林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

知的財産権と越境汚染

2007-05-31 | 床屋放談

米国が中国に対して強硬である。

  ・模倣品が米国人の職を盗んでいる。
  ・中国はニセ薬品で世界最大の出所だ。
      中国当局は化学業界を十分監督してない
  ・ニセの自動車部品で安全性が保てない。
  ・DVDやCDなどの著作権保護を求めて、世界貿易機構(WTO)に提訴。

制裁も視野に対中圧力を強めている由。

これに対する日本経済産業相の姿勢。

  「中国も努力していないわけではない。
  北風と太陽を組み合わせ、結果として一番速い方法で知的財産権が
  守られるのが良い」

またまた、ですね。

 特許庁発表の前年度「模倣被害調査報告書」によると、日本の企業や団体が模倣品や海賊版で一番被害を受けた国は中国だったのに、気楽なもんだね。

 中国はしたたかだ。
パナマ向けの薬用甘味料から毒性物質が検出された時、当局は一応謝ったが、その口で、他の製品は安全だから中国製品を差別するな、と堂々のお言葉だ。
謝っても、いう事は言う、という姿勢だ。

 久間防衛相の米国に対する発言は小気味良かった。
だが、機密漏洩事件が明らかになったら、米国へ行った時に、簡単に謝ってしまって、発言撤回とは情けない。
 悪いことは謝る。南京大虐殺が何万人でなく、数十人でも悪いからしっかり謝る。
だが、相手が悪い時には謝らせなければ、付けこまれるばかりだ。

 日本政府がいつもふらふらと相手の国の顔色をうかがってばかりいるのは、中国が発生させる毒ガスの所為ではないだろうか。どうも、ガス中毒に罹っているらしい。
 過去、軍国日本が中国人を数十万人虐殺したとしても、今は中国からの越境汚染で、日本人は間接的に全員殺される。
怪しい中国製品や産品は買わなければ良い。だが、空気は吸わないわけにはゆかない。

 

 知的財産権の保護だけでなく、越境汚染についても米国と組んで、中国を懲らしめて欲しいものだ。それが「同盟国」というもんでしょう。  


藪椿また小さくなる

2007-05-30 | 庭いじり

 「長崎南山手の風景」 小磯良平

 もう6日間も、わが猫額亭の刈込と枝透かしをやっているけれど、まだ終わらない。
少しうんざりしてきた。

 南庭の藪椿(こう書くと庭が広くみえるな)。これは家を建てた時に本職の植木職人に植えつけてもらった。
当時の樹高は3mを越えていた。

 いちいち植木職人を頼んでいたら財政は破綻する。森男が植木職人に化けて、ずっと手入れをしてきた。
会社を辞めて、高所作業で大怪我をして2年間を棒に振ってから、高いところに登らないようにしている。
 心のケアを受けてないので、高いところが怖くなったし、足を上げたり大股開きなどすると、筋が引き攣ってしまう。

 それで、近頃は高枝切りなどを使って、少しずつ天辺を大幅に刈り込んでいる。
庭師の親方のように、縁側に腰掛けて様子を見たいところだが、縁側なんて無いし、木の全体像を眺めるには押入れに入らなければならない。
だから道路に出て観察し、出っ張っている刈り残しを切る。また、道路に出て観察し、刈り残しを切る。また...........、と何回も繰り返している内に、樹高は2mと少しになってしまった。
 こういう念の入った作業を繰り返しているから、時間で稼ぐシルバーおじさんのようには行かないのだよ。

 それで、猫額亭の樹木は、概ね背の高さになってしまった。今に無くなってしまうのではないかと、心配している。
そうこうしている内に、4月の末に刈込を済ませた生垣がまた伸びてきた。これもまた刈込をしなければならなくなった。
北庭のこぶし(辛夷)、東庭のもち(黐)、西庭の紫木蓮はまだ手付かずなのにだ。

 「びょうがくてい(猫額亭)」。謙遜して奥ゆかしい。良い名前だ。
ふぅ.......。


社会保険事務所へ行こう

2007-05-29 | 床屋放談

 (5/29朝日朝刊から)
 アベ氏の態度は何様か?。イカサマである。
この人は、悪い人、怪しい人を庇護する汚い人である。
例の、宙に浮いたり、消えてしまった年金保険料についての質問に対する回答。
許せないね。

 証拠も無いのに申し出た人には全部払うのか?と開き直った。
当たり前だ。申し出た人には全部払えばいいのだ。
なにしろ5000万件の行方不明だ。
払っていないという証明は、社会保険庁がするのが筋である。

 全部支払った結果、社会保険庁にかなりの損失が出るだろう。
その補填は社会保険庁の職員に負担させる。
歴代の高位高官は以下、退職者全員の年金支給は停止、退職金は返還させる。
現職の職員は全員減給。賞与は無し。

 社会保険庁改革関連法案をアベ氏は成立させる。
絶対多数で何でも出来る。別にアベ氏の手腕では無く、前任者のペテンに国民が騙されたお陰である。
平仮名名前にして、そのまま職員は何のお咎めもないまま横滑り。気楽な連中である。
 年金救済法を作るそうだが、年金謝罪弁償法と言い替えるべきだ。

 そこで、年金受給者は奴等を懲らしめてやろうではないか。
社会保険事務所へ、自分の年金保険料支払い履歴を問い合わせに行くのだ。
滅茶苦茶に待たせるけれど、どうせこっちは暇なんだ。
「ハンニバル・ライジング上下巻」でも持って。

 なお、小企業勤務の場合、支払実績が、正しい金額の半分という場合がある。つまり、会社負担分を会社が払っていないのだ。
支給額を半額にした給与明細票を社会保険事務所に提出するのだ。

 これは、森男が実際体験したこと。
現役も、社会保険の仕組みを勉強し、社会保険事務所に行って、会社経由で支払中の金額を点検したほうがいい。
 経営者が議員に立候補するような会社は、危ない危ない要注意。


阿弥陀堂だより

2007-05-28 | 拍手

松岡農水相が自殺した。彼は本当のサムライだった、と都知事が言っている。
部下の大失敗や自分の重大な過失で自殺するなら、サムライと言っていいかも知れないが、農水相の場合は全く違い単なる卑劣漢である。

安倍氏が例によって鉋屑に火が付いたようにペラペラと話をする。自殺に追い込んだ責任者であろうに、と思う。
選挙まで慰留して政権のいかがわしさを体現して欲しかった。その点で、自殺は残念である。 

  阿弥陀堂

久し振りにTVで映画を観た。「阿弥陀堂便り」である。

300人もの最期を看取った優秀な女医が、流産をきっかけに心を病み、夫である売れない小説家の故郷の山村に住みつく。
豊かな自然と穏やかな村人に接し、医者としての自信を次第に取り戻す。
再び身ごもり、山村での医療を決意する、という粗筋である。

麗しい四季、静謐な人々の交わり。悪人が一人もいない。
悪意、嫉妬、疑念、憎悪、企みなど全く無しの淡々とした地味な映画だが得るものは多い。

人々の短く朴訥な言葉が饒舌よりも深い意味を伝える、と感じた。
美しい風光とさりげないしぐさで、感動を誘う映画だった。
「美しい国」は阿弥陀堂辺りの山村にあり、永田町には望むべくも無い、と思った。

女医役を主演した樋口可南子の知的な美しさが際立っており、大女優の仲間入りを果たした。

堂守である北林谷栄の存在感や、香川京子の抑えた悲しみが印象的だった。
香川が亡夫の位牌を阿弥陀堂に納め、悲嘆にくれるのを、北林が慰め励ます遠景は、全く無音ながらも胸を打つ場面だった。

また、見事な映像と素朴な音楽も素晴らしかった。

生老病死について、また、考えさせられた。
長く、心に残る映画である。


門主の発言

2007-05-28 | 床屋放談

 

 OBサミットで、ドイツの元大統領ノワイツゼッカー氏が、

 「日本の仏教はこれまで何もしてこなかったことで、世界に害も与えてこなかった」

と発言。
これだけの報道であれこれ言うのはナンですが、同感ですね。

 一般の僧侶は妻帯が当たり前になった。
家族が大切で、葬式に熱心。駐車場を広げ貸家までやっているのは仕方が無い。
誰だって家族に良い生活をさせたい。まあ、月給取りと同じ。
 うちの旦那寺の駅前大本山でも、環境や景観を破壊して墓地を大売出し。伽藍だけが立派になって、修行僧の雲水は減っている。
 わが町の古刹や番外寺も境内整備に熱心だが、参拝客は大嫌い。

 今でも高僧知識と言われるエライ僧侶は大勢いるだろう。
今こそ、生老病死や貧富和戦善悪について、積極的な発言をして、お布施や戒名料のお返しをするのが務めだと思う。
 以前、お寺出身の永六輔さんが、臓器移植について反対していた。喪中年賀欠礼についても反対していた。永さんは勇気がある。

 出席していた西本願寺大谷光真門主が、ワイツゼッカー氏の発言を受けて、

 「怨みに報いるに怨みを以(も)てしたら、ついに怨みの息(や)むことはない」
 「仏教の原理主義者がいたら、武力紛争を招くことはあり得ない」

と発言。
 釈迦の「非暴力」思想を強調し、イスラム原理主義への憂慮を表明したものだそうだ。

 偉いね。流石、西本願寺門主だ。南無阿弥陀仏を唱えます。
こういう積極的な発言を、宗派を代表する高僧知識さんたち、どんどんして下さい。
ほんと、困ってるんだから。

■OBサミット(正式にはインターアクション・カウンシル」)とは
故福田赳夫元首相の提唱で83年設立。各国大統領首相経験者が会員。
毎年世界各地で開催。今回はウィーンで5/21~23開催。シュミット元西独首相、モンデール元米副大統領、各宗教の指導者が出席。主要議題は「宗教指導者との対話」。
門主が引用した釈迦の「非暴力」の教えは大会声明に盛り込まれた由。
(以上、5/26朝日新聞朝刊「文化」欄から)

  ■坊主が吠える 学法独り言
  無宗派僧侶の学法さんのブログです。HPも面白い。
  細木オバサン、コテンパンです。


50、095、113件!

2007-05-27 | 床屋放談

  5/23朝日新聞朝刊から

 社会保険庁の不祥事は底なしである。
真面目に年金保険料を払っていても、なんと5009万5113件も基礎年金番号に統合されていない支払いがあるそうだ。
いわゆる「宙に浮いた年金支払記録」である。
 更に、この内30万1841件が生年月日が無かったり、違ったりしているそうだ。

 2ヶ月毎の年金支給額が少ない。実に不愉快だ。
あんなに沢山、毎月月給から天引きしていたのに、これっぽっちかよ。
こりゃ、森男の分も宙に浮いてるな。

 会社を辞めた時、社会保険事務所に年金支給予定額を調べに行ったことがある。
散々待たされて、貰った回答は、何故そうなるかチンプンカンプンだった。
 人のやることには間違いがある。それはお互い様で仕方が無い。
しかし、5~6件ならともかく5000万件とは.........。絶句。

 確か、社会保険庁は「ねんきん機構」というイカサマ名前に変えて、改革をひけらかすはずだ。
そんな姑息な「改革」ではなく、この役所は解散しなければならない。「ねんきん」は「粘菌」である。形を変えて、また不祥事を起こすに違いない。
 全く、役人というものは.........。絶句。

 折りしも、自動車税と固定資産税・都市計画税の納期である。
市役所は預金口座からの引き落としを毎回勧めてくる。
徴税の手間が省けるのだから、税額を多少でも割り引くならいいが、冗談じゃないよ。

 毎年、現金を納付する時、少ない年金への恨みと、べらぼうな税金への怒りをかきたてて、元気を出す。ヤな性格。
これ、林住期の生きがいでもある。

■粘菌にお詫び■
粘菌は美しい(そうだ)。かの偉大な博物学者南方熊楠の主要研究対象。
昭和天皇にはマッチ箱入りの実物を献上した。天皇は熊楠の名前入りの和歌を詠んで、懐かしんだ(そうだ)。


blog goo は bad だっ

2007-05-26 | じゃじゃ馬馴らし

 

 前項の「日和田山整備事業採点」は、長くなってしまった。頭クラクラ脳梗塞、という状態になってしまった。

 長くなる記事は何回かに分けて書いて投稿するといい、と聞いてはいたが、何はともあれ書き始めるからこういうことになる。
 何しろ、説明書をまともに読んでいないので色々不都合が多い。
しかし天動説を信じている以上、ブログ goo が bad だっ。

 安っぽい子ども向きのテンプレートを次々公開し、オトナを舐めている。
自分で作ればいいのだが、先が短いのだよ。

 既にフォルダに保管した画像は1053枚になった。容量は100万Mbなので、まだ大分空きがあるのだろうが、実際の管理はゴチャゴチャで訳わからん。
1度使った画像は削除しても、画面の画像は残る、という風にして欲しい。フォルダの画像を削除すると、画面の画像も消えてしまう。

 一つの記事を分割投稿出来ないか
投稿済みや作成中の長い記事を何本かの記事に分割出来ないだろう

 画像や文字位置を行単位で動かそうとすると、指定した行以外も動いてしまう。
原稿段階では同じ標準寸法の活字であっても画面の活字の大きさが不揃いだ。
「林住記」は、見かけで勝負してるんだよ。
画像の脇にも何行もの記事が入るようにして、褌サイズのブログを手拭サイズにしたいのだ。    

 「林住記」にどうすれば大勢お客が付くか、実はコッソリ研究している。
goo には「アドバンス」というサービスがあって、日別に閲覧数、訪問者数を時間
別に把握出来る。だからどうした。そんなものどう使うの?。    
 また、頁別アクセス数、アクセス元URL別件数、検索ワード別件数なども上位20
件のそれぞれの件数を把握出来る。
でも、頁別アクセス数は同じ頁タイトルが空白になって何行にもなったり、草稿状態の記事に読者数が記録されたり......、出鱈目なこと社会保険庁並。その他ここんとこ、訳分からんことが多い。
 石頭にも良く分かるように、しっかり仕事をして貰いたいな。
毎月、200円も払ってるんだ。

 ここまで書いて、またコンガラカッテきた。
何を言いたいのか、どう書いたらいいのか分からん。イライラして、キレそうだ。
いい年して、ボキャ不足のガキ並だ。
ったく、ブログというものは、寿命を縮めるね。

 @#☆!&×@?........

 ......そういう訳で、突然ですが、日和田山は素晴らしい。
採点記事で書けなかった見所を、分割投稿します。
折角撮って、苦心惨憺画像処理保存したものを無駄にしたくない、からね。

 昨日は終日、雨。ブログに没頭。
頭クラクラ、目ショボショボ。それにしても、ブログは身体に悪い。  


日和田山・(1)男坂

2007-05-26 | 高麗便り

  何度も岸壁をよじ登る

 日和田山は、四季、見所が多い。
標高は305mと低山だが、登山には結構体力が要る。
山は凝灰岩に薄い表土が乗っている状態で、あちこちに岩が露出している。
まず、岩登りから。

 小学生でも登れる男坂は、岸壁をよじ登らなければならない危ない坂道だ。
だが事故が起きたと聞いたことは無い。

  男坂入り口の水場
  始めは木の根の急坂から

 夫婦岩という大岩では、時々死傷事故がある。
ロッククライミングの練習場になっているからだ。
市役所が反対しているのは当然だろう。

  夫婦岩(男岩)


日和田山・(2)金比羅神社

2007-05-26 | 高麗便り

 男坂の岸壁を登りきると岩盤の奥に金比羅神社がある。
質素な社殿の前からの眺望は素晴らしい。
休日には大勢の人がここで一休みをする。

 右から秩父、奥多摩の連山。奥には冬なら富士山が見える。
左手、遠くは所沢、新宿方面。西武ドームの空飛ぶ円盤が着陸したような屋根が見える。
 眼下は、左に西武飯能日高団地と秩父へ向かう299号線。正面は東急高麗武蔵台団地と多峰主山。左は高麗川の清流が囲む巾着田である。
巾着田は彼岸花の時期ではないので、駐車場に車は見えない。

  巾着田
  鳥居下は男坂
  東急・西武団地
  中央に多峰主山


日和田山・(3)山頂

2007-05-26 | 高麗便り

  東に広がる関東平野

 日和田山の山頂は東側が開けている。
日高市の中心部とその先は川越方面。関東平野の先の筑波山が見える日がある。
真下には名刹聖天院の本堂。

  眼下中央に聖天院本堂
  寶篋印塔

 山頂の見事な寶篋印塔は聖天院の住職が建立した。
その隣は失礼ながらチンケなご教訓歌碑。地元有力者の古稀の記念に設置した新しい石碑である。
拝んでから、これに腰掛けて、お昼をどうぞ。

 西の急坂はかなり危険。でも危険だからかえって事故は無い。
途中の岩にアンモナイトの化石がある。
太古、山頂はは海底だった。


日和田山・(4)雑木林

2007-05-26 | 高麗便り

  登山口の左奥の雑木林

 日和田山は雑木林が美しい。
現在は国の林政によって檜や杉の針葉樹林が多いが、まとまった雑木林も何箇所か残っている。

 針葉樹林は植林してから放置したままなので荒れているが、雑木林は四季、美しい。
登山口付近の雑木林は、行政があれこれ設置したくて、いずれ無くなるだろう。
最近、「ユニバーサルデザイン歩道」なぞというウッドチップ舗装を施した広い登山道を下の方に作った。
これが、上の方まで伸びない内に雑木林を楽しみたい。

 いま、雑木林にはこあじさい(小紫陽花)が咲き競っている。

  小紫陽花

 日和田山から、高指山、物見山、北向地蔵、ユガテ、顔振峠と山道は続いている。
一日で踏破するのは大変だが出来ないことではない。
 駒高の集落から車道を清流の集落に下り、聖天院、高麗神社、霊巌寺を巡るのもお勧めです。

 高麗の里は八高線の本数が増えて、無茶苦茶な宅地化が進行している。
早く見ておかないと、普通の詰まらない町になってしまいます。


万引きまりや様

2007-05-25 | 高麗便り

  TSUTAYA RECORDS 6 から 

 竹内まりやさんが6年ぶりに新譜を出したので、高麗川駅近くの店へ買いに行った。本屋を併設している大きな店である。
たまには地元にお金を落とさないと、申し訳ないからね。

 どうせ日高になんか、まりや様はご降臨にならない、と思っていたら、おお、3~40枚も棚に並んでいるではないか!
手にとって見たら、「見本品」と書いた小さな札が貼ってある。
へえ、試聴出来るなんて気が利くな、でも、まりあ様なら間違いないや。
隣のCDを見たら、それにも「見本品」。結局全部「見本品」の札が貼ってあった。

 ????????........。軽い。全てのCDケースは空だった。

 「見本品」の貼り札の細かい字をやっと読んでみた。
欲しけりゃこの「見本品」を持ってカウンターにおいで、と書いてある。

 カウンターの店員はむにゃむにゃ言ってる。要するに、万引きが多いので実物は店頭に置かない、ということ。

 本当にそうなら、嘆かわしくも恥ずかしいことである。でもなあ、日高の人間って、そんなにワルかなあ。

 入荷を知らせて、なおかつ万引きを防ぐなら、別のやり方がある。
ポスターを貼り出して、カウンターの上にCDを山積みすればいいんじゃないの?
どうせ、カウンター係り、暇なんだから。

 普段、CDは銀座の山野楽器で買う。
あの店ではこんな失礼な売り方はしない。質問をすればきちんと回答してくれる。商品が見つからなければ探してきてくれる。
 これだから、地元での買物はしたくなくなる。それで、商店は活気が無い。
大体、日高には商店街が無い。

 勤めていた頃はCDを随分買った。だが、最近は滅多に買わない。
最後に買ったのは、銀座の山野楽器で倍賞千恵子さんの「いらっしゃい」だった。
 なかなか現れないまりや様だから、月末なけなしの3058円をお布施したのに、折角のまりや様の有り難味が薄れてしまったよ。


日和田山森林整備採点

2007-05-24 | 高麗便り

  山頂の寶篋印塔 左にご教訓歌碑

 県と市による愚かな「森林整備事業」にウンザリして、あまり日和田山には登らなくなった。
それでも、たまには、と出かけた。ちょっと見には上手く出来ている。
しかし、だ。

  ウッドチップの言い訳看板

 登山口から男坂女坂分岐の石の鳥居までの荒れた登山道は、ウッドチップ舗装の広い登山道になった。
当初の計画では、コンクリート舗装の車道にする予定だった。
森林整備作業のため、と理由を付けたが、この20年森林整備をしたことは無い。
今後も無いだろう。
 自然破壊・環境破壊と叫ばれて、コンクリート舗装の車道は止めて、ウッドチップ舗装の広い登山道になったのである。今のところ立派な登山道だ。
 県が30年前、この辺りの山道を「奥武蔵自然歩道」に指定。登山道を拡幅して以後放置したままにした。大雨には道が谷流となって、川底のような登山道になっていたところである
ウッドチップ舗装が何年もつかが問題だ。

  男坂女坂分岐は看板豊富
  
水芭蕉親水砂防ダム予定地

 金比羅神社の石の鳥居で左に曲がり、一旦水場に下りる。
ここにはダムが建設される予定だった。
市議と市の元幹部の趣味の水芭蕉畑のためのダムは、後にデータは何も無い砂防用ダムに用途を言い変えたが、この方面に詳しい人の鋭い質問で諦めた。
ここに砂防ダムが必要なら、もっと急を要する沢はいくらでもある。

  男坂最後の難所

 水場からキツイ男坂が始まる。 
岩場を登る男坂は、足を掛ける場所を忘れていて、金比羅神社まで、随分梃子摺った。
ここには木製階段を設置する予定だった。登り難いから男坂。登りにくいのが嬉しい坂なのだ。

  巾着田駐車場予定地

 息を切らして男坂を登りきると、金比羅神社前の岩場である。ここの眺めは素晴らしく、休日は大賑わいになる。
平日の午後の日和田山は閑散としていた。
眼下の巾着田は、秋の彼岸花の頃は大駐車場になるが、今は緑が多い。

  東急高麗団地の多峰主山
  西武横手団地

 東急高麗武蔵台団地の奥には多峰主山。頂上の飯能側は滅茶苦茶に伐採された。
 西武横手日高団地の右手は、団地のボランティアによって見事に整備された丘の上公園である。

  万物を等しく照らす初日の出

 更に登ると山頂だ。東、川越方面。下、聖天院が見晴らせる。
山頂の見事な寶篋印塔の隣には、有力者の古稀記念ご教訓歌碑がある。台座をもう少し広くしてくれれば、ベンチに使えるのだが...。
こんな場所にこんな歌碑が許されるのかねえ。

  檜林を桜林に交換

 山頂直下の東側の急斜面は、檜林を伐採して桜の苗木を沢山植えた。
山茶花その他庭園樹の植林は取りやめた。
苗木の手入れを続けられるかどうか......。

  この度は整理整頓

あちこちに散乱していた間伐材も、目立つところはとりあえずまとめて積み上げた。
とりあえずは改善された。

  女坂に階段新設
 
 金比羅神社に引き返して、下りは女坂を下りた。
下り坂に、丸太の階段が新設されて、歩き難くなった。初めての人は良い、と思うだろう。
しかし、山の階段は歩幅が不自然に指定されてしまう。歩く人はそれを避けて階段の脇を上下して、道幅が広がってしまう。そこを水が流れて階段を穿ってしまう。
階段脇に入られない工夫が必要だ。

  車椅子登山用歩道

 登山口近くの美しい雑木林には、ウッドチップで舗装した広い道がジグザグに開鑿されて、林の面積より道路面積の方が広い。
 当初計画ではここは、始め「バリアフリー登山道」。障害者が車椅子で登山するための登山道を新設する予定だった。
色々批判したら、「ユニバーサルデザイン歩道」と名前だけを変えた。
「障がい者支援」も、場所によりけり、である。
 急斜面に車椅子で登れる歩道を作れば、雑木林は無くなり、道路用大傾斜地が生まれるだけなのは明白。脆い傾斜地の崩落や土砂流出は明らかだ。
行政も、麓の狭い部分だけで諦めた(ようだ)。

 その他、山内を縦横に通じている山道の両側2mの樹木の皆伐も中止した。

 以上、森林整備というより、公園整備ではあるが、「森林整備事業」の成果は一応上げている。
目に余る整備事業は一応引っ込めたか、大幅に縮小した。
市民が注文を付けた効果は、まああった、と言える。注文をしぶしぶ受け入れた点は褒めて上げる。
 ウッドチップ舗装や、間伐材を活用した階段や土止め等は今後毎年修理が必要である。
 ウッドチップや丸太の階段は、早ければ5年後から腐食する。市はその時、維持管理費に苦しむことだろう。
そして、日和田山は一層荒廃するだろう。
桜の植林地の急斜面も毎年の草刈をしないと桜が育たない。
 県が「奥武蔵自然歩道」を開設した時も、当初はきっと見事に整備されただろう。
だが、結局荒廃して、今回また新たに愚かな投資をした。

 まあ、採点すれば100点満点の65点。一応合格。
但し、今後の維持管理によっては、大幅減点どころかマイナス点になるかも、だ。

 この度の「日和田山森林整備事業」は、広く市民の意見を聞かずに、県と市と2~3人の田舎者が計画を決め、一応法律的な手続きは踏んでいた。
仲良し倶楽部ののんきな市議先生達は、それを見逃した。
また、何でもいいから、県や市にカネを使わせろ、と言う市議が多く、そういう市議の方がこの町では人気がある。

 日和田山は305mの低山だが、きつい山登りが楽しめ、近隣各市市民の人気がある。
脳天気な日高市民だけの山ではない。
時々見に来て、市役所の環境課に、注文メールを出してやって下さい。

 なお、市も議員さんたちも、口を開けば観光活性化を言いながら、予算が無いので、登山口には今後も公衆便所は作りません。
水分は取らないで、登山をお楽しみ下さい。


家庭訪問の作法

2007-05-23 | 知ったかぶり

  セブン$アイ出版 1280円

 毎日が日曜日になった始めの頃、何度か失敗したことがある。

 暇で暇で退屈しきって、旧友の家を、偶然通りがかったふりをして訪問したのである。
旧友も退屈。

  おお珍しい。さあさあ、上がれ上がれ。

  やあやあ、どうもどうも。

 苔生すと立場は逆転。どこのお宅も奥方の鎮圧下にある。特に無為徒食になればむしろお邪魔虫、粗大ゴミ、消えて無くなれ、だ。餌作って生かされてるだけで、シアワセ。
家の中は、ガラクタ什器備品や取り込んだ洗濯物が散らばっている。
奥方は益々美しく、生き生きとなりながら......。

 そんなことナイ?

それはそれは、ご同慶の至り、憧憬の至りです。(ふん、見栄張って.....。)

 上がってみれば、積もる話に無我夢中。社長もひれ伏す正論の連発。
大分大分時間が経ち、更に美しくなった奥方が、「粗茶」を接待、氷の笑顔。

 以後、再会は外。決して家には招かれない。

 で、ご教訓。

   1.旧友の家を訪問する時は、化粧、室内の整理整頓の時間を考慮する。
     必ず、数日前に了解をとること。

   2.手土産は必ず用意すること。
     贈る相手は旧友ではなく、奥方である、と心すること。
     キザに花束など。

   3.身奇麗な服装で。出来れば旧友よりステキに。
     奥様、ウンザリしてるはず。誘惑される意気込みで。

   4.上記用件が整わなければ、決して家には上がらぬこと。
     駅前のドトゥールかスターバックスに行きましょうや。ね。

 この前は50年振りで旧友の家を尋ね当てた。しかし、ベルは押さなかった。

■お断り■
画像の平野レミさんと記事の内容は全く関係ありません。
レミさんはステキなお方。和田誠先生の奥様。いつ行ってもご馳走してくれそう。


刈り込み

2007-05-22 | 庭いじり

  「樹間」 里見

 明日出来ることは今日はやらない、なんて言ってる状況ではなくなってきた。
狭い庭に植え込んだ花木が伸びてきて、歩けないほどになった。
2回目の薬剤散布をしようにも、こんなに新芽が伸びたら、薬が行き渡らない。

 手拭を被り、手甲を付け、地下足袋を履くといっぱしの庭師に見えるな。
さあやるぞ、と作業を始めるが、躑躅や潅木類の刈り込みは中腰で、すぐ腰が張ってくる。
 朝から薄暗くなるまで刈り込みをしたが、大分やり残してしまった。

 毎年、夏中何回も刈り込むので、花が少ない。
今年は少し腰が不安。躑躅や椿、それに皐月の刈り込みは止めて、来春の花を楽しもうか。
これからは、刈り込みは1年おきにしよう、とも思う。
 時期は逸してしまったが、来春早々には間引きして、別院に移植しよう。
家の中も、庭も、持ち物は少ない方が楽な気がする。

 毎年同じ葛藤と煩悶を楽しんで、また今年も偽者庭師の活動期となった。
害虫と木々との競争が始まった。
                 「巣箱」 森男