・ 落葉掃き元の木阿弥きりもなし
..........桑原敏枝
・ 落葉燃すわが鬱屈を火種とし
..........田中藤穂
・ ともかくも掃く今日までの落葉かな
..........稲畑汀子
・ 落葉掃き今日はきれいに隣まで
..........塚村素代
・ 掃き寄せし落葉巻上げつむじ風
..........中井久子
・ 落葉みな大判小判狐狸の里
..........村越化石
・ 面白きことなく散りし落葉かな
..........早崎泰江
・ この坂を越えて又坂落葉坂
..........北島上巳
いずれの句も「季語別俳句歳時記」から選び出した好きな句です。
ここだけの話、ブログネタが枯渇した時、大いにお世話になっているHPであります。
きょうも苦悶の末「落葉」という季語から好きな句を選んでいると......。
いやはや6頁を過ぎてもまだ終わらない。
結局14頁もあり、頁当り130~40句も載せている。
挙句の果てに130×14≒2000句も読んだことになりました。ふぅ。
正直言って8頁を過ぎると「早く終わらないかなぁ」なんて思った。
落葉にはもうウンザリさせられました。
でも森生はガンバッタ。ムキになりました。
続いては集中力が甚だしく落ちた中で選んだ9頁以降の3句です。
・ 地に還る旅の落葉のうらおもて
..........武井哲
・ 里山の落葉時雨や母見舞ふ
..........府川房江
・ 過ぎし日を集むるやうに落葉掃く
..........市村健夫
本来なら好きな順とか、滑稽句哀愁句るんるん句などに分類し、並べ変えるところ。たが、いかんせん多過ぎた。
それで落葉のように、何の工夫も主張もないままメモした順に羅列しました。
ご同輩は如何でせうか。お暇でしたら、「季語別俳句歳時記」さんをどうぞ。
なお「落葉」は止めといたほうがいいですよ。
例えば「木枯らし こがらし 凩 」などが無難か、と。
今日は安直に記事が1本できるはずでしたが、そういうわけでかなり梃子摺りました。
こんなことなら自分で一句捻ったほうがましだったかも。
さはさりながら林住期はせわしない。ましてや師走だ。
俳句は遊行期、つまり末期高嶺者になったときの手遊びにしようかと思います。
差し当たり坪内稔典宗匠の俳句上達法を記録しておきます。
「隠居大学」から抜粋しました。
明日から4回に分けて、それをご報告します。
(ご迷惑おかけします)
121222