また雨がしとしと降っている。
こんな日に外を歩くのは億劫なので、朝日新聞の書評欄(10月20日)を丁寧に読んだ。
既に本は腐るほど持っているし、値段が高いので買わないけれど、読んでみたくなった本は以下の5冊です。
剣術修行の旅日記(永井義男著・朝日選書・1680円)評・三浦しをん
最後のイタコ(松田広子著・扶桑社・1575円)/紹介・上原佳久
「曾良旅日記」を読む(金森敦子著・法政大学出版局・5670円)/評・田中優子
スナックちどり(よしもと ばなな著・文藝春秋・1260円)
すっぽん心中(戌井明人著・新潮社・1470円)
ま、これらは書評や紹介文が上手いので、読まなくても読んだ気になれる、というもの。
「思い出す本 忘れない本」という連載欄に、この日はホリエモンこと堀江貴文氏の写真が載っている。
森生は以前はこの人が嫌いで無視していたが、2年間の刑期を終えて出所したホリエモンは、一皮剥けたいい感じ。
昔からひとかどの人物だったが、現在ではなかなかの人物に成長したようだ。
刑務所では強制的に情報弱者状態になるので、とにかく本を読むことを自分に課しました。
新聞は朝日と読売の全ての面に目を通す。雑誌も数冊。ブログやメルマガのプリントアウトも。
その結果2年で1000冊の本を読み、飽きずにがーっと読める42冊を紹介した本を書き上げた。
本の題名が長い。
ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えたそしたら意外に役立った(角川書店・1365円)
どんな本を厳選したのか、本屋で立ち読みしたいです。
それはそれとして.......。
ホリエモンは思い出し忘れられない本として、
天地明察(冲方丁著・角川書店・1890円)
を挙げている。実はこの本、森生も持っている。
持ってはいるけれど、厚ぼったいし、映画で観てしまったので、その辺に積んで置いたら行方不明になってしまった。
だが、ホリエモンほどの人が熱っぽく薦めている以上、探し出して読みたくなった。
この欄は中村眞理子という担当者がホリエモンに話を聞き、構成したことになっている。
この担当者、若い記者だろうか、わけが分からないカタカナ語でホリエモンに語らせている。
おえんのツンデレ感がいい。理系男子の理想ですね。こんな子、現実にはいないけど。
現代はエンターテインメントが増え過ぎて、時間の使い方が重要になっている。
だから情報を集めて編集、解釈するキュ-レーションが求められています。
自著「・・・そしたら意外に役立った」もそんなキューレーション本です。
「キューレーション」は、何となく分かる。近頃、美術館の学芸員をキューレーターなんて気取って言うからね。
だけど「ツンデレ感」が分からない。映画では蒼井優が扮してたけど、あれが「ツンデレ感」なんだろうか。
新しい言葉としては面白いけど、仲間内でしか通用しない言葉をそのまま使うなんて、怠慢なんじゃないかぇ。
131022