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今日はいろいろ用事があるし、凄く寒い。
前月、若い職員さんたちに苦言を呈してしまったので、休むのはちょっと拙い。
それで「大木」伐採作業に午前中だけ参加した。
大木と言っても幹の直径10センチ程度のもの。本職には嗤われてしまうだろうね。
伐採は事故も無く、職員さんが立てた予定より早く進捗した。
「大木」の伐採は気持ちがいい。
問題は、伐採後の後始末。
これも、前月の苦言を取り入れてくれて、剪定鋏は全員に渡るように用意してあったし、作業前に注意をしてくれたので、まあまあ合格点を取れて、密かに嬉しかった。
ただ、職員さんも仲間達も、もう一つ模範的な出来上がり図が思い描けていない模様。
そこで、森男が近所の雑木林や杉林の藪を切り開いときに体得し、丘の上公園の仲間達も同じように体得し実行している、伐採後の後始末の仕方について、書いておこう。
勿論、本職のおじさんたちには嗤われてしまう迂遠なやり方ですが。
●伐採後の始末の仕方
1.指定した木を伐採したら、必ず幹から枝を切り離すこと。
そのまま積み上げると異常に嵩張ってしまい、見苦しい。
2.幹、枝は180センチ以内に切り分ける。
これ以上に長い幹や枝が混じると見苦しくなる。
3.「く」の字型の幹や枝は、折れ曲がっている部分で切り分ける。
180センチ以下の長さになるが差し支えない。
二股以上の幹も、分かれ目で切り分ける。
4.枝に付いている葉はなるべく小さく切り落し、その辺に「広く薄く」撒き散らす。
10日もすれば、落葉と見分けが付かなくなるので、寄せ集める必要は無い。
要するに、林間で不自然に突っ立った、または膨らんだ堆積物を作らないこと。
5.幹と枝はなるべく別々にして積み上げる。
積み上げる高さはせいぜい腰以下にする。
6.積み上げる場所は、窪んだ場所、土砂が流失し始めている場所にする。
伐り残す樹木の根本に積み上げると、虫が集まるり、腐敗してゆく伐採木の影響
で、樹木が弱る。また、美観的にも良くない。
7.積み上げる幹や枝は横に揃えること。
その際、向きは水流に直角、言い換えれば等高線に並行に並べる。
急斜面の場合は、幹から杭を作り、崩落止めにする。
伐採は普通地際で行うが、杭の代わりに、多少上のほうで伐採してもよい。
180センチ以内に切り分けた幹や枝を、いちいち拾い集め、丁寧に積み上げる作業は、色々な体形をとる必要があり、いい体操になるのである。
鋸を使うと実は非常に疲れるけれど、枝から葉を切り落とす作業は面倒だが一種の休憩時間になる効果があるし、雑談を楽しむ時間にもなる。指を使うので呆け予防にもなる。
丘の上公園での作業では刈込鋏で行う人がいる。立ったりしゃがんだりする必要が無いので、腰痛持ちにはこれもいいやり方ですね。
作業はいつもより上手く行われ、うず高い無残山は発生しなかった。
職員さんも、仲間も納得してくれたようだが、それでも面倒くさそうに、構わず焚き火にくべる薪のように投げ、積み上げる仲間がいる。
見れば違いは一目瞭然だが、人には夫々好みも流儀もある。なにも喧嘩をしに来たわけではない。まあいいや、ということにして、嫌味に見えたかも知れないが、黙って少し積み直してあげたつもり。
その辺がボランティア同士の限界だから、職員さんはよく理解して、指揮してね。
ボランティア作業は時間給で働いているのではありません。
時間がかかっても、作業の跡が綺麗に仕上がっている方が、嬉しいのではないだろうか。そもそも、ここは公園だし。
▲森林公園梅林の福寿草が咲き始めたそうです。