ボートではなく、競技会場が漂流している。
宮城県村井知事が意気込む長沼は、選手宿舎に震災仮設住宅を使い、改装費が1戸当たり500万円とか。
僅か2週間のために500万円とは、いくらアスリートファーストといっても、凄まじくもったいない。
海の森公園の会場建設費は、当初の69憶円が490憶円に増え、知事が他を探し始めると300憶円に値下げだ。
おいおい、こんなに激しく上下するとは......。これでは他の施設全てを検証する必要がある。
宮城県知事が「引き受けたい」手を挙げたら、わが埼玉県上田知事も「彩湖を使え」と続いた。
だがこの埼玉県知事、身から出た錆で県議会から無視されている。残念ながら何かと信用できませんぜ。
長沼、彩湖なら、韓国での開催をIOCが検討するそうだ。
これは海の森に拘るIOCの、小池知事に対する嫌がらせという説もあるが、構うもんか韓国に任せてしまおう。
バッハIOC会長が小池都知事と会談し「もったいないことは止めよう」と言った。
そして、都・大会組織委員会・国・IOCの4者による作業部会をも提案した。情けない話である。
そういう会議は今まで無かったのかぃ。舛添・森・前現五輪大臣は今までウロウロしてただけなんだね。呆れた。
老害・森喜朗よりもバッハ会長の頭のほうが柔らかだった。
首相時代からヘマ続きの森喜朗は、何はともあれ即刻外さなければならない。
元首相の肩書で起用したのかもしれないが、失言や失態が多いダメ首相だったはずだ。
それに森喜朗は初めから「レガシィになるから何千億掛かっても構わない」と主張するじじぃだった。
じじぃは自分の墓のつもりでいるのである。これを大バカという。
そもそも東京オリンピック誘致の肝は、①コンパクト開催②震災復興五輪だったはずだ。
既に①は大ウソ。②震災復興と大規模土木建設工事が伴う五輪開催が両立しないことは、始めから明白だった。
オリンピックは、復興が一通り成った後に開催をするのが筋である。
石原慎太郎の思いつきから始まった東京オリンピックである。
東京オリンピックは、大衆の眼を政治から反らすためにある、為政者にとっては便利なバカ騒ぎだ。
IOCが無茶な要求をするなら、そんなものは北京か北朝鮮に丸投げしよう。
だいたい、まともな納税者が多い都市なら、オリンピックは辞退するものなのである。それが先進国の常識である。
東京五輪の予算総額を知らないが、多分、保育所や老人施設問題が一挙に解決できる金額だろう。
そういうことを調べて報道するマスコミがないことが不思議である。
森生は会場は当初案どおり、海の森公園でいいと思う。
その代りコストは当初の69憶円の半分以下、20億円くらいに抑えればいい。
知恵を絞ればできないことはない。
161020