新しい洗濯機がやって来た。狭い脱衣室の中で、堂々の存在感ではある。
しかし使い方がね、どうもよく分からないのよ。
カンタンご利用ガイドA4判4頁を参考に、1回目の洗濯はそれなりに済ませた。
しかし68頁の取扱説明書には、おトクに見える説明がびっしり書いてある。
つい読み始めて、何が何だか分からなくなった。
洗剤や柔軟剤や漂白剤の使い方は、チラッと見るだけにして無視。
だけど濯ぎとお湯取りについてがサッパリ分からない。
注水・濯ぎ1・濯ぎ2。お湯取り洗い・お湯取り濯ぎ1回・お湯取り濯ぎ2回など、わけが分からないのである。
ここが新しい洗濯機の核心機能で、これが分からなければ代金を奮発した甲斐が無い。
贔屓にしている電気店若社長は、据え付けた後、懇切丁寧に説明してくれた。
その時は理解したつもりだったが、一晩経ったららもういけません。
多忙な若社長に往診してもらうのは申し訳なく、じじぃのプライドもある。
そこで、メーカーのお客様相談室に問い合わせた。
詳しく尋ねるつもりだったが、いざとなると何が分からないのかが分からなくなっていた。
要するに、じじぃがしたいことはだね、
洗いは9分・濯ぎは2回・脱水は9分。
お湯取りは、洗いと濯ぎ2回にして、最後にきれいな水道水で濯いで欲しいのよ。
とんだ災難に遭った相談室のうぐいす嬢は「では、よろしいですか」から始まり、丁寧に説明してくれた。
だがメモが追い付かない。120番なので延々と問答しているうちに馬鹿馬鹿しくなってきた。
アタシはね、末期高齢者で洗濯オタクじゃないんだよ。
運転コースは標準コースだけで十分。予約コースやお急ぎコースや手造りコースなんか要らんわぃ。
お宅は東大卒ばかりを採用してるんですかぇ?
もぅいいよ。勝手にせぇ。
いま、買ってから4回目の洗濯をしているところだ。
洗濯機は、森生の意向をくみ取っているのかいないのか判然としない。
ただ、暗い窓の中で、勝手に動いてる。
190131