線路際の畑の中に銘木がある。まるで鉢から抜け出したような、見事な立ち姿である。
どういう経緯があってここに落ち着いたのか。
だから高麗の里歩きは面白い。
130430
時々翳ったりすると、少し肌寒い。
きのうの大風は大分収まり、鯉幟はだらりと垂れ下がってた。
それでも国営放送の女子アナ諸嬢は夜、「今日は暑くなりましたよねぇ」などと予報士諸君とじゃれあうんだろうよ。
ま、それはさておき。
撤退したスーパーの跡地に開店した魚や駄菓子も扱ってる八百屋「朝採れファーム」へ、またまた行ってみた。
母の日のためにカーネーションも取り揃え、めでたいことにお客さんをそれなりに集めている。
まぁ、大手のスーパーでは什器や内装など設備に相当おカネをかけるけど、この店はまるで軽装備。
ただ、遊具を置いたのは家族の集客にかなり効果的だったようだ。
これなら採算は取れているのではなかろうか。結構結構。
森生は暇潰しで多忙にも拘わらず、おとといに続き今日も行った。
開店ちらしにソフトクリームの割引券が2枚付いていて、見失ったあと1枚が今朝、小銭入れから出てきたからだ。
バニラ、抹茶、混合ソフトが半額の150円だ。有効期限は4月30日まで。しかしデスネ、明日30日は雨だそうです。
それでですネ、さほど暑くもなく、まだ冷たいものは欲しくもないのにまた行った、ということ。
アベノリスクによる株価の値上がりは優柔不断というか、臆病というか、見送ってしまった。
しかし、こういう些細な儲け話は決して見逃さないんですね。
我ながら、セコイじじぃ、と思っております。
旧知の山野草博士ご夫妻が、エクセレントコーヒーを割引券で飲みたくて、来ていましたよ。
130429
大型連休を迎えて、緑がいちだんと濃くなった。
アベノミックスのおこぼれがない年金生活者は、きょうも近所をうろうろしてネタを探す。
家庭菜園にはじぃさんが一人しかいない。連休に浮かれて出かけてるなら、雨に降られればいいさ。ふんっ。
で、結局なぁ~んにもなかった。全て世はこともなし、だった。
そういうわけで、折角、弊ブログにお立ち寄りいただき申し訳ありません。
最早、人生行き止まりです。葱坊主になってお詫びします。
明日は........。明日の風が吹く。
130428
トロ箱に植えられた苗木が、成長を重ね、狭いトロ箱を壊した。
根は、舗装の割れ目に伸ばしているらしい。
偉いものだ。
ワカモノたちへ。職場が気に入らなければ、職場をぶっ壊せ。
仕事が無けりゃ、世界に飛び出せ。
キミたちには、口も手足もあるだろ?
130426
見たくないモノを見た。
年老いて、色褪せシミだらけの肌。垂れ下がり、よれよれの皺。みっともない飾り物。
しかもはた迷惑なトゲまである。
まるで鏡に映ったオノレ自身じゃないか。
130425
新緑が美しい季節である。
どこまでも続く緑の山並みを眺めていると、汚れた肺腑が洗われる。
但しこれは、自分の近くの林床を見なければ、の話である。
新緑のあちこちがごみの山になっているのだ▼
隣山の木々が日照を遮るという理由で滅多矢鱈に伐採し、
伐り残した潅木に無茶苦茶に被せているのである。
団地を囲むこの里山は宅地を造成し販売する際に、
急傾斜地のため緑地として残したものだ。
いずれ市に上納する計画だったのだろうが、
市は管理責任が発生するうえ、税収が無くなるので引き取らない。
所有者の不動産会社は放ったらかしなので、
暇を持て余した団塊じじいたちが実力行使を始めたのである。
里山は放っておくと荒廃する。害虫や害獣の住処になる。
だから団地の住民が間伐という実力行使をすることは悪いことではない。
だが、手当たり次第に伐採し、その後の片付けを一切しないのは困ったことである。
3年前に県が行なった「景観間伐」という名の「景観・環境破壊乱伐」を、
団塊じじぃたちは見習っているようだ。
新緑が美しい季節に、足元にある「樹木の墓場」を見るのはガマンできない。
不肖森生は一ヶ月前からムキになって「墓場」を片付けている。
******
県の乱伐事業の3年後はこうなっており▼「景観間伐」は嘘です。
130424
真冬に戻った日の前の、夏が来たように暑い日だった。
団地から見下ろす横手の集落は高麗川が流れてるので少し涼しそうだ。
県知事がドブ川と看做し、「水辺再生事業」で遊歩道の延長工事をする予定の高麗川は、まだ清流のままだった。
誰もいない清流・高麗川。。知事閣下もお役人さまも、こういう風景がお嫌いらしい。
この辺りの集落は庭が広く境界は曖昧で、花が好きな住民が多いようだ。
屋敷内を勝手に撮っていた怪しい森生に、巧く撮れましたか?、と声を掛けて下さる奥さんがいた。
ウチなら薔薇も咲き始めたし、しゃがも一人静も桜草も丹頂草も、黒百合の花だって咲いている。
遠慮しないで、さぁさぁ、あたしに付いていらっしゃい。
裏の木戸を開けて入った旧道沿いのお宅は、背戸の竹薮に続く庭に山野草が溢れていた。
しかし残念というか申し訳ないというか、いい写真が撮れなかった。
お互いに顔を覚えているうちに、またお庭を拝見するつもり。
次にお邪魔する日は何が咲いてるだろうか。
130422
ひめおどりこそう。ちょっと褒め過ぎの名前だ。
近寄ってみれば、大分トウが立った踊子で、少なくとも姫は外さなければ。
恥ずかしながら、カメラを持ち歩く前までは、仏の座と姫踊子草の違いをまるで認識していなかった。
群生する姫踊子草は、鎌首をもたげた毒蛇に見えたりして、ちょっと気持ち悪い。
130421
黒猫が2匹いた。2匹は明らかにクローン猫である。
近頃、TVも映画も3次元ばやりだけれど、この2匹は2次元だ。
餌は要らず、臭いお叱呼もせず、夜な夜な異性を求めて泣き喚いたりせず、まことに宜しい。
目だってランランと輝いてるように見えないでもない。
この猫たち、門棒に繋いだ鎖に細紐で吊るされて、風に吹かれてふらふらしていた。
ペット待遇ではない。番猫だろうか。
ご近所の奥さんは、「カラスよけではないか」と。
130419
これ、ぺんぺん草って言うんだよ、とお隣の姫たちに言ったら、違うよおじちゃん、ナズナだよ、と訂正された。
姫たちが小学生だった頃のことだった。
その後、「すかんぽ」はスイバ、「猫じゃらし」はエノコログサ、とも教えてくれたっけ。
でも、おじぃには昔の名前がぴったりする。
小学生の頃は、すかんぽを齧るぺんぺん草も生えない貧困生活だった。
ひもじいはまっぴらご免だけど、百近くのじぃにもなれば、あの頃が少~し懐かしい。
130417
春のうららの高麗の里の傑作写真を撮るために家を出た。
日向の野道は暑くて堪らない。昼飯は万年青でカレーライスにするつもりだったが、鹿台橋で引き返した。
坂道をうんざりしながら歩いてると、撤退したスーパーの跡が賑やかだった。
「朝採りファーム」というヘンな名前の八百屋(かな?)が元スーパーの建物の半分を使い、ようやく開店したのだ。
野菜の平台で紅白のあんぱんを売っていた。近くの入間市で「桜あんぱん」と言われ、評判なのだそうだ。
よーし、昼飯はあんぱんだぁ。
桜あんぱんは、パンというより饅頭ですな。
でも、もちもちのパン皮の味と餡子の甘さは絶妙の取り合わせ。干乾びた姥桜花は別にして病みつきになりそうだ。
国道沿いのしょうへいうどんでは、牡蠣フライ定食が980円。
団地内大病院最上階三ツ星れすとらんなら、日替わり職員定食が630円。
片道40分も歩く喫茶店万年青は、カレーライスが500円。
これら高額品に対し、桜あんぱんは2個で僅か350円だ。これがリーズナブルプライスっていうんだろうね。
そういえば開店を知らせる今朝のちらしに書いてあった。
朝採れファームは「食」と「農」のエンターテイメント施設として、地域の魅力を発信していきます。
と。ふ~む。ほかでも聞いたような、コーマイな文言だぃね。
おやま! 立派なホムペまであるでないの。
エンタテイメント施設など難しいことはさておき。
ローンを払い終えたら買物難民に落魄れたわれらじじばばのために、商売繁盛を祈る。
130416
ご近所の原っぱに小さな畑があり、時々、幼稚園児が賑やかに世話をしている。
小さな立て看板の読み方は、きっと「さやえんどう」だろうね。
さやえんどうは、わかめいりのみそしるにするとうまいよ。
しゅうかくしてみんなでたべるとき、きんじょのおじぃもよんでくれないかなぁ
130415
山桜が散ったかと思っているうちに、林間でひっそりと山躑躅が咲き始めた。
新緑は日替わりである。日によって南下する「真冬なみの寒気団」も、木々の勢いはもう止められない。
今日もまた山に入り、里山の、新緑の素を一つずつ確かめてみた。
結論。 新緑は爆発だ。木々の新芽は花びらだ。
130414