林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

藤圭子さん江

2016-03-31 | 歌の翼に

飯能駅ビルで、藤圭子の2枚組CDを「本日限定2割引き」で買った。
藤圭子は「圭子の夢は夜開く」を知ってはいたが、あまりにも暗い歌なので好きになれず」、ずっと見過ごしていた。

演歌応援議員連盟という下らない超党派議員連盟が発足する時、杉良太郎氏が同席した。
そのことを林住記を書くために、彼の代表曲「すきま風」をyoutubeで聴いてみた。

この歌は森生が好きな歌だけど、杉サマ、あまり巧くない。

しかし杉サマ以外にyoutubeでは、舟木一夫・森昌子・八代亜紀・藤圭子など多くの歌手が「すきま風」を歌っている。
どれも巧い。中でも藤圭子と八代亜紀が抜群なので、ついでに二人の他の歌も聞いてみた。
う~む、どれも巧いですな。じじぃ心を鷲掴みにする。

以後、二人の歌が時々耳の奥で聞こえるので、いずれCDを買わなくては、と思ってた時の「本日限定2割引き」である。
棚を探すと八代亜紀は無く、藤圭子があった。

CDの名前は「藤圭子 艶歌と縁歌 ヒット&カバーコレクション」である。
1枚目は藤の持ち歌ばかり。題して「艶歌」。もちろん「夢は夜開く」はこちら側で、他の全ての歌は演歌こてこて。
2枚目は「縁歌」と称し、他人の歌を藤なりに歌っていて、こちらがいい。

好きな歌は「港町ブルース」「別れの朝」「ひとり寝の子守歌」「旅の終わりに」「みちのくひとり旅」「舟歌」かな?。
しかし「すきま風」は入ってなかった。

そういうわけで、本日の林住記は《藤圭子youtube縁歌ショー》です。お付き合い下さいね。

      星の流れに

      港町ブルース

      北国行きで

      別れの朝

      遠くへ行きたい

      旅の終わりに

      すきま風

      みちのくひとり旅

      ひとり寝の子守歌

      舟歌

どうです? 大した歌姫でしょ? オペラ歌手よりずっと巧い。あの「千の風になって」も圭子さんに歌って欲しかった。
なお、ゲスト出演は八代亜紀です。歌は「すきま風」を、youtubeからどうぞ。

艶歌収録曲 
新宿の女・生命ぎりぎり・女のブルース・あなた任せのブルース・圭子の夢は夜ひらく・東京流れもの・命預けます・女は恋に生きてゆく・さいはての女・恋仁義・みちのく小唄・京都から博多まで・別れの旅・明日から私は・私は京都へ帰ります・命火・はしご酒・聞いて下さい私の人生・面影平野・可愛い女・蛍火

縁歌収録曲
アカシアの雨がやむとき・今日でお別れ・カスバの女・知りすぎたのね・雨がやんだら・霧の摩周湖・女の意地・逢わずに愛して・港町ブルース・別れの朝・うそ・北国行きで・北国の春・ひとり寝の子守歌・旅の終わりに・おもいで酒・みちのくひとり旅・舟歌・さすらい・怨み節・網走番外地

それでは、お休みなさいませ。 160331


最後の脚立乗り

2016-03-30 | 庭いじり

狭い庭なので、庭木が大きくならないように、3年に1回は大刈込をする。
この春は、山茶花3本をバッサバッサと刈込んでやった。

樹形は大分小さくなった。
山茶花が「ナニクソッ」と頑張って、新しい枝を茂らせるので、再来年の花付きが良くなるはずだ。


刈込は脚立に乗って行うが、脚立が怖くなってきた。
以前は下から3段目までは平気で乗ったものだが、最近は2段目で、もうハラハラする。

足元が4カ所になる脚立よりも、3脚梯子の方が安定性が勝ると思うが、そう何度も使わない道具を、今更新しく買うわけにはゆかない。

花が咲いていても、山茶花の次は椿を刈り込むつもりだ。
早く刈り込めば、来年の花芽が夏の間に育つから。
それはじじぃの体調よりも確実なことだ。

160330


厚労相 死ね

2016-03-29 | 床屋放談

  保育所落ちた、日本死ね。

に対し「匿名では事実の確認のしようがない」と応じた安倍首相。
いやはやですな。

冷たい首相の初動に対し「それは私です」と名乗り出たお母さんたち。
その数が多いのに慌てた政府・自民党。

塩崎恭久厚労相が、緊急対策を発表した。その肝は、

  設備や保育士は今のままでいいから、定員を増やせ。

ということ。

厚労相の計算では、待機児童数の全国合計は23,167
人。うち東京都が7,814人で全体の34%。

  都内の認可保育所が1人ずつ、小規模保育所が3人ずつ受入れ定員を増やせ。
  約3,000
人の待機児童数が解消するはず。
  東京都は是非そうしてもらいたい。

いやはやですな。

  塩崎厚労相、死ね。

ですね。
7月の選挙では、先生たちもマスゴミも、こんなことは、忘れているのでしょう。

160329


ドクターPMTC

2016-03-28 | 病院巡り

全く症状は改善しないけれど、大学病院の口腔外科に3年も通っている。
ここは町医者とは異なり商売気が無いので、患者が長時間病状を訴えるらしい。そのため予約をしていても、長~く待たされるのが困る。

1週間分の新しい薬を出すのに1日。
7日分の薬の効果を確認し、この後28日分の薬を出してもらい、歯間や奥歯の掃除を予約してもらうのに1日。
歯間掃除には更に1日。

と町医者なら普通1日で済むのが3日も潰されるのが辛い。
でも昼飯はMacで食えるし、カフェもある。暇潰しになるし、患者の話を良く聴いてくれるから、わざわざ大学病院へ通うのである。

10日前に、孫のように若い担当医が、歯間掃除のために10日後の予約を取ってくれた。担当医欄はSMTCとなっていた。

  ふ~ん、SMTC先生ね。南の国から来た先生かな?

  予約当日。

口腔外科窓口で出してくれたA4判(!)の診察受付票の担当医師欄は、やはりSMTCになっていた。
そして診察の順番を知らせる電光看板もSMTCだった。

で、順番が来て診察椅子に横たわっていた。

現れ出でたるSMTC先生は、あらら、ふつうの看護婦さんだった。

  なぁんだ、日本人じゃないすか。

  うふふ。がっかりさせてすみませんねぇ。

  PMTCってご主人の姓ですか? どう読むんですか?

  いいえ、Professional Medical Teeth Clinic のことです。

  へー! また一つ利口になった。人間、歯が抜けても勉強ですね。

SMTCさんは、歯ブラシの種類から近辺の取扱店、歯ブラシの使い方まで親切に教えてくれた。
実は使い方は、もうあちこちの歯医者さんで学んでいる。ただ、言われたとおりに実行しないのである。

その結果、80歳直前に残っている自前の歯は上下合計15本。

160328


強引ウィンドウズ10

2016-03-25 | じゃじゃ馬馴らし

ウィンドウズ10を無償でダウンロードできる、と聞いた森生は興味津々。即・予約した。
だが、これは軽率な行為だった。以後およそ1年間、しつこくMS社に付き纏われることになったのだから。

        

数日前、エクセルを使っていたら、突然、W10のダウンロードが始まった。キャンセルする暇もなくダウンロードが始まった。
有無を言わせぬ強引さだった。

なすすべもなく、「同意する」をクリックし、待つこと1時間半。
意味の分からぬ説明が時々出て来たけれど、何もすることなく、ダウンロードは完了したようだ。

W8.1に慣れたばかりだけれど、じじぃが長いもの、若いものに巻かれるのも仕方がない事。
自分を納得させることにした。

で、新しいW10で「林住記」を書きはじめると.......。

不都合・不具合ばっかりですな。イライラする。
この不具合・不都合を具体的、簡潔に書き表せないのである。書き表すには、森生のパソコン関連の語彙が全く不足している。

例えば、インターネットエクスプローラがマイクロソフトエッジに入れ代わっていたのに、気づいたのは昨日だった。

  エッジでは、お気に入りはバーが殆ど操作できない。
  エッジでは、編集画面で画像の大きさを全く調整できない。
  エッジでは、切り取りと貼付けができない、どころか、切り取った文章が消滅する。
  エッジは矢鱈に用心深く、一寸席を立っただけで、画面が暗くなっている。

このほかエッジでは、できないこと、口惜しいことが数多あれど、言葉探しでイライラするので割愛しますっ   
エッジは明らかに寿命を縮めますです、はい。

そういうわけで、目隠しをされた石頭が書く「林住記」に、あれこれに不備不具合がありますが、ご勘弁願います。
なにしろ寿命を縮めながら、日夜、悪戦苦闘してるんですからね。

160324


嬉し悩まし山野草

2016-03-24 | 庭いじり

 

団地内を徘徊中、庭先で山野草博士夫妻が土づくりをしているのを見て、森生にも火がついた。
いまこそ、鉢植え山野草の植替え時、なのである。

鉢替え、株分け。地面への植え付け。逆に地植えから鉢揚げ.........。
若芽が伸びる前に、こういった作業を急いでやらなければならず、目が回り、腰が痛くなる日々が続いている。

 

思えば、この山草たちにはこの30年あまり、随分楽しませてもらった。夏、家を空けられないという難点はあるが、得たものは大きかった。
しかし体力気力は順調に下り坂だ。悲しいけれど、そろそろ年貢の納め時である。

今年は、今まで鉢に閉じ込めておいた山野草を、猫額亭の庭や土手、山野草博士夫妻たちが作った「ひろば」に、開放してやるつもりだった。
枯れるか生き延びるかは、草たちの自助努力に任せることにして。

 

しかし、しかしである。
わが猫額亭の庭は造成地のためガリガリで、移植ごては歯が立たない。ひろばや土手は手強い先住者が、既にしっかり根を張っている。
やはり、今年も棚の上の鉢の中で、保護するしかあるまい。

で、結局、育ち過ぎた山野草は株分けをしたので鉢が増え、鉢揚げで更に鉢が増え、以前よりも合計鉢数が増えてしまった。
林住期を過ぎ、そろそろ遊行期に入ろうとする今、相変わらず鉢植えの山草に縛られている。ふぅ。


       鉢植えの山野草を引き取って下さる方、おられませんかぁ~。

  

手元にありお分けできる鉢植えの山野草は、以下のとおりです。
姫綿菅・深山苧環・日本桜草・桜蓼・大文字草・白花碇草・筑紫落葉松・みせばやなど。なお、素敵な花を付ける椿・山茶花・白山吹・木瓜そのほかのご相談に応じます。

写真は上から、翁草・碇草・深山苧環・日本桜草です。

160324


高麗川無残!

2016-03-23 | 高麗便り


 清流橋下流

先生のお宅で、NHKの「さわやか自然百景 埼玉 高麗川」を見せて頂いた。
季節は晩秋。さわやか自然百景シリーズの中でも出色の、ため息が出る美しい風景が写っていた。
しかし麗しい高麗川渓谷の環境は、野蛮な埼玉県庁と未開な日高市役所により、この僅か3か月で、徹底的に破壊された。

突然始まった、高麗川の清流に遊歩道を敷設する工事は、残念ながら着々と進行している。
工事区間は、とりあえずは清流橋から高岡橋の上流のお蔵淵までのようだ。
  横手地区は諏訪橋から上流が出来上がっております。
  上田埼玉県知事は高麗川を「ドブ川」または「荒廃した川」と見做し「まるごと再生」すると宣言しております。



日高市の広報誌を一般市民は誰も読まないし、工事現場は見にくい場所なので、他の地区の住民が工事に気付かなかったのはやむを得ない。
しかし毎日目にし、重機の轟音を聞きながら、大切なふるさとの清流をこれほど蹂躙されても、何の声も上げない沿岸住民にはあきれる。

ご先祖さまにも子々孫々にも、申し訳ないと思わないのか。

市が常日頃自慢しているカワセミや、メダカや、TVに姿を撮られたタヌキは、無事に避難できただろうか。そして帰って来るだろうか。
事前の「環境アセス」は実施していないはずだ。これが「清流文化都市」のやり方とはなぁ........。

この大規模環境破壊工事の受益者は建設工事業者と、4選禁止条令破りの上田埼玉県知事とあのセンセイと........。

この遊歩道を利用する人は、真夏以外には滅多にいないはずだ。
その真夏は川遊びの車が狭い生活道路に殺到し、鍵の要らな平和な地域が騒々しく、不用心になる。

利用するのは日高市民ではなく、既に清流を滅ぼした他のまちの人か、東京都民だろう。

森生は、都民や他のまちの住民が高麗川に入ることに反対ではない。むしろ歓迎する。
ただそれは、天神橋と小さな清流橋・高岡橋の袂から川原に下り、水の中をジャブジャブ歩き、魚を捕まえる程度のことだ。
絵を描いたり写真を撮るのも、お勧めしたい。

コンクリートで舗装した遊歩道を、例えば車椅子を押しながら歩くことではないし、まして自転車で疾走するのは迷惑だ。

税金で業者を潤すことは結構なこと。ただ、税金の使い方なら、もっと役に立つことが幾らでもある。
日高市の行政サービスやインフラは、他分、同規模の郊外各市に較べて見劣りしているはずだ。

ごちゃごちゃ書いても始まらない。百読は一見にしかず、である。不肖森生が撮った昨日の工事現場の写真を貼り付けました。
過去記事に載せた、美しかった高麗川の風景と較べて見て下さい。
  祝日なら工事現場に潜入できるかと、21日に天神橋~高岡橋を徘徊しましたが、工事は続行中。肉眼にはもの凄い土砂の山でした。

これでは「清流文化都市」は真っ赤な嘘。「清流破壊野蛮都市」というほかありませんね。

■参考ブログリンクス高麗川 高麗川清流・・・デジカメ写真集
 
林住記過去記事高麗川が大変だ160112・4選出馬150604・かわせみ保護区110512・清流無残110323・水濁る春110311・水辺破壊事業110225
(6桁の数字は投稿年月日です。カレンダーからお入りください)

■この工事に反対する方は、埼玉県知事や日高市長に、抗議のメールを送って下さい。

160323


あさが行く

2016-03-22 | 拍手

   

親しい人々が亡くなり、番頭の亀助が本社に戻り、大怪我をした元大番頭の雁助は奇跡的に回復し、挨拶に来た。
娘の千代の縁談は、お祖母ちゃん最期の大仕事で上手く整い、遂に五代友厚がちょっと顔を出した。
五代ロスに罹った女性がいるそうだけど、じじぃにはカンケイなかった。
でも、あさが行ってしまったら........。

念願の女子大学が開校したので「あさが来た」もいよいよお終いである。

酷く寒い日は、朝が来ても布団の中で、あさを見ていた。

滅茶苦茶で面白かった「ちかえもん」は凝りに凝った時代劇だった。
こちら「あさが来た」はお手軽安普請の時代劇だった。しかし面白かった。朝は元気な話がいちばんだ。

いろいろな楽しみ方があったが、じじぃは白岡家の豪勢な屋敷と、渋い調度品に見惚れていた。
TVドラマ、特に時代劇はウソがあってもいい。だが、大道具小道具に衣装、実力派の俳優がズラリと並べば、単純に楽しめる。

ところで、現秘書役・亀助の恋女房は、もう一度現れないのかね。あの娘はひたむきな、いい娘だったのに。

                                                

3月は去る人が多い。国谷裕子、岸井成格氏などは残念な人々である。

だけどじじぃは、古舘伊知郎氏の場合はせいせいする。彼の話法はクサく大時代。どんな話題も紙芝居か下手な講談になってしまう。
時々顔を出していたショーン・マクアードル・川上氏が、週刊文春の一刺しで消えたのは良かった。
国営放送のジョン・カピラ氏もアヤシイと睨んでいますが、さて。

160322 


破局的噴火が起きたら

2016-03-18 | 拍手

 

火山災害小説「死都日本」は火山オタクの医師・石黒耀(黒曜石)が書いた。

昔、小松左京の「日本沈没」が大評判になったが、あれに匹敵する力作です。
噴火災害の科学的記述は、小松左京を凌駕している。
以下、ごく簡単に粗筋を。

20xx年5月21日午後、火山噴火予知連は、霧島火山群発地震に関する記者会見を開いた。

  霧島火山群に大規模噴火の危険が迫っている。
  噴煙柱崩壊型火砕流が発生すると、被害は人吉・鹿児島・都城市に及ぶ。
  面積は大阪府に匹敵。該当地域住民は110万人以上になる。
  噴火現象が起きてからの避難では到底間に合わない。
  各市町村は住民への避難指示を早急に出して欲しい。

あまりに巨大な噴火予知に、記者団はあっけにとられてしまった。
名指された各自治体は立ち往生。

結局、役所の習性になっている前例主義で対応するしかなかった。
つまり、危険な兆候が出るまで静観することにした。

保守党から政権を奪取した共和党の総理菅原は、霧島火山噴火の解説本に嵌っていた。
この本に書かれた民衆の踊狂現象から、巨大噴火が必ず「来る」と確信した。

菅原は国交省の静間を使い「K作戦室」を密かに立ち上げ、自ら本部長に就任。
川内原発停止と燃料棒の取出し、自衛隊のヘリと艦船の改造、衛星徹甲弾作戦を着々と推進。
また霧島火山噴火解説本の著者・日向大学防災工学准教授黒木をK作戦室に引き入れた。

6月17日、黒木は地元記者を伴い、硫黄山直下にある火山観測所退避作業に立ち合う。そこから下山する途中、トラックが跳ね上がるほどの強烈な地震に遭遇。
続いて大波池の水蒸気爆発、韓国岳の山塊爆烈と飛散を目撃。

噴火は予知連が発表した規模を遥かに超えた。
霧島火山群を吹き飛ばし、30万年以前に存在した、巨大な加久藤カルデラを再現させた。

黒木は
記者と共に爆風・火山弾・火砕流・降灰・土石流から逃げ回る。
そして日南市で、愛妻と奇跡の再会を果たす。

手に汗握る脱出劇と、菅原首相による、国内国外に対する危機対応は圧倒的である。
黒木の持論を基に、菅原首相の緊急TV演説は、破滅的被害後の復興策を示し、国民を鼓舞。
同時に世界を驚愕・驚嘆させ、経済的な破局を国際的にも一先ず回避することになった。

難民化対策として、イギリスの原子炉を破壊するという「衛星徹甲弾作戦」は荒唐無稽。

古事記に書かれた国造り神話を、火山災害として解読する黒木の着眼は非常に面白い。
別冊「古事記新解」を出版して欲しいくらいだ。

医師である作者の
文章に破綻はない。
しかし暴落した円相場対策と、保有米国債をめぐる米国大統領との駆け引きが、よく分からない。
結局、日本がアメリカに勝てたのは嬉しいが。

日本列島の巨大地変はこれで終わらない。
あらゆる観測データは、
次の破局的な災害を予告している。
東南海連動型巨大地震と富士山の大噴火である。

       講談社文庫 本体895円

初めは631頁を一気呵成に読了した。
2回目はゆっくりと味わい、3回目は理解不能個所を読み返し、4回目は小説の構成を図解。
つまり文庫本1
冊を4回読んだことになる。

もし破局的な巨大噴火に遭遇したら、まず助からないだろう。
殆どのものが一瞬で吹き飛ばされ、焼き尽くされる。

小説でも、半日足で鹿児島市・宮崎市を火砕流が埋め、南九州の300万人が犠牲になった。
火山灰の被害は、日本列島から全世界に波及する。

詳しくは本を買ってお読みください。決して損はしないはずです。

厚い灰雲が関東平野に達し、東海以西の各都市が土石流に埋まる中、
首相は国民向けに早くも復興方針を発表する。

自然災害の多い国土に適した国造りをするために、
過去に決別し、新しい世界の幕開けを日本が先導する、
という演説は感動もの。

但し国民向けは、実は世界を相手の大芝居。
584頁から610頁までを、しっかりお読みくださいね。

この小説は東北大震災以前の09年発売だから驚きです。
この演説の精神は、この度の大震災復興策にも生かされるべきだと思います。

上3枚の写真は霧島火山群のうち新燃岳の噴火です。

160318


すきま風

2016-03-16 | 歌の翼に

    

党派を超えて「演歌応援議員連盟」が発足したそうだ。
安倍晋三だけがセカセカし八面六臂のご活躍。ライバルだった石破さん他はの~んびりで、センセイたちは余程暇なんですなぁ。

議連の言い草です。

  演歌を、日本で生まれ発展した文化として捉え、振興を目指す。
  地方のカラオケ大会に演歌歌手を招き、若者が演歌に直接触れる機会を設ける。

あはは、2行目にホンネが丸見えですね。
センセイたち、少し名が売れた演歌歌手と一緒にステージに立ち、合唱することで箔を付けたいらしい。

     

会長は自民党で唯一派閥らしい派閥といわれる二階派の二階俊博総務会長センセイである。   
ほら、あの産休不倫騒動で議員バッジを失った宮崎某をセンセイセンセイと言い、処分もできなかった芋団子先生ですぞ。

会員は約40人いるそうだ。マスゴミは全会員の氏名と選挙区を報道しておくれ。

     

記者会見には杉さまこと杉良太郎さんが同席した。流石に元人気者の高貴高嶺者。芋団子先生よりずっと光ってた。
近頃
さっぱりお目にかかれない杉さまは、ウィキに拠ると、スゴイことになっている。

  ベトナム社会主義共和国日本大使・日本ベトナム文化友好協会理事長・法務省特別矯正監・麻薬追放協会会長・
  アメリカハワイ州ホノルル市名誉市長・・・・。

ふぅ。同い歳の森生に、どこでどうしてこんなに差を付けたのか。
そこで、杉さまの代表曲を観て聴いてみた。

        「す き ま 風」

・・・・・・・・!!!!。なるほどなぁ。始めっから差がついてたんですな、負けた。 

センセイたちは、会合には必ず遅刻し、途中退席します。
何故でしょうか?

160316


争う候補者

2016-03-15 | 床屋放談

「民アメリカの大統領選挙が、盛り上がっているようだ。
しかし今のところは、まだ本当の大統領選挙ではなく予備選挙だとか。予備????・・・。何が何だかさっぱり分かりまへんな。

本当はどうなのか、これもまた分からないにしても、明朗活発な、アメリカの大統領選挙は羨ましい。
クリントンおばにしてもトランプじぃにしても、他のダレソレ候補にしても、したいことやることを選挙民にクッキリ訴えているように見える。
安倍晋三のように「争点隠し」なんていう姑息で卑怯なことはしていないようだ。本当のことは知りませんが.......。

トランプじぃの暴言に次ぐ暴言。あれは確信犯であり、失言ではない。
彼の暴言は確かに重大な問題だろうけど、ウコサベンなじじぃには痛快ですな。どうせ落ちるなら、言いたいことを言えばいい。
日本叩きについては駐米日本大使館が、迷わず参戦しなくちゃね。言われっ放しは怠慢です。

ま、ガス抜きが済んだら、アメリカ人は回復するよ。

クリントンおばの雄叫びには、シャラポア嬢も顔負け。ヤですなぁ、あれ。
言い分は正しいのかも知れないけど、窮すれば鈍どんガラガラ声になり、ガラが悪くなってきた。
大統領とか総理大臣には、手腕だけでなく、含羞も、惻隠の情も、品格も欲しい。

こそこそと水面下で決めず、大っぴらに討論して、競争相手を言い負かし、大統領の椅子を獲得する。お祖父さんなんか問題にしない。
アメリカの大統領選挙が羨ましい。本当のところは分かりませんが。

突然ですが....。読売ジャイアンツだけが、なぜ巨人「軍」なのでしょうか?
この平和なニッポンで、本当は戦争が嫌いなワタナベ主筆(代表かな?)がいながら、不思議なことだ。

もう一つ突然ですが「民進党」に「合流」すれば、選挙に勝てるんでしょうか?
名前争いは、評判を決定的に落としましたよね。

160315


新党の名前

2016-03-14 | 林住期

選挙目当てに、民主党と維新の会が一緒になる。
政治をどうするかではなく、自分たちの議席を失わないためだ。
新党の名前は、果たして如何に。

岡田先生は「世論調査をする」とか言ってたけれど、笑わせるねぇ。
しかし、先生が愚図愚図しているうちに巷は走ってる。
野次馬は新党の名前をいろいろ考えているのだ。


朝日によると、内部では今のところ「民主党」「立憲民主党」「民新党」が有力とか。
でも、それでは手垢まみれで面白くない。
ネットで噂している名前で、「イイネ」と思う名前を拾ってみましたが.......。

  「本末転党」
   
名前を決める前に、新党の政策を決めるベキです。

  「七転八党」
   
有為転変は世のならひ。

  「おっとっと党」
   
危なっかしくて見ておれぬ。

  「不変不党」
   
いつまで経っても「党」としての体をなさない。

  「岡田克也と松野頼久とそのお友だちたち」
   
固有名詞は時々変えよう。

  「万年ゆ党」
   
党でもや党でもなく、結局、自民公明党の応援団。

  「みんみん党」
   
蝉の命は短くて、羽化して命は1週間。

  「サスティナブル・ジャパン会」   
   
カタカナ流行りですから。

   「カエルの楽園党」
       ご存じ百田直樹先生のご提案

                 

              賞金を出すなら、本気で考えてあげるよ。

                 160314


復興を考える

2016-03-11 | 床屋放談

朝日新聞の毎年3月11日前後は、東日本大震災関連記事が多くなる。
しかし森生は、被災者個々人の悲嘆や苦心惨憺を、美談に仕立てた記事には「またか」と思わされ、今年は読まなかった。
遅い復興、人口流出と高齢化、地域社会の崩壊、などと真っ暗に書く記事にも、賛成できない。

とにかく甚大な震災被害だったのだ。それに日本は一党独裁、人権無視の中国ではない。
更に、東京五輪大会を好んでわざわざ抱え込んだのだから、物事はそんなにスイスイ上手くいくはずがない。


  ・三陸沿岸はもともと津波常襲地なので、人が常住する適地ではない。人々が内陸都市へ移住することは賢い選択だ。

  ・千年に1度の大津波のために、巨大な防潮堤で海岸を囲ったり、山の上に平地を作り、低地を嵩上げするために税金を使うことはない。

  ・海岸に住む漁業者には、鉄筋コンクリート造水産加工場併設高層集合住宅を税金で建て、貸し出せばいい。

  ・こういう巨大災害を機に、土地所有権を制限すべきである。

  ・町村合併を今こそ推進し、コンパクトシティ化を推進する。

  ・ご先祖はン百年前に沿岸に移住した。今度は逆に内陸に移住し、ご先祖になろう。

  ・国は移住支援のために、土木工事費を回せ。

  ・老人はつべこべ言わず、嫁婿・息子娘に従おう。

などと床屋政談を考えている。
しかし世間も現場も知らず、こういう場合の適切な用語も修辞も持たない。
だから上手く「林住記」に記事を書けない。

それで毎年今頃になると、イライラしていたところ、ドンピシャな「お言葉」です。
詳しくはこの記事の下に続く
「林住記」をお読みくださいね。

160311A


正しい町づくり

2016-03-11 | 先輩のお言葉

  東日本大震災5年。被災地の復興をどう進めるべきか。
  慶応大学教授で歴史社会学者である小熊英二さんが、朝日新聞9日(水)付朝刊で、語っている。
  明快な話に森生は感服したので、以下のとおり要旨を抜粋しました。

いま東北沿岸部を歩くと、盛り土と巨大な防潮堤に圧倒されます。
しかし現地では「こんなはずではなかった」という表情に出会うことも増えて来た。
復興計画が大規模で時間がかかり過ぎ、人口流出も高齢化も進んでしまった。
高台に造成した住宅地、嵩上げした商業地区、沿岸に並ぶ魚の新加工場は、果たしてどれだけ埋まり、稼働するのか。

外国の災害研究者から見ると、羨ましい状況とも言えます。10年で32兆円という資金が国から出ることに、彼等は先ず驚く。
役人は仕事熱心、被災者は我慢強く従順、国民は善意に溢れている。なのになんでうまくいかないのか。そう尋ねられる。

うまくいかない原因は、それぞれの部局では皆がんばっていても、全体を大局的に判断する人がいないことだ。
更に、復興政策が過去の延長で動いていて、時代錯誤の巨大インフラ整備に偏り過ぎているから、です。
日本の災害復興は、伊勢湾台風などで大きな犠牲が出た50年代の反省を踏まえ、60年代初めに基本的な枠組みができた。

その復興支援は被災者個人の生活再建よりも、地方公共団体によるインフラ整備でした。堤防やダムを作り、物理的な防災を目指したのです。
20歳の時の政策は、60歳になったら通じないのです。

そもそも復興とは、本来、被災地に持続可能な社会を再建することです。
たとえ人口が半減したとしても、そこである程度回してゆけるような産業なり社会構造なりを目指す必要がある。
身の丈に合わない大きな街を目指すのは、却って失敗します。

これまで防災関係の学問は、自然科学や建築工学に偏重していました。しかし災害の被害は自然現象だけでは決まらない。
これからの復興支援は、地域の実情を充分把握し、被災した地域社会を再設計するための社会科学的な知見が必要です。

震災から5年。被災地の問題は過疎化・高齢化・格差の拡大という元々あった課題に移ってきました。
これは全国共通の課題で、東北の被災地はその傾向が災害のために20年ほど早く進んだともいえます。
被災地の課題を解決することは、日本の未来を考えることに繋がります。
インフラ整備偏重を改め、被災者個々人への直接支援を重視する方向へ転換すべきでしょう。

高度成長期や、バブル期の「夢よもう一度」では、
コンクリートで固めたゴーストタウンが次々と生まれかねません。

 

如何ですか? 森生は以前から小熊英二教授に注目しております。
よろしければ、過去記事「がんばる民意」(先輩のお言葉・131101)もご覧下さい。

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