林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

騒色

2007-08-06 | 重箱の隅

建築中の漫画家邸が騒ぎを引き起こしている。
閑静な住宅街に、赤白の大柄縞模様の外壁と、屋根に自作漫画の人物像を載せて、かなり騒々しい住宅だ。

毎日付き合わされるお隣は迷惑だろう。
ネットでどんな意見があるかを調べると、相当滅茶苦茶なことになっている。

やはり漫画家に賛成する人が多い。
そして賛成派はオトナになってない人が多い、と思う。

 1.別に法律で制限されている地域じゃないのだから、何を建ても勝手でしょ。
 2.らしくて可愛いじゃん。
 3.反対してるオバサンは......、以下罵詈雑言。

以上が賛成派の大方の意見。

 1.を認めるなら、赤城絆創膏も許してあげなくちゃ。
 2.は同感。でも住宅街なら、周囲100mは空地か緑地でないと.......。
  3.こういうの近頃増殖中。恐怖劇場。

建物は確かに個人のものだ。内装は勝手でいい。
しかし外観は公共のものだ。周辺の景観に配慮するのが大人というもんでしょ。

漫画家とその作品は個性的であって欲しい。
しかし、工事中のお邸は個性的だが、住宅街では趣味悪い。万国博覧会か遊園地のアイスクリーム屋なら歓迎だが......。

なお、TVに出演中の同業先生のご意見。

  「人の趣味に関わる問題を規制することはファッショだ、賛成出来ない」

出た!、という感じ。黙れっ、という感じ。呆れますね。
それでは、自分の趣味を人に押し付けるのは、何と言うのだろうか?

これは規制や法律で縛る以前の、共同体での常識に係る問題であり、他人に対する気配り、と思いますがね。

漫画家先生はお邸の外観でなく、本業の漫画作りを再開して下さいね。
お暇なら栃木県那須町の「ニキ美術館」を見てね。

▲写真はアメリカ雑貨の店「フィフティ ファイブ」さんの通販頁から。


みんな無口に

2007-08-05 | お節介

  葛の花

 丘の上公園の暑いのなんのって、どうしようもなくアジーッ。

 今日の作業は南大斜面の葛根切り。急傾斜の草地に遠慮会釈も無い陽射しだ。
昨夜の暑さには誰もが堪えたらしく、話題頻り。
参加者はいつもの半分の15、6人。

 休憩の合間に作業をしよう、と会長さんの有難いご訓示。
だが、馬鹿も休み休みの辛い作業となって、こんな暑い日に作業をするのは大馬鹿もいいとこ。
はじめは盛んだった仲間同士のお喋りが、だんだん無口になってしまうい、魔法瓶も汗をかく猛烈な蒸し暑さだった。

 のまぁ、何としぶといこと!
何が秋の七草だぃ。風情も何もあったものではない強靭さだ。
 礫混じりのガチガチに硬い土を、鶴嘴で掘り返し、根を駆除するのだが、切っても切っても残った根からまた蔓が出る。もう、5年も繰り返してもまだ駆除出来ない。

 これを黄土高原に移植したら、黄砂被害も大分収まると思うが、如何なものだろうか。
葛粉も採れるし、風邪薬も出来る。飼料にもなるし衣料にもなる。昔は利用価値の高い蔓草だった。
アメリカに移植した葛は、今や有害植物だそうで、ざまぁみろだ。
 今後の農水相か環境相、とりあえず地球の絆創膏にいいと思うよ。

 おじさんおばさんの苦闘を見かねて、優しい会長さん、いつもより1時間も早く、作業終了宣言を出して下さった。
やれやれ、人間のクズにならずに済んだ。

 全身水を浴びたような汗まみれ。この際、隣の土手の草刈を、と思ったが、「林住記」も夏枯れ。
この記事を優先し、やっと出来た次第。

 冷房を入れて昼寝にしよう。


空蝉

2007-08-05 | 林住期

 

 鰻が効いたのか、寝る前にぬるい風呂に入っても身体が火照って、とても眠れない。
仕方なく冷房を解禁した。

 今まで冷房にしなかったのは、地球温暖化を防ぐなんて崇高な理由ではなく、ただ電気代の節約のため。一旦冷房を入れると、もう涼しくなるまで止められないので。

 部屋がすっかり冷えてから布団に入ったら、直ぐ眠りに。
暑くて目が覚めたのは1時半。冷房は切れていた。

 部屋の窓を全開にしたら、ジージーと煩い蝉の声。隣の林が一斉に鳴いている。
おいおい、夜中だぜ。

 やばいな、耳鳴りかもな、と悩む間もなく眠りに落ちて、目が覚めたのは6時半。
今日は作業日。1時間も寝過ごしてしまったわぃ。
 夜明けの蜩も、油蝉も鳴いていない。今度は耳鼻科だぁ。

 まさに、空蝉。

       ▲画像は写真が美しく、素敵な俳句が載っている「自画自賛」からお借りしています。

空蝉や生ある跡を知らしめり   ブログの作者、雅陽さんの名句です。  
  
「空蝉」は「うつせみ」と読んで下さいね。
そして辞書を引いてみると.....。


鰻は効くか

2007-08-04 | 林住期

 

 どうも元気が出ないのである。
鰻の蒲焼を食わなくなった所為かも知れない。

 それにしても暑い。湿気を含んだしつこい陽射しだ。
東京の熱気が埼玉に押し寄せて、日陰でじっとしていても、汗がたら~りである。
放送局の涼しい部屋で、今日は物凄い暑さですね、とほざく気象予報士を見ていると、余計に暑くなる。

 朝、鉢の裏側の蛞蝓を敷石の上に置いたら、干物になってしまった。
庭仕事でも、と思ったが、とてもとても。
 明日は公園ボランティア作業日。今日は英気を養おう。
先月は、その日になったら綺麗サッパリ忘れてしまって欠勤だった。
高かったDHA錠剤の効き目は疑問である。大体、錠剤では空腹の足しにならぬ。結局、間食が増えてまた太る。

 午後、まるひろへ避暑に行った。誰も同じことを考えていると見え、店内には客が多い。

 食品売り場で、愛知産鰻の蒲焼を売っていた。1匹分2串1409円!
しかも、半額割引で704円!丑の日過ぎれば、ざまぁみろ、だ。
ミイラの空揚げにコールタールを塗ったような中国産とは異なり、ステーキな焼き色。もっちゃりと美味そうだ。
こんなに高かった蒲焼、買うのは初めて。

 中国産は骨っぽく、皮がゴムのようだが、愛知産は極めて上質。アツアツのご飯に載せて、大汗かきながら腹に収めた。
これなら身体によく効くだろう。
だが、愛知産と表示されて愛知県産ではなかった。少し気になる。

 まぁ、美味かったから、良し、としよう。
明日のために、今夜も早寝だ。 


姫のお言葉

2007-08-03 | 先輩のお言葉

 

 山口洋子さんは養母が病気になり学業を諦め、映画女優の卵を経て銀座の夜の蝶に。19の時に高級クラブ「姫」を開業独立!文壇・財界・芸能界のお歴々の人気者に。
その後、「よこはま・たそがれ」で作詞家、「演歌の虫」で直木賞受賞。
11年前に高血圧性脳症で倒れ、療養中。

 ちょいワルなんて言って、いいオッサンになってからいきなりジーパンを履き始めるなんて、いかにも下心見え見えでヤ。

 欲深になっちゃいけない。腹八分目がいい。食べ物も幸せもね。

 男は自然体がいい。嘘が無く、意思強固、精神的にタフな男にひかれる。
野球選手に素敵な男性が多い。まず、食事の食べっぷりがよく、この人に食べられたい、と思うほどだった。

 「美しく老いる」なんて幻想。老いには老いの味があると言い募っても、若いに越したことはありません。年をとれば誰でも醜くなる。婆さんは婆さん。そこからどう老いと向かい合うか......。

 

 人生は引き算。引いて、引いて、一体何が残るのか.....。それを見極めたい。

 ▲お写真とお言葉は朝日新聞夕刊「人生の贈りもの」からです。


他人事人事

2007-08-02 | 床屋放談

 「敗戦ショック」に目をやられる!?

 35年間勤めた会社では、2月と8月に大きな組織の改変と大幅な人事異動があった。
 毎年、役員も幹部社員も1~3月と7~9月は浮き足立って、1年12ヶ月の内、6ヶ月は仕事をしなかったのである。その結果は当然の経営破綻だった。

 分裂航空、「行き先皆目不明」

 安倍首相のやることなすこと、全てアベこべちぐはぐ。
続投宣言は早過ぎ、9月の内閣改造は遅過ぎなのである。
 反省、改革、人心一新、責任など、基本的な日本語理解がまるでアベコベ。喋れば喋るほどボロが出て、ちぐはぐになるばかり。お陰で下司な興味は尽きない。

 これが日本のトップの上司のやり方....?

 絆創膏大臣については、中国で体調不良を起こしたときに、辞任の申し出を受理した、として事実上の更迭、北京大使館に「蟄居入院」させておけば良かった。そうすれば愚劣破廉恥極まりない「辞任会見」なぞ出来なかったのに。
こんな屑を選出した地元選挙民の常識を疑いますね。

 「政治的空白を避ける」は、政界の常套語。
大臣の席を狙っての夜討朝駈けで、当分、仕事はしないだろう。あっ、奴等は何時だって仕事をしていなかったな。

 だから、別に心配することは無いんだ。
安倍コベ総理、どうぞお好きなように。「ま」、「反省すべきは反省して」、「任命権者として」、「美しい国造り」に、「再チャレンジ」していいよ。

 ケッ。
                              ▲漫画・文は山田紳(朝日新聞から)


無用の鰻

2007-08-01 | 林住期

 

 今日か昨日は土用の丑の日だった。
鰻を食おうと思っていたが、国産と表示してあっても、アテになるもんか。

 子供の頃は鰻なんぞは高過ぎて、食わなかった。
いい匂いのするうなぎ屋の店先で、桶の中のうなぎが腹を裂かれて、背骨を取り、たれに漬けて、何度も炭火の上でひっくり返しながら焼き上げる、親方の見事な手さばきに見とれるだけだった。

 それが何時の頃やら普通の惣菜に成り果てて、千円も出せばいっぱしのうな重、うな丼が食えるようになった。
ところが、好事、魔多し。殆どが中国産で、世界的には資源枯渇の恐れ。値上がり必至とか。

 いいでしょう、いいでしょう。元々あんなもの無くたって生きてきたんだ。
それで、中国産が殆ど、と知って以来敬遠している。
当地の百貨店やスーパーでも、あまりチカラを入れて土用の鰻を売り出さなかったようである。

 

 夏風邪が一向に治らない。鰻を食わないからだろうか。
頭は重く、目はショボショボ。ヤル気が起きないね。
加山雄三の脳天気なドラ声を聞いても元気は出ない。下手糞メ。

 ま、綺麗な写真でも見て、早く寝よっと。