動的平衡説で名高い福岡伸一先生は朝日朝刊に「新・ドリトル先生物語」を連載中です。
しかし一昨日、連載を1回休み「ドリトル的平衡」を書きました。
内容は、いま、人類が閉口している新型コロナウィルスの今後の見通しです。
以下、ドリトル先生と靴屋の息子スタビンズ君との会話を、かいつまんで転記します。
スタビンズくん
先生、このパンデミックは一体どうなっていくのでしょうか?
ドリトル先生
うむ、難しい問題だね。
でも、人類と病原体のせめぎあいは、過去、幾度となく繰り返されたものだよ。
そもそも病原体は好き好んで人間を病気にしたり、困らせたりはしていない。
なんとか自分たちの居場所を求めて、さまよっているだけなんだ。
生物と生物の関係は、弱肉強食とか適者生存とか言われるけれど、
一方が他方を完全に滅ぼしたり、凌駕しつくすことはない。
そんなことをしたら、結局は自分も滅んでしまうからね。
だから生物たちはせめぎあいながらも、たえず共生を目指している。
ところで、病原体にとって理想的な宿主との関係はどんなものだろうか。
スタビンズくん
それは.....程よいバランスを保つ状態でしょうか。
ドリトル先生
そうだね。さらに言えば、宿主に殆ど気付かれないまま居候することだね。
なまじ宿主に病気を引き起こすから、見つけられたり、退治されたりする。
だから病原体にとって安定的に存続する方法は、どんどん弱毒化、無毒化していき、
しまいには気配を消すことだよ。そして実際、自然はそうなっている。
流行が終息するということはそういうことなんだ。
スタビンスくん
でもそれには時間がかかります。
ドリトル先生
そう。短兵急に戦おうとすれば逆襲にあう。これも生命現象の常だね。
病原体が”共存体”になるまで、待つしかないことになる。
▲福岡伸一先生
..............うーむ。
英国型・インド型・インド×ベトナム型は、コロナウィルスの逆襲か。
スカ首相が「東京五輪のために」強引に進めるワクチン接種は、まさに短兵急です。
あと半年くらい待つことで、弱毒化無毒化すなるなら我慢しよう。
それに再び囁かれている武漢ウィルス研究所創出流出疑惑もある。
だととすると.........。
ドリトル先生つまり福岡伸一先生は、何を仰りたいのだろうか。
冒頭写真は、5月31日付連載に添付された写真を転写しました。
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