安楽椅子の上の裸婦・モジリアニ ▲
俳人・夏井いつきさんの「子規をギャ句”る」を買ひました。
隙間が多くスラスラ読める、ブログネタにも使へる、と思ひましてね。
(余談ですが、ブログ界の諸先輩へ。1行は短く、行間を開けて下さいませ。)
正岡子規を真面目臭い堅物俳人と思ってました。
ところが広告評論家の故・天野祐吉氏が「笑う子規」で滑稽な俳句を紹介。
じじぃは目が覚め、何度も林住記で活用しました。
夏井さんは戦法を変へ、天野さんに続きます。
風雅や格調を尊ぶ人たちからは、猛烈な顰蹙を買ってるでせうが。
俳句にはもともと諧謔味・可笑しみがあった。
芭蕉子規が俳句を糞真面目にしてしまった、とする意見を聞いたことがある。
しかしそれは勘違いで、俳句を詰まらなくした犯人は文部省でせうね。
(後談ですが、宮中歌会始に何故恋歌がないの? 宮内庁の所為?)
夏井さんの本の126頁「夏」の章、冒頭から引用します。
正岡子規・十年の汗を道後の温泉に洗へ
いつきさん訳・十年の労苦の汗を、道後の湯で洗い流したまえ。
星埜黴円・中年の汗を道後の温泉に洗へ
いつきさん評・中年の汗って脂ぎっていそう。
高麗の里はけふも雨の中。じじぃも尻馬に乗り.......。
飯田龍太・かたつむり甲斐も信濃も雨の中
思庵森生・なめくじや高麗も秩父も雨の中
天声人語氏評・俳人の目は自分が住む高麗から、遠い秩父の降雨にも向けられる。
.....てへへ
200724