夕方の太極拳は5年も通い続けている人ばかりなので、諸先輩の真似をしていれば何とかなる。
いわば「ラクチン式太極拳」である。
しかし朝の太極拳は初心者ばかりなので細かい指示があり、同じ姿勢を何度も繰り返させられ、先生がやってきて、手を取り、腹を押さえ、股を広げて下さり、これはこれで嬉しいが、キツくもある。
普段なら布団の中にまだ潜ってるかもしれない時間なので、酷く疲れるわけだ。
美しく、鞭のようにしなやかな身体の先生は、きょうもまた無理な姿勢を強要する。
・はい、息を吸っておなかを凹ませ、息を吐いておなかを膨らませましょう、はぃっ。
・百会(ひゃくえ・頭のてっぺんのこと)を上から引っ張り上げるぅ。
・さぁ、丹田(ヘソの少し下)を後ろのなんとか門(肛門ではなかったはず)にくっ付けて下さ~い。
・膝を引き、腰を後ろに、上半身は垂直に。
等々はまだしも、
・尾骶骨の先っぽを上に上げて下さいね。
となると、とても実行できない姿勢である。
森生のカラダは遺伝的に異常なのだろうか。そもそも、尻尾なんか百年前からないよ。
だが太極拳のおかげで、御岳山ハイキングの後遺症を免れることができた。
太極拳には、まだまだ不思議が多い。だから陳式太極拳は「珍式太極拳」とも言える。
その一つは、ラジオ体操のような標準的なかたちがないようだ。
中華は法治国家ではなく、人治国家でアルとつくづく思う。
人形の写真について、おことわり。
以前使った写真は、「お終いの赤い玉」ですからね。
悪しからず。
111130