林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

音楽療法

2015-02-27 | 歌の翼に

       

汚れた心を清めるのも、草臥れた身体を癒すのも、沈んだ気分を晴らすのも音楽だ。

というわけで、ここ数日、ショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番を聴いている。ショパンは音楽療法に最適です。
だが問題は、ショパン先生、前・間奏(というのかな?)が長くて、なかなかサワリを聞かせてくれないんですね。イライラしてくる。
LPレコードの頃は、大体この辺と狙いを付けて、針をそっと下ろすとサワリを直ぐに聴けた。
CDは便利になったようだけど、そういう芸当ができない。

40年も使いこんだ我が家のパイオニア製ステレオセットにもガタがきた。
何番トラックっていうんですか?、それをリモコンでも、手動でも、指定できなくなっております。
聴きたくもない第一楽章から聴き始め、やっとサワリに到着するのである。

しょうがない。音質は悪いし「パフォーマンスが低下してます」なんていう余計な警告が出るけれど、youtubeで聴くことにした。
.....ら、何故かラフマニノフのピアノ協奏曲を演奏する辻井伸行君が現れた。

ふむふむ、なかなかいいですな。伸行君は多勢のオーケストラを向こうにまわし、大奮闘しているので雄大な気分になれる。
ウクライナを併呑しようとしているプーチン氏も、大ロシアを夢見て、毎晩ラフマニノフを聴いているんだろう。

ラフマニノフは草臥れたカラダと鬱陶しい気分を持ち上げてくれました。では......

                「ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番

                    なお、心安らぐショパンのピアノ協奏曲はこちらです。長~くなりますが.........。

第1番(エフゲニイ・キーシン演奏 ズービン・メータ指揮)

第2番(アルトゥール・ルビンシュタイン演奏 アンドレ・プレヴィン指揮) 

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鉢が苦に

2015-02-26 | 庭いじり

椿が一輪、咲いた。
挿し木苗で頂いた通称「太郎冠者」、本名「有楽」である。侘助系の控えめな花です。

鉢植えの椿の苗が一本枯れていた。挿し木をしてから4年目の椿だ。
夏場は用心しているから、鉢植えの植物を枯らすことはない。もう、そろそろ鉢ものはやめる時かも、と反省。
実は、花木や鉢物の世話がいささか苦痛になっている。

30年も昔、お隣のご主人が交通事故で亡くなった。ご主人は皐月の盆栽を百鉢近くも持っていた。
その2~3年後、奥さんから「世話がしきれないから」とご主人が遺した立派な皐月盆栽をごっそり譲り受けた。
一部は庭に植え、残りはお寺の広い境内に移植させていただき、空になった鉢は、苗木では位負けする立派な鉢ばかり。
それでも構わず挿し木の苗床などに使い回していたけれど、そろそろ手放す時がきた。

正月、生越町の親方から年始の電話があった。
親方は建具職人である。数年前、義兄から引き継いだ大型黒松本格盆栽が手に負えなくなり、大小の松柏盆栽一揃いを進呈した人である。

建具の仕事が大分減り、その分、盆栽いじりに熱を入れているそうだ。同じじじぃでも森生よりは若いじじぃだ。
鉢譲りを持ちかけたら、渡りに船だった。

これから少しずつ鉢を整理しなければならないが、押入れにある気に入ってるセーターやシャツや帽子は隠しておこうと思う。
以前、押入れの建付けを無料で調整してもらった時に、引き取りを予約されちゃったからね。
言葉遣いは乱暴だが親切な親方は、また建付けを点検調整してくれると思う。

        憚りながら、少し年嵩のじじぃにだって、洒落っ気と色気はまだ少し残ってるんだよ。

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郷に入っては郷に従え

2015-02-25 | 床屋放談

   

  郷に入っては郷に従え

  人は住んでいる土地の風俗・習慣に従うのが処世の法である。

と手元の電子辞書(広辞苑)に載っている。
新明解国語辞典には、

  新たにその土地に住もうとする人は、その土地の風俗・習慣に従うべきだ。

とある。
ある程度の年齢に達した日本人なら、誰でも知ってる処世術ですね。
ところが、イスラム教を信仰している人々は全く違うようだ。

豚肉を避けるハラル、聖地メッカ遥拝、ラマダンという断食、女性が頭部を覆うブルカ。
イスラム圏の人々は何処へ行ってもこれらの戒律・風俗・習慣を守り、郷には従わない。
移住ではなく短期間の旅行でも、これらを頑なに守るようだ。

森生は朝日新聞、NHKTV、それに週刊誌の広告でしか巷の動きを知らない。
その結果、朝日に染まり、難民を日本が受け入れてもいい、と以前は考えていた。
しかし最近、イスラム教徒の風俗習慣を知ると、

  この人たちとは一緒に住むのは難しい、

と考えるようになった。

戒律や風俗習慣は、風土や歴史から生まれたものだ。
本国に於いては合理的なものなのだろう。とやかく言うことではない。
イスラム教を信仰し、その風俗習慣を守ることは一向に差支えない。

日本に来て、イスラム教を信仰し続けるのも構わない。
しかし、これらの風俗習慣を墨守することは如何なものか。

隣人は同じ価値観を持ち、同じような行動をする人であって欲しい。
日々、なにやかやと摩擦を起こしたり違和感を抱きながら、共に暮らすのは御免蒙りたい。
これは人種差別ではないつもりだ。

曽野綾子女史が産経新聞に書いた文章が騒ぎを引き起こしているそうだ。

  日本在住外国人は人種別に住むべし

と書いたのは人種隔離政策を擁護していることだ、と非難されているらしい。

曽野女史は間違っているだろうか。森生はそうは思わない。
当の外国人も、特にイスラムの人々は、異国では集団で住む方が安心できるだろう。

先住民の森生は、混じり合って住むなら、郷に従って欲しいものだ、と考える。
隣人は凡そ同じ価値観と風俗習慣を持つ人が望ましい。

森生は曽野綾子女史を好かない。
好かないのは偏見だが、好かないものは好かないのだ。

最近、怒涛のように曽野本が出版されている。
広告を読むたびに、いけ好かないおばばサマだなぁ、と思っていた。

だが、本屋に積まれている曽野本を立ち読みしている。
共感するところもけっこうある。

しかし著者である曽野綾子女史は好かない。
これはまぁ「虫が好かない」とでもいうんでしょうかね。
けれども「人種別に住むべきだ」と言う曽野綾子女史の意見に賛成します。

繰り返しますが、郷に入っては郷に従う外国人なら、隣に住んでもいい。

以上は僭越ながら、虫の森生のささやかな意見です。

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春が来た

2015-02-24 | 高麗便り

 

布団の重さで目が覚めて、窓を開ければ、光の春が来ていた。
こんな日は、じじぃも歩けば棒に当たるはず。

 

野の道、水辺の道をあてどなく、てくてくと歩く。
るんるんるん。あるいは、らんらんらん。

 

おじぃさんにも、ようやく春が...........。
もぅ、来るわけないよね。

・・・・・・・・・・

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戦争の足音

2015-02-23 | 床屋放談

近頃どうも日本がきな臭いと思いませんか。
新聞は朝日しか取ってないので、他の新聞は分からないが、朝日の大見出しだけを見ていると物騒な話が多い。
21日朝刊1面に、

    自衛隊活動 大幅に拡大 公明に慎重論 閣議決定逸脱の恐れ

と出ていた。うかうかしているうちに、とうとうここまで来たかという感じがする。
野党は言葉じりを突くだけで頼りにならない。公明党は結局、自民に従う。

     

瀬戸内寂聴さんがホリエモン君との対談集を出している。
その中で寂聴さんは「最近の日本は戦前のような気がする」と戦争が近付いてることを心配している。
ホリエモンは「いや、戦争は誰もが損をするってことが分かってるから、大丈夫ですよ」といかにもな割り切り方である。

辛口で知られた山本夏彦が週刊新潮だったかな、週刊誌の連載コラムに書いていたのを思い出した。
確か「戦前は真っ暗だったとする人が多いけれど、それは嘘。庶民は結構明るく愉快に暮らしていた」という内容だったと思う。

朝ドラではエリー一家が特高からスパイ扱いされて酷い目に遇ったが、あれは安直ドラマの恒例になっている稀な一例。
森生が小学生の頃、つまり戦争中、町内に白人の奥さまがいたけれど、迫害している人を見たことも聞いたこともなかった。

小説「小さいおうち」の一家は東京に住む中流の上に属する。
奥様坊ちゃま女中一行は銀座で買い物をし、カレーライスを食し、呉服屋は新柄の反物を担いで来る。
アメリカ映画を愛し、東京オリンピック開催に喜び、好景気に盛り上がる。
近衛文麿首相の外交手腕に期待し、戦争は勝利のうちに収束すると信じていた。

しかし、その後の推移は、ご存じのとおり。
..............いや、違った。安倍首相以下、与野党の先生方も、大方の日本人もその後の推移は知らない人ばかりになった。
東京の地霊も自叙伝の中で「日本人は失敗から学ばない」と嘯いている。

     

答弁席で、安倍首相が発した下らない野次を、どうのこうのと言っている暇はない。
周辺事態法と国連平和維持活動協力法を改悪し、新たな一般法を制定する安倍自民党の本心を、野党は暴露してもらいたい。

近視眼と志の低さでは与野党とも同列だが、日本人の弱点を分かっているのは、どうも自民党のようだ。

耳を澄ませば、戦争の足音が聞こえる

以下は楽しみながら、ちょっと勉強になる本です。

瀬戸内寂聴・堀江貴文「死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論」角川フォレスタ社刊

山本夏彦「戦前真っ暗の嘘」ワック社刊



中島京子「小さいおうち」文春文庫

奥泉光「東京自叙伝」集英社刊 

東京マラソンや東京オリンピックに騙されないようにしよう。

150223


レンジで沈

2015-02-20 | うわごと

食パン1枚で、グラタンが簡単にできるという。
北海道産じゃが芋と人参に、生クリームとナチュラルチーズを加え、クリーミーな美味しさだとか。

早速試してみた。
調理には「オーブントースターの場合(余熱なし)」と、「オーブンレンジの場合」の2方法がある。

どれどれ、どこぞにそのボタンがあるかいなぁ、とレンジのあちこちを探したけど、両方とも無い。

思案してても仕方がない。
食パン1枚を千切り、グラタンソースをぶっかけ、レンジでチンして、食ってみた。

これ、ただの食パンシチューまみれ。ま、それでもけっこう美味かった。

この電子レンジは、買ってからそろそろ1年になる。

朝食後、初めて分厚い使用説明書を読んだ。呆れるほど多機能ですな。
操作部上辺に「INVERTER1000w」と書いてあるから1000wだと思ってたら、違う。
最高が800wで最低が150wだわ。

道理で、このレンジめ、あまり温まらないなと感じてた。
そして「レンジ出力切替」って、どう使うんだぇ?
それに出力と設定時間の関係が悩ましい。

デジカメもパソもTVも便座も風呂釜も、近頃、道具が素直じゃない。
ご主人サマであるじじぃを試し、愚弄し、翻弄する。

じじぃには、ラタトゥイユもガトーショコラも、彩り野菜のペペロンチーノも要らん。
電子レンジはただ暖めるだけでよろし。

今朝の手料理「千切り食パン&クリームシチュー」は、直ぐに腹に入れたので、写真はありません。
このレトルトパウチグラタンソースは、ハウス食品の「北海道 パンでグラタン 178円」でした。
単体でもいけますよ。

150220


小説・小さいおうち

2015-02-19 | 拍手

直木賞を受賞した「小さいおうち」(中島京子作)は文春文庫になった時に買っておいた。
その後、積読にしていたが、この小説を原作にした映画が良かったので、引っ張り出して読んだ。

この小説は非常にいい。映画も良くできていたけれど、小説のほうがずっと味わい深い。

かなりの部分が主人公タキの目をとおして書かれている。
奥様にはぞっこんだが、旦那様ほかの人物や事物を見る目は辛辣。それでいて、くすっと笑えるところがある。

例えば、奥様と坊ちゃまのお供で社長の別荘で過ごし、奥様の指示で一人東京で留守番をしている旦那様のところに帰ることになった。
主人と女中の二人きりだから、当然何かが起きると森生は思ったが、何も起きなかった。
そのことについてタキは、今の言葉で言えば「旦那様は草食人間」とみなし、奥様もそれがご不満なのではないか、などと忖度したりする。
この一件は、奥様の禁断の恋の伏線なのである。

小説の構成は複雑である。特にタキが亡くなってからがややこしい。
だがそこは映画と違って読み返せるので納得がゆく。映画は単純な構成にせざるをえなかったのだろう。

  

物語は日中戦争が始まって、日米開戦、東京空襲と続き、奥様と旦那さまは防空壕で焼死する。タキの悲しみは如何ばかりか。
戦中戦後のタキの生活は逞しく、集団疎開中の学童たちの暮らしは痛ましい。

小説に書き表された日中開戦前の普通の日本人の生き方は、平成の現在によく似ているようだ。
うかうかしているとまた戦争ですよ、と作者は暗に言っているのではないか。

戦前戦中戦後を賢く懸命に生きたタキの一生は、考えてみれば哀切である。
戦後、タキが奥様の恋の相手と密かに逢っていて.....、と考えたい。

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東京自叙伝

2015-02-18 | 拍手

   

本文422頁。しかも活字がぎっしり詰まった「東京自叙伝」を読み終えた。ふぅ。
でも非常に面白かった。こういう小説もあるのか、と感心した。

奥泉光作「東京自叙伝」は、縄文時代からの記憶を持つ東京の地霊が、主に幕末から現在までの行動を、饒舌に語った自叙伝である。
地霊は旗本ほか6人に憑依し、事件を起こし、それを「私」という一人称で語り尽くす、という趣向になっている。
地霊は実に無責任で成り行き任せだから、憑依した人物も無責任極まり、呆れ果てて笑うしかなかった。

 

主な憑依先の人物は、

 ・幕末の不良旗本。辻斬りを楽しんだあとは彰義隊に絡み、裏切り、江戸無血開城に貢献。
 ・ゴマすり答申で日本を戦争に導き、ノモンハン事変では大敗し、貴金属を大陸から持ち帰り隠匿する陸軍参謀。
 ・戦後、新宿での抗争を勝ち抜き、暴力団会長にのし上がる孤児。
 ・原発を導入し、当初、皇居を原発立地とて提案するも頓挫し、福島へ。ビートルズ招聘にも一役買ったフィクサー。
 ・バブル景気に酔い痴れ、遊び狂い、ギャンブルとセックスに溺れ、放火魔に転落する女。
 ・派遣作業員として原発を渡り歩き、秋葉原で無差別殺傷事件を引き起こした男。

等々である。このほか平将門・八百屋お七・三島由紀夫、鼠・螻蛄(おけら)にまで憑依するから吃驚させられる。
金閣寺炎上や3億円強奪事件ほか地下鉄サリン事件なども、この地霊が引き起こしている。

地霊の性格は、

 ・イデオロギーとは全く縁が無いいい加減さ。
 ・人混みや高所が大好きで徘徊趣味がある。
 ・物欲、名誉欲には恬淡。(と本人は自己分析するが、読者から見れば相当な自信家であり、自己顕示欲も強い)
 ・東京が好き。女遊びが好き。大火事が好き。時々放火もする。
 ・指導者よりも水面下で暗躍する参謀志向。
 ・地霊に無断で、江戸城に居座った天皇家には屈折した感情を持っている。

粗筋は奇想天外だが、荒唐無稽とも言えず、史実に従っている。
東京論ひいては日本人論をも披瀝していて、山田風太郎の明治ものとは一線を画している。

例えば第四章で、地霊はこう述懐する。

 「なるようにしかならぬ」とは我が金科玉条、東京と云う都市の根本原理であり、ひいては東京を首都と仰ぐ日本の主導的原理である。
 東京の地霊たる私はズットこれを信奉して生きて来た。なるようにしかならぬ・・・・・これよりほかに正しく人を導く思想はない。
 なにしろ世の中はなるようにしかならなぬのだから、それもマァ当然です。

また第三章での陸軍参謀の無責任極まる言動には、大いに笑ったが、実は森生が勤めていた会社とそっくり同じでした。

第一章から四章までは一気に読み進んだ。
だが五章くらいからちょっと読み難くなる。地霊が何人にも憑依して話がこんがらかってくるのだ。
特に第六章は地霊が統合失調症になったようで、どうもよく分からない。

これは作者が、締切に追われていたのかもしれない。
また現在進行中のことを扱っているので、構想を纏めきれなかったのだろう。
10年後、第五章第六章を書き直していただきたいものだ。このままでは惜しい。

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2倍返しだ

2015-02-17 | 高麗便り

 

準備は済んでいる。後は暖かい日を待ち、花粉をたっぷり撒き散らすだけだ。

花粉は季節風に乗り、東京へ向かうはず。

去年の夏の猛烈な熱波のお返しだ。

今年は去年の2倍とか。これがほんとの2倍返しだぁ。

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平穏な最期

2015-02-16 | 先輩のお言葉

去年の夏頃から嗅覚が無くなり、後鼻漏はちっとも改善しない。
曾孫のような先生から、「それが加齢というものです(から諦めなさい)」と言われると、承知はしていてもいささかムッとする。
だが、高齢の経験豊富な先生のおっしゃることは、納得できますね。

そこで、現在、世田谷区立特別養護老人ホームの常勤医、石飛幸三先生(79歳)のお言葉です。

  ・癌も動脈硬化も結局は老いだ。

  ・本人が無理なく受け付けるだけ食べさせていれば、次第に眠る時間が長くなり、最後は穏やかに息を引き取る。

  ・老衰の終末期には水も栄養も必要ありません。もう食べたくないのです。

  ・老いという下り坂を逆戻りした人はいません。

  ・親が先に逝くのは順番です。人間は老いて衰えて、いずれは死ぬ。これは自然の摂理です。医療の押し付けは苦痛を与える。

  ・老衰は病気ではありません。

ということで、ただ数か月寿命を延ばすだけの無意味な胃瘻など、過剰な医療を穏やかに否定されております。
なお、先生は大病院で数多くの難手術を手掛け、現在は「平穏死」を勧めておられます。
詳しくは2月14日付朝日新聞朝刊の土曜版「フロントランナー」をお読みください。
弊ブログを読むよりも、アナタさまのお役に立ちますよ。

 

安倍政権が高齢者に邪険なのは、こんなにじじばばがうじゅじゃいたんでは、分からないでもなくはない。

だからお邪魔な後期高齢者として、ささやかな希望を言わせて頂けば、iSP細胞もAEDも要らない。
ただ、肉体的にも精神的にも苦痛がなく、穏やかにころりと逝きたい。そして
迷惑を掛けないんだから、行き先は極楽と願いたい。

ここんところは財務大臣や厚労大臣でなく、文科大臣が頑張らなくてはね。
納税義務がない葬式坊主の、尻を叩いて頂きたいものだ。

いちばん上の写真は、過剰な介護の効果も無く、厳しい寒さで凍死した白菜です。
その下は、尊厳死した白菜です。南無阿弥陀仏。

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きのうのこと

2015-02-15 | 林住期

きのうはバレンタインデーだったのだ。
隣の西武団地にある小さなブック・カフェの坪庭の飾りを見て、そのことに気付いた。
店へは、高台の長い坂道を猛烈な北風によろめきながら、小一時間の道のりだった。

そういえば、今年はどこからもチョコレートが来なかった。最後まで同情してくれた姫たちは成長し、次々に巣立ってしまった。

店内には、ママが作った飾り物があちこちにある。絵本などと一緒に販売している棚もある。
写真を撮り溜めたかったけど、他にもお客さんがいるので、そういう不作法は控えた。

ほぼ一年ぶりなのに、美人ママはじじぃの顔を覚えていてくれて、義理同情チョコより嬉しかった。




 下の写真は一昨年春のものです。

150215


装備と心構え

2015-02-13 | 高麗便り

この二日ばかり、少し寒さが緩んだので、巾着田に通った。目的は水鳥と、冬眠中の山並を写真に撮るためだ。

でもなぁ......。
何回も何回もシャッターを押しても、見たとおりに写らないのね。ぼやけてるか、白っぽいか、真っ暗だ。
もぅやんなっちゃいますね。
ただ、仕方がない、諦めなくちゃ、とも考える。

何故なら、巾着田へ写真を撮りに来る人に較べ、森生の装備がまるで見劣りするのだ。カレラは一財産持ち歩いている。
それに心構えが違うのね。

森生は普通の鴨を追いかけて、三脚はなく、カメラの知識もなく、ただ矢鱈メタラにあっちこっちをうろちょろしてる。
しかしこの人たちは、一日中同じ場所で、同じ方向へカメラを向け、同じように佇んでいる。ちょっとバカみたいだけどね、ふんっ。

ここは巾着田で一番いい撮影場所になる鹿台堰であります。
鴨・白鷺・川鵜・烏・白鶺鴒・翡翠なら、堰の上の鹿台橋から目撃したことがある。

そこで森生も割り込もうとしたけれど、装備と身なりに気圧されて、ただ遠くから観察するだけだった。

目的はカワセミか、何か珍しい野鳥を狙っているらしい。鴨なんかどうでもいいのカモ。
けれどもね、そんなに大勢いたんでは、相手は吃驚して飛んでっちゃうよ。

 

巾着田に飛来する野鳥については、地元の名人のブログ「鳥キチおじさん今日も又」をご覧くださいね。
野鳥の勉強にもなりますよ。

150213


原発大国へ

2015-02-12 | 床屋放談

今朝の朝日新聞朝刊1面記事に、

    中国、原発大国へシフト
          発電能力5年で3倍計画

とある。恐ろしいことだ。
習金平主席は「世界最高の安全基準を採用」と宣言しているそうだが、怪しいものだ。信用できない。
中国のこの種の宣言が、いかにいい加減なものであるかは誰もが知っている。
また、安全に対する中国人民の意識の低さが、何度も報道されていてご存じのとおりだ。

中国に対しては甘い朝日新聞ですら、そんなに急いで大丈夫?とか、米仏露の技術の寄せ集めで安全に懸念と書いている。
事故対応の経験が不足していることや人材不足という問題は、中国自身が自覚しているそうだ。

   

無謬神話で凝り固まった共産党の独裁の下、報道の自由がない中国で事故が直ちに公になることはあるまい。
仮に放射性物質が漏れ、周辺国がそれを検知しても、図々しくシラを切るに違いない。

中国大陸から偏西風に乗り、黄砂ばかりか、北京に充満する汚染物質まで、日本や韓国に飛来していることは既に知られている。
内政不干渉などと綺麗ごとは言わないで、今のうちにずけずけ注文を付けるべきではないだろうか。黙っていては認めたことになる。
中国の原発増設が危険であることを世界中に発信しよう。

そのためには...........、いや、それを考えてもムダ。
安倍首相は原発推進派であり、原発を輸出して一儲けしようとしている。もともと先を見通すせない鉋屑だ。
おバカな国民はそれを追認し、原発反対勢力の関心は日本国内だけで、風上の危険を全く気にしていない。

恐竜は巨大隕石の落下によって滅びたと言われる。
日本人は、いや人類は、原発によって滅びるのだろうな。ま、それもいいか。

毎日、うまいものが食えれば、それで十分。お後はよろしいように。

150212


水丸句集

2015-02-11 | 拍手

以前、「青豆どうふ」という文庫本が気に入り、連載記事にした。
その頃、ちょうど安西水丸展が2カ所で開催されていて、これも大いに気に入り、記事を書いた。
リクルート銀座ビルでの展覧会では、水丸の俳句が何句も紹介されていて、そのどれもが面白く、メモしておいた。

いつか林住記の記事に活用させてもらおうと、メモのまましまっておいたけれど、なかなか使う機会がない。
この
ままずーっと「下書き(公開しない)」にしておくのも勿体ないな、と気になっていた。

そいういところにちょうどというか、あいにくというか、この冬最強とかいう寒気が下りてきて、脳味噌が凍結し記事が書けません。
だったら、何も加工せずそのままズラリと並べ、多芸多才だった故人の本邦初の「水丸句集」にしようじゃないか、と。
で、ズラリです。

     初旅やこけし微笑む奥の細道

     きつね雨いい湯かげんと青蛙

     青みかんころがる先の日向かな

     トンネルを抜けて木苺の花白く

     野仏のねぼけまなこや萩の風

     春の日や和菓子のごとし赤児の手

     男坂影をこぼして雪柳

     春昼ね目黒の坂の映画館

     いい奴が不良ぶってるネギ坊主

     星月夜100円玉のおつる音

     中年やちょんまげ男の寒さかな

     三が日三日続きの晴れとなり

     薫風にページをめくる午睡かな

     蝉鳴くや文庫を友の一人旅

     鳥の巣や西陽くつろぐ書斎かな

     サスペンス栞におよぐ冬の鳥

ね、なかなかいいでしょ?

あ、そうそう。これだけでは申し訳ない。いま即興で、一句もじりました。

     星月夜鎌倉山におつる月
                  ........... 森生

解説します。「星月夜」は「鎌倉」の枕詞です。子どもの頃、大人からよく聞かされました。
嘘だと思ったら「鎌倉学園高校」の校歌をご覧くださいね。合唱も入ってますよ。

実家が鎌高の近くにありましてね、じじぃはこの校歌、まだ歌えます。

挿絵も安西水丸の作品です。

150211


カサノバ社長

2015-02-10 | うわごと

マクドナルドが大変だ。
困った時はお互いサマ。応援してあげなくちゃね。
というわけで、マックへ行った。

ピッカピカの新しい店は、お蔭サマでガラガラに空いていた。

昼飯は、定番の照り焼きバーガーセット。これか売り切れなら、ベーコンバーガーセットがおすすめです。

おちょぼ口で、ハンバーガーと格闘しながら、社長のお詫び会見を思い出す。
カサノバという不真面目な名前は仕方がないとして、マクドナルド・カサノバ社長サマはお詫びしている態度じゃない。
まるで「モンクアルナラ・サァ・カカッテコイ」ですな。

カサノバ社長が考えてることは多分正しい。グローバルスタンダードだろう。頭はシッカリ45度下げた。
でも敷島のヤマトのじじぃには大いなる違和感が残った。
日本人の経営幹部たちは、日々、困ってるだろうねぇ。ご苦労サマ。

アメリカ人が社長でも差支えない。女性社長も歓迎だ。
でもさ、どうせなら、レディ・ガガさまかいい。朝ドラが終わったら、エリーちゃんもいいと思うよ。

あ、それから、お店のお嬢さんたち。もっとゆっくり話してね。


150210