世間が盆休み中だった一番蒸し暑い日、わが猫額亭でとんでもないことが起きた。居間に設置したクーラーが点かなくなったのである。
以下、長くなりますがお宅でも起こりうる、健康と財布のことなので、お読みくださいね。
クーラーを普段は午後から点けるが、その日はあまりにも蒸暑いので、昼前にスイッチを入れたら。
あっ、ららら。クーラーはクリーニングランプが点滅するだけ。送風口は薄らバカのように半開き。喘息のようにゼーゼー喘ぐのだ。
リモコンを押すとピーピー鳴るが、クーラーは指示を全く受け付けない。
最近の家電製品はコンピューターで制御するそうなので、いったん電源を切り、始めからやり直すことにした。
いわゆる、その「リカバリーと初期設定」というやつですかね? (..... 違うだろうな)
先ずコンセントからプラグを抜き、数分後またプラグを差し込む。
と、脱衣室にある配電盤でカタッという音がし、扇風機が止まった。つまりブレーカーが落ち、家中の電気が消えてしまったという重大事態だ。
泡食ってこの操作を3~4回繰り返し、ようやく気が付いた。(電気じゃないよ、気分の気だよ)
すなわちプラグは外したままで、落ちたブレーカーのスイッチ(つまみのこと)を上げれば、クーラー以外の電気は目出度く復活するのである。
だがここまででじじぃはお手上げ。クーラーを購入した贔屓の電気屋さんに救援を要請した。
世間一般が盆休み中なのに、幸い営業中の店から、いつもの青年がすっ飛んで来た。(思わず手を合わせましたね)
青年は汗だくになって、手際良くクーラーと室外機を分解し、ブレーカーを点検したが異常は発見できず、メーカーに電話。
メーカーは休暇中だが、蛇の道は蛇。こっそり繋がる縁故回線があるようだ。
結局、コンピューターの基盤が壊れたのだろうということになり、明日中に基盤を家電屋に届け、青年が交換してくれることになった。
こんな蒸暑い日に、2日間も扇風機しか使えないのかよ参ったね、と茹だりながら遅くなった昼飯準備開始。(素麺を茹でるつもりだった)
IHクッキングヒーターのスイッチを入れたけど、これが一向に点かないんですね。分厚い説明書を拾い読みしてもわけが分からん。
で、保証書にある相談センターにつっかえ乍ら辿り着き、大泣きかつ遠吠え。近頃のお客さま相談センターは敷居が高いなぁ。
とにもかくにも休み明けには救援に来てくれる由。ただし訪問・技術代金が凄高なのね。(いくら保証期限切れといっても雲助同然だわさ)
新規部品交換代を加えれば、もう1台家電製品が買えそうな想定金額だった。
そこで一旦電話を切り、暑さで一層ぼんやりした頭で考えた。(冷静に、冷静に、冷静だ、と)
するとやはり亀の甲より歳の効だ。このIHクッキングヒーターを据え付けたリホーム屋ではどうせ埒があくまい、と。だが、だ。
くだんの青年なら何とかしてくれるだろう、と。青年のケータイに「助けてくれー」。
青年は別のお宅の工事を済ませてから再度駆けつけてくれた。汗まみれの神さま仏さまキリストさまが来た。
青年はヒーター下の新品死蔵食器類を片付け、重い引出を外し、コンセントを覗くが百足・ゴキブリ等は感電死していなかった。
ただ不思議なことに電子レンジや冷凍冷蔵庫は稼働中だ。
...........????????????(もうちょっと?は少なかったかもね)。
そして、「2階寝室のクーラーの様子はどうか?」とご下問。(青年はじじぃよりも詳しく、わが個人情報を把握している)
調べてみたら、1階居間のクーラーと全く同じ症状で、送風口が半開きになり、リモコンが利かず、喘ぐだけ。
更に青年は「東電の領収書を見せよ」と。契約アンペアを引き下げる研究をするために死蔵していた領収書の束を見せると、
ははぁん、これはヒューズ切れですね。
ヒューズといっても配電盤ではなく、屋外のメーターか電柱に取り付けてある200V系引込電線のものです。
屋外は東電の設備だから無料で交換し、東電の現場にお盆休暇はありません。
今度もまた、青年が専門用語を交え、東電の現場に掛け合ってくれ、そそくさと次のお宅へ。
宵の口になって、東電のクレーン車と作業員がものものしく到着。
屋内の配電盤を点検した後、直ちにクレーンを立ち上げ、電柱上で作業。ものの20分もしない内に全てが解決した。
東電の作業員はこのクソ暑いのにクールビズではなく、しっかりと作業服とヘルメットで身を固め、実にカッコイイ青年たちだった。
じじぃの質問に対する東電好青年の回答。(大いに端折ったうえ、じじぃの誤解があるかも)
①この団地で、およそ20数年前に建てられた家屋には、100Vと大型家電用である200Vの電線が引き込まれている。
②200V用引き込み線のヒューズは、耐用年数を過ぎ、断線し易くなっている。
③東電は停電に対し、即対処できる。(ね、原発より古い電気の方が小回りがきくだろ?)
そういうわけで、暑さ我慢はおよそ半日で済んだ。これもひとえに電器屋青年のお蔭さまさまである。
安いものを探してあちこちの大型店に浮気せず、まちの家電屋「すみや電気」一筋だったことが良かったのだ。
遠くの量販店より近くの家電店でありますな。
(汗だくになって動いてくれた青年には、アイスバー1本しかお礼をしなかったけれど、缶ビール1箱くらいは差し上げなくちゃな)
以上、子どもの頃からブルッと来る電気が好かないため、誤解があるかもしれません。
恐縮ですが、正しいコメントを下さいませ。
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140818