▲今は昔、得意だったクレー射撃の腕も鈍り......
実は定額給付金の支給が待ち遠しい。
お金持ちにとっては12000円程度の金額は屁でもない額だろうが、大方の国民は、くれるものなら早く貰いたい、と思っているはずだ。
その点では太郎クンは国民の空気を正しく読めている。
一応住む家があり、懐石料理とはいえ3食を食えている森生は、鳩山大臣のようにさもしくはないし、与謝野大臣のように矜持が無いことは無いから、太郎クンから矜持やさもしさを持ち出されたら、口惜しいけど支給を辞退してもいい、とさえ考えていなくもないことはない。(ややこしいね)。
だが、定額給付金を支給するための費用が概算で800億円も余分にかかり、全体で2兆800億円も税金から支出されると聞くと、なにやら馬鹿馬鹿しくなってくる。
それだけの税金があるのなら、やはり、本当に困窮している人には12万円くらいの金額を給付したほうがいいし、学校の耐震化工事で建設業者を潤わせた方が税金が生きるし、医療や介護に回してくれれば、森生は老後に安心できて、新しいデジカメを買おう、という気分にもなり、景気は少し上向くであろう。
お金持ちはいま、投機や投資を控えて、預金通帳を膨らませているに違いない。
景気浮揚策が必要なら、手続きをどうするかは頭のいい官僚に任せて、彼らの預金から、億千万円単位の消費か浪費をさせるように誘導すべきであろう。
鳩山大臣は場末の美味いしゃぶしゃぶなんぞで誤魔化さないで、完全ソーラー邸宅でも建てればエライ。
その辺の理屈は、常々、国家国民のため、と格好をつけてる自民党のセンセイ方も、もう分っているのだろう。(分かってないかもな)。
それでもまだ四の五の言ってるのは、公明党が怖いからである。国家国民よりも、実は自分の選挙の当落の方が大事な、さもしいセンセイばかりなのだ。
いくらばら撒きが好きでも、その辺のところはもう分っているに違いない。
よく知らないが、宗祖上人のお言葉やお経の精神に照らせば、多分、定額給付金の不適切さは分りそうなものである。
それでも定額給付金というばら撒きに拘っているのは、今更引っ込められるかぃ、というヘンな矜持があるからだろうし、支持母体の方々が音無しいからである。
それに、どうしたことか(分ってはいるが)マスコミが言いだしっぺを叩かず、可哀相な太郎クンばかりを苛めており、誠にイカン千万円である。
だから、森生は信者の皆様に、シッカリセイ、と檄を飛ばしたい。
太郎クンも慣れてくると、あのダミ声は浪花節のようにDNAを揺さぶるし、あのひしゃげた顔も味があって宜しい。あれはあれでイイ男で好きになってきた。
それに、何と言われても、全然へこたれぬ鈍感さ、いや失礼、打たれ強さも好もしい。
しかも、矜持なんていう難しい漢字も読めたし、さもしいなんていう死語に近い大和言葉を思いださせてくれた。流石に名宰相の外孫だけのことはあった。
ここはあと何踏ん張りもして、任期を全うして貰いたい。
そのためには「矜持」や「さもしい」という言葉の本当の意味を勉強し直して下さい。
そうしてこれまでどおり大きくぶれて、定額給付金を撤回しよう。
そうすれば、支持率は少し上がるかもよ。
南無......。
▲漫画は針すなお画(08/12/10朝日新聞朝刊より)。
腹這いブラック氏は山藤章二画。