咽喉が渇くだって? あんたが空に昇って、雨降らせなよ。
年末以来一滴の雨も、一片の雪も降っていない。
今朝の室内温度は5度。この冬一番寒く、ガス湯沸し器が凍った。
しかし庭に霜柱は無い。
1101231
咽喉が渇くだって? あんたが空に昇って、雨降らせなよ。
年末以来一滴の雨も、一片の雪も降っていない。
今朝の室内温度は5度。この冬一番寒く、ガス湯沸し器が凍った。
しかし庭に霜柱は無い。
1101231
ご町内の元ショッピングセンターの一角で、まだ頑張っているリサイクルショップは侮れない。
憧れていたもこもこ羽毛ジャケットが僅か400円で買えたのだ。たったの400円だよ、400円。
現役時代の森生は、カネ離れのいい、渋い紳士だった(つもり)。
それが暦を取り替えてからは、ケチなファッションだが年々若づくりになっている(つもり)。
最期まで死なないつもりだった宇野千代先生の弟分のつもりである
でも、これを着てご町内を徘徊するのは止めておこう。前の持ち主から逆恨みされるかもしれないから。
手編みの長い襟巻きをぐるぐる巻きにして、ニット帽を目深に冠り、飯能銀座をのし歩くべぇ。
きゃっ! 海老蔵がお忍びで歩いてる
とおばさんたちに言われたら、
えへん、どんなもんだい( ...... 中身は蟹だわさ)。
向こうからとぼとぼよぼよぼ歩いて来る友だちに声をかけたら、
ど・な・た・?
なんて言われたりして.
400円で買ったダウンジャケットを「林住記」に載せるのは差障りがあります。
たまたま通販に、胸のマーク以外はかなりソックリなDJがあったので、使わせて頂きました。
気に入った方は「THE NORTH FACE」さんに注文してやって下さいね。
森生はいま、嵩張るDJの収納に困ってます。
110128B
パソコンの不具合・不都合・不届きを書こうとすると、決定的に語彙不足。何日かけても言いたいことが書けない。
それで大いに端折って書きます。憤慨してるので話の筋が通ってないかもしれませんが、ごめんなさいね。
メールの受信送信はOutlookexpressを長らく使っているが不足は無い。
しかし最近、マイクロソフトはOutlook2003に、無理矢理乗り換えさせたいらしい。
他のソフトを開いたまま(例えばExcel使用中)にOutlookexpressを開こうとすると不可解な画面が必ず割り込んでくるようになった▼
・・ Outlookアカウントを設定しています。ウェルカムメッセージを作成しています ・・
これ、どういう意味だぇ? 日本語を使えよ。
隣に「Outlook2003スタートアップ」と書かれた画面が並び、「次へ」以降は例によってチンプンカンプンである。
そうしてこの先が一層☆@#?※&・・・・・である。
何回も試行錯誤をさせた揚句、にっちもさっちもゆかなくなり、今ではこうなった▼
仕方が無く、降参して横長の窓をOKにすると、
・・ (応答なし) 報告しますか? ・・
とくる。
更にあれこれいろいろさせた末に、インターネットが消え、始めからやり直しだ。
Expressから2003に乗り換えさせたいならば、先ずその特徴を説明し、次に手続き操作を丁寧に誘導せよ。
オタクには簡単な操作だろうがじじいにとっては一大事だぞ。
この現象以後、使用中のソフトを全て閉じ、デスクトップからでなくては、Expressが開けなくなくなった。
そういえば数日前にマイクロソフトからExpressの方にメールが入っていた。
これ、ご挨拶の順番が違う。
メールの内容は2003の特徴を書いてあったしいが、これもチンプンカンプン。
一旦閉じて数日後、そうだ、その説明を写真に撮ろうと、Expressを開けたら、影も形も何も無く証拠を隠滅。
こういう悪企みをする唯我独尊担当社員は縛り首にせよ。独占会社マイクロソフトを分割せよ。
やい、神さまはこっちであって、てめえらじゃねえぞ。
........ 読者諸氏にはこの記事をご理解頂けただろうか。
ワカラン? 書いた森生にもワカランよ。ふんっ。
パソコンのことになると、じじいは世間知らず、言葉知らずの非行少年になるんじゃ。
TV画面は「ざわざわ森のガンコちゃん」から。
110127
最近ヤル気になれないのは、もう直ぐ百になるため体力気力が衰えてきただけではあるまい。
毎朝、寒くて布団からなかなか出られず、昼間、外を徘徊する時間が減っていることもあるのだろう。
天声人語にタメになる先輩のお言葉が載っていた。
外山滋比古先生が本に書いているそうです。
・・ 思い切ってゆっくり話すと案外たくさんのことが言える ・・
ふむふむなるほどそのとおり。
これをブログに翻訳すると、....... もうお分かりですよね。
「日本ブログ村」にブログランキングがある。
上位のブログでも、内容は失礼ながらどってことない事ばかり。中味はカンケイナイようだ。
まぁ、あっさり・ほどほど・なぁなぁ・のほほん、がいいのかなぁ。
......... また長い記事になってしまった。
要するに、明日からはごく短い記事にしますね、ということです。
これをマニフェストにしますね。
110126A
駐車場管理人はお大尽だ。朝、留守だったので無断駐車し山に入った。お大尽は近くの畑で葱を収穫していた由。
無礼をお詫びし豪邸を羨むと、ここはあの有名な「阿左美冷蔵」の支店の裏で、店では冬でもカキ氷を出してるだぃね、と教えてくれる。
咽喉はカラカラ。友だち二人は天然カキ氷は未体験。日はまだ高く、参道側に廻り店に入った。
迷うことなく、桃蜜、白蜜、黒蜜を注文。
間も無く登場したカキ氷の豪勢なこと! どこから手を付けるか迷うほどのてんこ盛りである。
真冬なのにこんなに多くちゃ困るなぁ、と思いながらガツガツ食っても、氷のキメが細かく頭にキ~ンと来ない。
夏、本店は長蛇の列になる。しかし真冬の宝登山道支店はガ~ラガラ。ご用とお急ぎの方には暖房が効いた宝登山支店の真冬のカキ氷をお勧めします。
但し埼玉県景観賞を受賞した小洒落た支店より、ガラクタが溢れている本店の方が滅茶苦茶で面白いかも。
メニュウと評判はこちらをどうぞ。◎◎◎。
また、夏場のカキ氷は過去記事「庭先でカキ氷」をご覧下さい。
今度の山歩きは友だちが車で迎えに来てくれた。帰りも家まで送ってくれる全部お任せ。
ラクチンだったから、寒くならない内にご機嫌でカエルね。
110125
「氷池」とは、夏場、長い行列ができる長瀞名物カキ氷屋、「阿左美冷蔵」の天然氷採取プールのことである。
仕掛けは簡単。谷川の水を日陰のプールに引き込み凍らせるだけ。
ただ池は谷間にある。落葉を取り除く作業が大変らしく、夜間見張り小屋がある。
山道には、飼い犬にお叱呼をさせないでネ、と寒い場所で犬にとっても森生にとっても迷惑な看板があった。
近いヒトやイヌは遠くで済ませて下さいね、原料の水が濁ると困るのでご協力お願いしますよ、というわけ。
年明けからは寒さが厳しく、氷の出来は上々、と数日前にNHKで放送していた。
今度の山歩きの主目的は天然氷採取作業を見ることだった。しかし氷池に到着すれば、こはいかに!運動会だ。
いかにも芸術家風が氷上で静々と波紋をシャーベットで描き、それを数人が撮影していたのだ。
山道から、何やってんですかぁ~、と問う。黒いどてらを着た魔女が、シーッ、と氷の表情で制止する。面白くないね。
暫く高みから観察していると、芸術家風は阿左美冷蔵の関係者らしく、趣味のいいいかにもな衣装。社長かもね。
撮影隊員に話していることが途切れ途切れに聞こえてきた。曰く......
「平成4年から続けているこの創作活動は身体にきつくあと数年しかできないだろう」
「これを単純に波紋を描いたものと受け止めてほしくはない」
「宇宙空間を表現したつもりでアル」
なぁんちゃって聞くだけでも恥ずかしく、どう見たって波紋以上のものではない。単純で悪かったね。
大体、殆ど誰も来ない場所で商売ものの天然氷にキズが付くゲージツなんかするかいな。
撮影隊のあんちゃんが持ち場を離れて道路に出てきたので質問。
NHKの取材班、と答えたが、撮影機材は一切無印。人数はたったの4人。恐らく下請けの連中だろう。
最近の国営放送の騒々しさや、ドラマまでニュースに仕立てる強引さから連想したワンフレーズは........
<ヤ・ラ・セ・の・げ・ん・ば>
氷池の谷間からほんの少しで人里に出られた。
北側を山に遮られた長瀞の長~い里は、冷蔵庫のような秩父の入口なのに裕福そうで温かい。
広い屋敷の間に散在する桑畑は春のようにうららかだった。
国道を避け、民家の庭先や背戸の小道を拾い歩き、突然、宝登山神社参道脇の駐車場に着いた。
隣接する豪邸の人の良さそうなご主人が駐車場の持ち主だった。
四方山話が弾み、この後、意外なモノを食すことになった。それは明日のお楽しみ。
110124
以前、野上駅から「長瀞アルプス」を歩き、宝登山に登ったことがある。
長い登り坂が続き、最後の宝登山西中腹から頂上までの急な坂道では、心臓が咽喉から飛び出しそうになった。
しかし今度は下り坂。しかも長瀞アルプスも概ね下り坂。更に途中で「氷池」に出る計画だ。
高を括って楽勝のつもりがドッコイ、下り坂も急で延々と続くと、かなり応えますね。
特に宝登山からの下りは、階段を一段ずつ飛び降りる感じ。ドシンドシンと頭に響き、脳味噌が隅に寄って固まってしまったようだ。ほら、今でもカラカラと音がする。
少しだけれど若い友だちに、迷惑を掛けてはいけない。
落葉が積もった下り坂で捻挫しないように慎重かつ大急ぎで歩いた。
近所の多峰主山で足腰を鍛えておいたつもりだが、写真なぞ撮ってる余裕は無かった。
長瀞町はこの長い尾根道を「長瀞アルプス」と名付けている。
視界は両側の深い林に遮られ、こんなもんをアルプスとはねぇ。
たかが山歩きを「縦走」と言うののも大袈裟ですが.........。
小鳥峠、野上峠を過ぎ、氷池分岐を右にまた下り、氷池へ。
ぽかぽかと温かい尾根道から沢に向かうと、冷気が這い上がってきた。
日照り続きでも山肌から水が浸み出し、凍り付いていた。
「氷池(天然氷切り出し場)」へは、土日は休み、明後日到着いたしまする。
なお、野上駅出発、長瀞アルプス経由、宝登山頂まで、歩いた方がおられます。
宜しかったら「大人の遠足・お山歩日記」さんをどうぞ。
宝登山の麓に鎮座する「宝登山神社」。
大鳥居から始まる参道が堂々としている割に、社殿は大したことはない。
しかし山頂直下の奥宮は薄暗い森林に囲まれて、質素で神寂びたいい場所だった。
しかし今回、山歩きの前のご挨拶に行って、唖然呆然である。
境内の周りにある急斜面の森林がきれいさっぱり伐採され、スケスケの丸裸。
山犬には日が当り、鼻の頭が乾いていた。
これでは神さまもいたたまれないだろう。
伐採後の大斜面には蝋梅の苗木がびっしり植えられていた。
日本中、場所を選ばぬ「観光の活性化」である。
日本人は大木、巨樹、古木など樹木が嫌いになったようだ。
山犬たちは、もう宝登山を守ってはくれないだろうよ。
神罰が下り、狼狽しなければいいが.......。
小さな社殿の前には、とうに減価償却を終えた売店がある。
ここのおば(ぁ)さん、干し柿のようないい味の持ち主。半日くらい手伝いたい。
珍しいおみくじを見つけました。
この後、宝登山を下り長瀞アルプスへ。
110121A
大寒の日に採れた鶏卵が「大寒たまご」として特別に珍重されている、とは知らなかった。
昔から、「食べると健康に暮らせる」とか、風水の世界では「食べると金運が上がる」などと言われているそうだ。
そういう有難い卵を、床屋さんから分けて頂いた。
早速夕飯時、たまごかけご飯にしてみた。
う~む、ん美味い。
なんだか明日は早起きできそうだな。
卵かけご飯で精が付いたところで、宝登山の続きは明日のお楽しみ。
110120B
「宝登山蝋梅園」の蝋梅は五分咲き、と長瀞町役場は言うが、実際は三分咲きですな。
梅園の蕾は固く、まだまだ、だ。
作業員氏に、満開はいつ頃?、と訊ねたら、蝋梅の満開は一本ずつ違うわぃ、とのごもっともな回答。
年末から2月中旬までテンデンバラバラに咲き、桜のように一斉に咲くということがないそうな。
この冬は雨が全く無く土はカラカラ。秩父盆地は石灰岩掘削の埃が棚引いているようだ。
開花状態も、黄色の鮮やかさも、香りも、人出もいまいち。同感だね。
でも、まだ花が萎み始めていないのでいわば五分咲き、今日が最高の由。何事も前向きに受け止めよう。
わが町の蝋梅は枯葉を付けたままケジメなく開花しているが、ここは花と蕾だけ。大斜面には枯葉一枚落ちてない。
秘密は年末、シルバー人材を総動員し葉を一枚ずつ枝から剥し、大掃除したため。莫大な経費を投下したのだった。
従って入園無料の蝋梅園に来る場合は、管理会社が経営するロープウェイを往復利用されたい、と。
いやはや申し訳ない。森生たちはじじい三人で登ってきたが、あいにく片道切符。
この後、徒歩で宝登山を下り、「長瀞アルプス」を縦走するんだよ。
蝋梅は三分咲きで充分満足です。
30分も待たされたロープウェイ山麓駅で、蝋梅の苗木を売っていた。
過去記事(1月11日)に載せた渋い蝋梅に似た花があり、「和蝋梅」との名札が付いていた。
過去記事の蝋梅は、どうも「和蝋梅」の原種のようですね。
110120A
曇空で酷く寒い日。無料の映画会があった。
韋駄天さんを誘い、反核・反戦映画「父と暮らせば」を観に、平和資料館へ行った。
以前、TVで偶然観て、始めからしっかり観たかったいい映画だ。
しかし、韋駄天さんは終始、もじもじそわそわ。
終わってからの感想は、
宮沢りえって色気がないねぇ。
......そういう役柄だっての。
だけど、最後はがらりと印象が変わったでしょ?
世界の辺地を巡る韋駄天さんに、この映画の機微は通じなかったようだ。
会場の平和資料館も、冬の比企丘陵や古寺にも、関心が無かった。
森生はレソト美女軍団▼より、宮沢りえが好きだけどね。
やれやれ、である。
それでも互いに非常識が気に入り、付き合いは既に半世紀。
激突回避術も互いに会得しているし、他人をこき下ろすことでは意見は一致する。
資料館は面白そうだった。物見山や岩殿観音、子ども動物自然公園なども。
韋駄天さんは荒野を目指すがいいさ。
森生は別の日に出直すよ。
脚を鍛えておく必要があり、毎日多峰主山に登ろうと一週間前に決意した。
とはいえ厳しい寒さ続き。決意はなかなか実行できまへん。
重い腰を上げて、辿り着いた多峰主山のてっぺん。
頬を刺す北西の強風が吹き荒れ、暖かな日射しはあれど、ヒートテックでもユニクロ効果は無い。
毎日開催されるサミットの面々はまだ登って来ない。
そろそろ夕暮れ。流石に諦めたのかもしれない。
こんな厳しい寒さの中で、馬酔木がひっそり咲いている。
風が強く、下界は土埃が飛んでいるようだ。
新宿は薄ぼんやり。東京スカイツリーは全然見えなかった。
珍しく若い女性が。.......... いい眺めであるわいな。
110118
喫茶店で、午後から開催する演奏会の練習をしていた。
ピアノの音が大き過ぎて落ち着かない。店主から誘われたが本番は遠慮した。
昔、リヒテルの演奏を高原にある小さな音楽堂の天井裏で聴いたことがある。
その夜のモーツァルトは猛烈な力演だった。聴衆は感動していたが、翌日の演奏はドタキャン。
激しい雷雨の中、代演したダン・タイソンの静かなラベルの練習は素晴らしかった。
ピアノは部屋の大きさに合わせて弾いてほしい。
ピアノは嫌いだった。子どものころ、兄がバイエルをつっかえながら練習するのを聞いていたためである。
最近のピアノ教室では、一気に流行り歌に取り組むようで結構なことだ。
面倒なことは割愛し有名な一曲だけ教えてくれる教室もあるらしい。
西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」は切ない歌である。
もしも指が蛸のように10本もあったら、猛練習をしたい。
そして、リストの「ため息」か「慰め(Consolations)」をピアニシモで弾いてみたい。
ホロビッツ爺さんは易々と弾いている。森生が弾く場合は入場料を差し上げてもいい。
ピアニストの腕前を測る鍵の一つは小さな音にある。
最大音量は物理的に決まるので、「美しく粒の揃った小さい音」こそが表現の幅を拡げる。
.......調律士高木裕著「調律士 至高の音をつくる」(朝日新書)より。
天声人語に、そう書いてありました。
110117B