土曜日の夕方、メガ銀行駅前支店へ記帳しに行った。
ATM機は釦が多いので、記帳兼自動通帳繰越専用機に通帳を挿入。
しばらくして出て来た通帳は、インクが足りなかったのか、印字が酷く薄く、老眼鏡でも読めない。
わっ!!!タイヘンだぁ、命より大切な残高が消えている!!!
慌てて2台のATM機に入れると「新しい取引はありません」。
機械はごく薄い印字でも読み取るのだ。
早速、居合わせた老警備員に抗議。
警・・あのぅ、私は2階でやってるセミナーの受付係でして、ここの行員じゃありません。
そこにあるインタホンで連絡したらどうでしょうか。
森・・むかっ。
そこでATM機に備え付けてある受話器で厳重抗議。
インタフォンに出た係員は沈着冷静に曰く。
係・・あぁすいませんね、今日と明日は休業日です。
明後日の月曜日9時から3時の間に、窓口に申し出て下さい。何とかするでしょう。
激怒しましたね、じじぃは。
森・・あんたふざけんじゃないよ。この寒いのにわざわざ交通費使ってやって来たんだぜ。
月曜日は日当と交通費を出してくれるのかっ。
だいたいだなぁ、休業日前にインクをの残量を確認しておくのが銀行の仕事じゃないのか。
それが出来ねえんだったら、ATMコーナーも閉めとけよ。
あんたは裏にいて、舌でも出してんだろ。隠れてねぇで、こっちへ出てこいっ。
係・・あのう、私、大阪のATMセンターにいるんですけど......。
じじぃは絶句。
でも、そこは亀の甲より歳の効。ああいえばこういう。
森・・新幹線は動いてんだろ。直ぐ飛び乗ればいいじゃないかっ。大阪にいるのはあんたの勝手だっ。
それにあんたは落ち着き払って、こんな事故はしょっちゅうあって慣れっ子なのかっ。
行員ならメガ銀行を代表してハッキリ答えろ。
係・・私はATMセンターの職員でして、行員じゃありません。
だから、営業日のご都合のいい時に窓口に行って頂ければと........。
ご都合が悪ければ、これから私が言うとおりに釦を押してください。通帳はATM機がお預かりします。
森・・なんだって? 振り込め詐欺みたいなことを言うじゃないか。
誰がこんな機械に、大切な通帳を預けられるってんだ、このドアホ。
じじぃはATM機を蹴飛ばしたくなりましたね。
でもそれをやると、きっと監視カメラに撮影され、器物損壊犯になる。
交通費日当の要求は、恐喝罪かもしれない。
今の世の中、全てそうなってるので、ぐっとこらえて傍らの警備員氏に、
森・・ねっ、これじゃあ老眼鏡をかけたって、読めないでしょ?
警・・あぁ、はいはい、そうですね。
じじぃは単なるクレーマーではないつもりだ。
その証拠に「こんなに巨額な残高があるのでアル」と自慢したいキモチが無いわけではなかった。
しかし残念ながら残高が消えているのだった。イノチより大切な残高が。
左団扇だった銀行業界は、超低金利で生き残りに必死らしい。
行員数を削り、業務を外部委託し、インク代を節約し、不採算支店は閉鎖する方針だ。
血税で蘇った銀行業界は、巨額の献金を復活したとも聞いている。
インク代くらい、経営者の高額な給料を少し減らせば捻り出せることだ。
自民党に献金している銀行業界は自民党を通じて、超低金利を続行する日銀に、圧力を掛ければ経営改善できるはず。
安倍の犬・黒田総裁による超低金利は、僅かな年金と退職金残高で生きている、じじばばの小旅行を奪った。
合理化・省力化は結構なことだが、現場の行員は泣いている。経営者にとってはお気楽な時代になった。
人件費や必要経費を削れば、生産性が上がると考えるのは、近視眼のバカである。
銀行はますます劣化して、とんでもない事件や事故を引き起こすだろう。
さぁ、利用者は泣き寝入りしてないで、どしどし注文を付けようね。
そして労働組合は立ち上がれ。
【追記】月曜日の午前中、預金課長から電話あり。
課・・すみませんでした。読めなかった部分を印字して、郵送します。
森・・なんですって、これは我が国の経済に関わる重大問題だ.....(以下、大袈裟なので省略します)
結局、女子行員が来訪し問題の通帳を預かり、新しい通帳に交換することを行内で検討することになった。
171212