世間は明日から大型連休で、大勢が浮かれて遠出するようだが、じじぃは連休でも何処へも行かない。
渋滞や人混みに揉まれて旅をするより、わが猫額亭周辺の新緑を愛でるほうが、ずーっと粋な生き方ですな。ふんっ。
それに、毎日が連々々休じゃないですかぃ。
わが団地は異様に静かである。画眉鳥だけがけたたましく囀り、まるでゴーストタウンだ。
み~んな、お出かけらしく、ひとり徘徊するじじぃは、いささか面白くない。
旅への憧れはある。決してないわけではないよ。
しかし混雑と、大切な預金残高を慮ると、浮かれて出かける訳にはいかないのよ。
ではどうするか。
・・家にあれば西向く頭草枕 旅にしあれば北向きに寝る・・
......... 森生皇子
なのでありまする。(頭草枕は、こうべ・くさまくら、と分割してお読み下さいね)
つまり、就寝する時に、何時もは東西に布団を敷き、枕を西に置きますね。
ところが大型連休中は、南北に布団敷き、枕を北に置く。所謂「北枕」ってやつです。
そうすると、夜中はお叱呼で目を開けた時、朝はおめざ時、天井の滲み模様と部屋のしつらいが普段とは異なって見え、一瞬、狼狽える。
これ旅の宿の朝の、ヨロコビ疑似体験です。何処へも行けないご同輩も、如何でせうか?
お土産は菓匠・禄兵衛さんがこだわる「名代草餅」をどうぞ。楽天市場で見つけました。
新緑に包まれた遠景は隣の西武団地で、わが東急団地から眺めたものです。
家にあれば笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る ........ 有間皇子
160428