念植樹にあたり、わが社は江戸彼岸桜の苗木を選んだ。
  短命な染井吉野桜とは異なり、千年も生きる長寿の桜である。
  この江戸彼岸桜にあやかり、わが
西武鉄道もあと千年は生き続けて欲しい。
  さぁみんな、頑張ろう。

と会長は記念植樹前に、社員とその家族に力強く訓示した。拍手。


今日植えたこの桜は高麗のこの地で大樹になり、天寿を全うして欲しい。
会社は社会の変化と経営者の資質により有為転変は避けられない。社員諸氏はそれを身に沁みて実感したはずだ。
社外から経営者を迎え、変化しつつある西武鉄道の弥栄を、森生は心より祈った。


(ここで突然ですが話は変わります)

実は森生は死後散骨を希望していた。
だが空から降ってくる森生の遺灰を浴びて、メイワクに思う人がいるやもしれぬ。いや、きっといるな。

だがこういう墓地なら遺骨遺灰は樹木の肥料になり役に立つ。樹木葬も悪くはないなぁ、と思った。


450人の社員が引き上げた後........。
まだ見たことはないけれど、不謹慎かつ失礼ながら、西武の森が樹木葬の墓地に見えるのである。
もしそうなるなら、早速予約しておこう。


西武鉄道の実質的創業者堤康次郎は古都鎌倉を囲む丘陵を削り、谷戸を埋め、広大な鎌倉霊園を造成した。
日本はこの先、極端な少子高齢化社会になる。後々手間要らずの墓地需要は一層増加するはずである。
そこで、さほど環境を破壊しない樹木葬墓地の建設を、現会長に提案します。今後千年のために。

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