林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

歯肉炎

2011-05-31 | 林住期

歯茎に鈍い痛みがあった。
そのうちに、また歯茎がまた腫れてきた。
少し膿を持っているようで、舌で触るとプックリ膨れている。

決心して歯医者に行ったら、腫れは引いていた。

  「うん、安定してますね」

と先生。

  「違うってば、ここに来る決心をすると不思議に治るんですよ」

と言いたいけれど、口の中にいろんなモノを突っ込まれて抗弁できない。あれ、ズルイ。
電気屋のお兄さんが来ると調子が戻る家電製品と同じ、心因性歯肉炎なのか。

入歯は何度も新しくした。耐えかねて保険外でも作った。
歯茎が腫れると入歯が鬱陶しくなるので暫く外す。暫く外していると入歯が嵌らなくなり新調する繰り返し。
靴と同じように、入歯の適否は値段ではないようだ。

ガリガリと弄られて、歯周ポケットに薬を入れたそうだけれど、家に帰ったらまた腫れている。
行く前より腫れている。
このぉ、歯医者っていうヤツは..................。

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ゴシップ

2011-05-28 | 拍手

 「たてつく二人」はJ-WAVEで放送している「DOCOMO MAKING SENSE」を抜粋加筆再構成した本です。

    むかつく二人    いらつく二人    かみつく二人

に続く4冊目の本だが、別にタメになる話は載っていない。
でも森生が尊敬する清水ミチコさんと、少し嫌いな三谷幸喜くんの会話が面白く、結局4冊も付き合っている。

二人はホンモノの仲良しのようだ。
褒め合い同意し合う嘘っぽい国営放送とは異なり、二人はむかつき、いらつき、かみつき、たてつき合っている。
そして今度の本でもミチコさんは、三谷幸喜くんと奥さん小林聡美さんとの微妙な間合いをチクチクからかっている。

  (223~224頁)

  清  奥さんとは、電話どころか会話もしてなさそうだけど。
  三  今ですね、うちの妻が長期海外に行ってるんです。
  清  ちなみに今回はどこに行ってらっしゃるんですか?
  三  タイの方かな。
  清  それすら知らない人間に恋愛相談なんかしたくない。

  (233頁)

  三  そうなんですよ。余計に気持ちが高まるんです。
  清  きっとそれもいいんでしょうね。
  三  結婚もそういうふうになればいいのにね。
  清  えっ。三谷家やっぱりそこまで..........。
  三  うちは一度も休養してないし、これからもありませんよ。

ふむふむ、うふふ、くすくすと読んでいたら、三谷幸喜くんは小林聡美さんと「突然」離婚した。
小林聡美さんは映画「めがね」で始めて知り、森生が好きな女優さんになった。
だから離婚してよかったよ。おめでとう。お次は「山のあなた」の堤真一のようないい男と結婚してね。

次の本で、ミチコさんがこの離婚モンダイ(回答かな?)にどう突っ込むのか。
今からタノシミです。
ヒトの不幸は蜜の味ですから。

 

 三谷くんの言い分「今の思いを書きます」はかなりカッコイイ。
詳しくは朝日新聞5月27日夕刊「ありふれた日常」をお読み下さいね。
似顔絵は和田誠先生ですよ。

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縛り首だ

2011-05-28 | 床屋放談

09年4月に309人の犠牲者を出したイタリア中部のラクイラ地震で、地震学者が直前に「安全宣言」を出したために被害が広がったとして、ラクイラ地裁の予審判事は25日、学者7人を過失致死罪で起訴した。地震予知失敗の刑事責任が問われる世界でも異例の裁判となる。(朝日新聞5月26日朝刊)

いい話である。こうでなくてはイケナイと思う。

厄病神貧乏神死神の空き菅。
危険な原発を作らせたことを忘れ事故処理の不手際を非難するしか能が無い谷垣。
東電武藤もぐもぐ副社長。同社広報ございます本部長代理。
原子力委員会デタラメ(斑目と書くらしい)委員長。

海水注水について言ったの言わないの、などと耳鼻咽喉科的報道に腹が立つ。
福島原発事故は、迷惑と不安を総計したら309人を軽く超え10000人くらいの殺人に相当するのではないか。

連中を縛り首にし、獄門に晒さなければならない。
7200万円もの年収があった清水低電圧社長を土下座くらいで赦してはならない。
福島県民が連中を告訴しないのは原発交付金で腑抜けになっているのだろうか。
イタさんを見習うべし。

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梅雨入り

2011-05-27 | 林住期

きょう、関東地方は平年より12日早く梅雨入りしたと見られる、と気象庁は発表した。
膨大な税金を使いながら、「と見られる」とはひと事のようで気に入らないね。
森生なんか僅かな年金で納税するばっかりなのに、今朝からそんなことは分かっていたわい。

これで野外の作業ができなくなった。
長雨は身体は休まるし、手につかなかった「林住記」の執筆に専念できる。
そうすれば、食費・交通費・交際費がうんと助かるぞ。

ということになればいいけどなぁ。

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八幡さまの大銀杏

2011-05-26 | 遠い雲

昨年の春先、大風で倒れた八幡様の大銀杏は、その後、根元や胴切りした幹から新芽が伸びている、と聞いており、是非自分の目で確かめたいと思っていた。


大銀杏は予想どおりの情けない姿に成り果てていた。こんな大銀杏はもう見たくない。

鶴岡八幡宮は今では大銀杏を大切に扱っているように見えるが、実は相当苛めていたのである。
高く伸びた梢や石段の上に覆い被さっていた長い枝を乱暴に切り詰めていた
大銀杏が倒れたのは大風の所為より、観光業に熱心な神職たちが大銀杏の寿命を縮めていたのだ。

今度行って見ると、流鏑馬で人馬が疾走し参道を横断する道に並ぶ楠の枝先が無残に切り払われていた。
八幡様の空はやけに広く高くなり、以前の森厳さはなく遊園地になっていた。
日本人は欧米人に較べて、巨樹古木が嫌いなようだ。
何かと注文が多い鎌倉市民だが、八幡宮や円覚寺の景観と環境破壊には寛容である不思議。

    蕎麦処・千花庵がある西御門もかっての風情は無く、普通の住宅街になっていた。
    今では森生より88歳の大先輩のほうが、西御門や雪ノ下の入り組んだ路地や小町通りに詳しかった。

          ふるさとは遠きにありて思ふもの

          帰るところにあるまじや

    か。
   

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残る面影

2011-05-25 | 林住期

森生たち二人は池袋駅で待ち合わせ、鎌倉駅には約束時間前に到着し、他の三人より早く着いた、と思った。
電車が2本着いても三人は来ない。
行き先の蕎麦屋に電話したが、まだ来ていないし日時に間違いはない、と。

二人でヤキモキし始めたとき、小柄なじいさんがやって来て、

   「森生さんですか? ボクです」。

   「ボク?」。
   「............おぅ、あれまぁ、へーっ、驚いたなもぅ、やぁやぁやぁ............」

三人とも森生たちのすぐそばにいながら、森生たち二人がなかなか来ないので焦りはじめていたんだそうだ。
およそ半世紀振りの再会。同じ場所で長い間待っていたのに、互いに気付かなかったのである。

改めて挨拶してみれば、随分草臥れてはいても、確かに面影は残っていた。やれやれ。
召集した大先輩は88歳に。会津出身のもっさり紳士だったが、逗子に隠棲し湘南ボーイに大変身していた。

五人は連れ立って八幡様を通り抜け、西御門の蕎麦処「千花(ちはな)庵」に向かった。



店主は森生が新入社員だった時の直属上司で主任だった。その後有為転変。定年後鎌倉に移住し蕎麦屋を開店。向いていたようで商売は大成功である。

店主の気配りで先に二人が来ていた。実は頗る付きのウルサイ上司とヤな同輩だった。
しかし時が全てを洗い流した。がやがややっているうちに案外いい人になっていることに気付き、めでたく関係修復。

店の雰囲気をぶち壊す大声で語り合い、座は大いに盛り上がった。
考えてみると何を話したかを覚えていない。耳が遠くなったか、相手の話を聞いていなかったのかも。
冷酒と色とりどりの酒肴は実に美味く、仕上げの手打ち蕎麦は絶品だった。



帰り道も車を呼ばず、八幡様を徒歩で通り抜けた。
しかしながら、感謝と老後の健康を祈るために、高い石段の下から本殿を遥拝。神さま聞いてくれたかな。

小町通りでのお茶は、ここを馴染みにしている大先輩の奢りだった。
ああ、楽しかった。

興奮していて、記念写真を撮るまで、写真を撮るのを忘れていました。

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作業見通し

2011-05-24 | お節介



ごみ山になっていた間伐材整理の見通しがついた。「さぁ やるぞ」と始めてから三日間は、あまりの分量の多さに諦めかけたが。
作業は絡みあった間伐材を解き解し、細かく切り分け、別の目立たない場所に積み上げる3Kな作業だ。

やっと八日目、間伐材の山が目に見えて減り、地面が少し見えてきた。
同時に、ごみの山に隠されていた美しい雑木林が、山道から見通せるようになってきた▲
あとは枝を切り払った丸太を山道沿いに並べ、小枝を拾い集めればいいところまできた。

毎日通りかかる人は始めは知らん顔していたが、ここまでくると手伝いたいという人が出てきた。
実際に手伝ってくれた人は、素手で丸太を運び出してくれた一人きりだけれど、嬉しいね。
こんな酷い所は山の中に幾つもある。暇なじいさまたちが少し働けば、山は本当の「景観間伐実施林」になるよ。

下敷きになっていた山躑躅の群落は結局全滅だったが根は残っている。また新しい株が芽生えるだろう。

手の指はマメだらけ。指の関節はガチガチ。腰は爆発寸前。
晴れたら残りの作業をやるつもり。








さぁて、残った太い丸太をどう移動するかが問題だ。

飛び飛びの10日間の作業でここまできました。
あのときの人、また通り掛って、丸太運びを手伝ってくれないかなぁ。

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いずれあやめかかきつばた

2011-05-23 | うわごと



妓楼「あやめ家」の遊女たちは美形揃いどすえ。

あやめ、かきつばた、いちはつ、のはなしょうぶ、はなしょうぶ。それにジャーマンアイリスなど青い目も。






ふぅ、どれが誰やら目移りして、指名できませぬ。




水辺の花とは限らず、生育する場所は菖蒲田から陸上に上がり、いちばん高いところでは茅葺屋根まで。

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花のあたり年

2011-05-20 | 風に吹かれて





「国営武蔵丘陵森林公園」の木々の緑は一段と濃くなっていた。
春蝉が一斉に初夏を告げていた。耳鳴りではない。





5月の里山講座は金蘭銀蘭を探しながら、絶滅危惧種がこの公園でなぜ復活したかを考える講座だった。
既に花期を過ぎたけれど木漏れ日の道端のあちこちに咲いていた。





今年は水木・白雲木、熊四手、藪手毬などが異常に花が多く、他に滅多に花をつけない木までも開花した由。
昨夏の異常な高温や今年の大地震など、木々が種の保存に危機を感じたのかも、という森生妄説。





食後は空が高く長~いボーダーガーデンで。色とりどりに咲く花を訪ねたが花の名前、覚えられないな。
横道に入ると、そこは一家の専用広場。別世界である。





森林公園は今が一年中で一番いい季節のようだ。と先月も書いたような気がする。
広過ぎて徒歩は辛く、貸し自転車で園内一周をしなければほんの一部分しか見られない。


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多峰主サミット倶楽部

2011-05-17 | 高麗便り



多峰主山の山頂に集まるおじいたちの親睦会ができ、あの大猪君が名簿を届けてくれた。
「あれま、トノベさんはソノベさんだったんだ」、とか、「へぇ、川越から来てたんだ」、と新発見が楽しい。

会の名前はそのまま公表すると差障りがあるかもしれないので、「多峰主サミット倶楽部」としておこう。
何しろ日頃から大所高所のご発言が多いからね。

そして会の目的は以下のとおりである。

    ・健康の維持を第一目的とし、皆で多峰主山を楽しむこと。

    ・山歩きに安心安全パトロールを兼ねる。

    ・自然の動植物を大切にし、不法採集や持込をする者に注意する。

    ・ごみ拾いを励行する。

    ・植樹・除伐の要請があれば協力する。

      ・訪れる登山者には親切丁寧な応対をする。

そして名簿の見出しは、

            ~次世代に引き継ぐために~ 何か出来ることを・・・・・



この山には複数のボランティア組織があり、「西武飯能の森」計画は異論百出し、一向に纏まらないらしい。
多峰主山サミットのおじいたちは、注文ばかり付けて何も実行しないそういう連中を好かない。

ただ、ごみ拾いや山道の補修をする人もいるが、大方は山で世間話に興じて家に帰る、という上向きだが前向きとはいえない毎日だった。ここへきて「何か出来ることを」とはいい心がけである。

行政や大地主である西武鉄道の森林整備計画に協力することにも賛成します。
ついでに県が実施中の間伐作業に疑問を持てば、多峰主山はもっと素晴らしくなるはずである。



なにはともあれめでたしめでたし。

写真は現在多峰主山(とうのすやま)周辺で、県が実施中の間伐作業です。
関連記事「間伐という大津波」にも別の場所の写真があります。
次の土日に開催される飯能ツーデーマーチに参加される方々は、この猛烈な景観・自然破壊をシッカリご覧下さいね。
因みに、ボランティア組織は何も言っていないようです。

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