東京都練馬区立美術館で開催中の「アレフレッド・シスレー展」がいいですね。
同じ印象派でも、晩年は抽象派に変身したモネなのに、野次馬が押し寄せていた東京都美術館の「モネ展」より、ずっといい。
シスレーは最後まで印象派の風景画家だった。
練馬区立美術館は、西武池袋線中村橋駅から近く、ほどほどの大きさで、休日でも空いていたので疲れなかった。
しかも、しかもですよ、入館料は75歳以上はナシ。
残念だったことも少しある。
それは国内にある作品だけをを集めた所為か、作品数が少なかったことだ。
また作品の脇にある説明カードの文字が、目を近づけても読めないことだった。
まぁ「印象派」なので、作品鑑賞は説明抜き、印象だけでいいかもしれないけどね。
少ない展示作品数対策として美術館は、壁の隙間や空部屋にセーヌ河の閘門群や、何と荒川放水路の解説看板を展示した。
これが分かり易くて、大いにタメになった。
練馬と言えば、昔は「練馬大根」で、最近では「東京都内で一番暑い場所」という印象です。
しかし駅周辺の商店街は清潔で洒落ている。
練馬区は、知らぬ間に文化的な街に変身したようだ。
上は「サン・マメスのロワン河畔の風景」、下は「牧草地の牛、ルーヴシエンス」です。
あちらの絵の額縁の豪華さには、いつも吃驚です。
151020